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科学技術基本計画
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環境研究開発推進プロジェクトチーム
課題の概要
課題番号
30-14
担当省
環境省
課題名
リサイクルにより劣化した古紙パルプ繊維のナノ粒子化による新規資源循環システム構築に関する研究
課題概要
・短小化した古紙パルプ繊維
・微粉砕しナノ粒子を作成する
実施期間
平成14年度
〜15年度
予算事業計画概要
14年度
第一の目標は、古紙パルプ、特に、主成分であるセルロースのナノ粒子化のための微粉砕処理である。また、古紙の主成分であるセルロースは、微粉砕しても水素結合により直ちに再結合しナノ粒子化が困難であるため、再結合を阻止する方法についても検討する。すなわち、粉塵爆発の危険がない湿潤状態でセルロースを微粉砕することを吟味する。主に、還元性を有する機能水により、セルロース分子間の水素結合による再凝集を水素イオンなどで阻害することによりセルロース粒子を分散させることを検討する。
第二に、ナノ粒子径を非破壊でリアルタイム測定するシステムの新規開発である。すなわち、木材の微細構造解析に用いられてきたラマン分光法を用い、ナノ粒子径計測が可能なハードウェア並びにソフトウェアを新規に開発することである。この際、顕微鏡による計測値とラマン分光法による計測値を比較検討し、多変量解析などを利用して新しいアルゴリズムを開発する。
15年度
本年度は、先ず、ナノ粒子化古紙パルプの機能化ならびに複合化研究に必要なナノ粒子化古紙パルプが大量に必要となるため、前年度の研究結果を基にして、遊星ミルによる初期微粉砕化処理ならびに還元性機能水中での超音波粉砕を併用して、大量に安定なナノ粒子化古紙パルプの調製を行う。
次いで、ナノ粒子径非破壊リアルタイム測定システムのセルロース微粒子−水懸濁系へ応用開発は、攪拌などによる粒子の流れに左右されない、ハードウェアを含めたリアルタイムで計測可能なシステムへとアルゴリズムを発展させ、実用化レベルでの微粉砕管理に必要と考えられるオンラインの粒度計測が可能なシステムを開発する。
最後に、ナノ粒子化古紙パルプの機能化ならびに複合化については、すでに、生分解性ポリ乳酸樹脂との複合化について検討を始めており、ナノ粒子化古紙パルプとの複合化による完全生分解性透明複合樹脂材料の開発が応用例の一つとなる。当然、複合材料としての新規な成形加工技術の開発についても詳細に検討する必要がある。
これら上述の技術開発により、劣化古紙パルプの新規再生用途を開発し、新規資源循環システムを構築するのである。
予算計上省/実施機関
京都工芸繊維大学
プログラムとの対応
B-b:リサイクル技術
備考
ゴミゼロ型・資源循環型技術研究イニシャティブ登録課題 マップ(2002〜2003年度版)
内閣府 科学技術政策・イノベーション担当
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