資料2−1
製造技術分野と他分野との境界領域における分担に関する考え方
l B-1「高付加価値製品技術」の「マイクロ化」「複合高機能化」におけるナノテクノロジー・材料分野等との分担:
Ø ナノサイズの構造制御技術や、原子・分子レベルの個別操作技術のようにナノテクのシーズ技術を確立すること自体が目的である研究開発あるいは、そのシーズ技術を製造技術へ展開することを目的とする研究開発はナノテクノロジー・材料分野等で扱う。
Ø 一方、ある種の製造技術上の目的を達成するために、その一手段として、間接的にナノサイズレベルの加工技術等が必要な場合は、製造技術分野で対応する。
l B-2「新規需要開拓技術」の中の「医療・福祉用機器」、「ライフサイエンス対応技術」におけるライフサイエンス分野等との分担:
Ø 医療・福祉機器材料の生体適合性などやその基礎となる生体物性の医学領域に関する研究開発はライフサイエンス分野等が対応する。
Ø 一方、医療・福祉機器の製造技術上の課題(生産効率、コストダウン等)の解決を目的とする研究開発は製造技術分野で行う。
l C-1「循環型社会形成に適合した生産システム」における環境分野等との分担:
Ø 3R(リデュース、リユース、リサイクル)を主目的とする製品の設計・製造技術の研究開発や、循環型社会への変革を進めるためのシステム開発は、主に環境分野で対応する。
Ø 3Rを考慮した製造技術全体の物質・エネルギー連関等の構造解析・検討を行うような研究開発は、製造技術分野で行う。
l C-2「有害物質極小化技術」の「製造工程、製品から有害物質極小化」、「化学物質リスク削減技術」における環境分野等との分担:
Ø 「化学物質リスク削減技術」のうち、一般性の高いリスク評価技術・削減技術・情報共有技術・知的基盤に関しては環境分野等が対応。
Ø 「製造工程,製品から有害物質極小化」は製造技術分野で対応する。
l C-3「地球温暖化対策技術」の「省エネルギー技術」、「新エネルギー技術」におけるエネルギー分野等との分担:
Ø エネルギーの高効率利用技術、「燃料電池」「太陽電池」「水素有効利用技術」等の新エネルギー技術に関しては、エネルギー分野等で対応する。
Ø 機械の小型化等製造技術上の目的による研究開発で間接的に省エネルギーとなる技術は製造技術分野で対応する。