羽田空港地域における自動運転の実証実験を開始~HANEDAから自動運転社会の実現に向けてTAKE OFF!~


令和2年6月5日
政策統括官(科学技術・イノベーション担当)
プレスリリース

 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」は、東京臨海部実証実験として、羽田空港地域において、自動運転技術を活用した次世代公共交通システムの実現に向けた実証実験等を開始することとなりましたのでお知らせします。

1.東京臨海部実証実験における取組

 SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」では、交通事故の低減、交通渋滞の削減等の社会的課題の解決への貢献を目指して、自動運転実用化に向け産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進しています。
 東京臨海部実証実験では、令和元年10月から臨海副都心地域を中心とした公道の実環境下において、実験用車載器を搭載した自動運転車等を走行させることにより、信号灯火色など交通インフラから提供される情報の有効性検証等を行っています。また令和2年3月から羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路等において、合流支援情報等を活用したインフラ協調型システムの実証実験を開始しました。

2.羽田空港地域における実証実験の概要

 令和2年6月5日から、羽田空港第3ターミナルビルと羽田空港跡地第1ゾーンを結ぶ公道の実環境下において、磁気マーカー、ITS無線路側機を活用した公共車両優先システム(PTPS:Public Transportation Priority Systems)及び信号情報提供、高精度3次元地図等を利用した実証実験を開始します。
 羽田空港地域における実証実験では、公共交通機関であるバスの定時性の向上、磁気マーカーを活用した自動運転の実現、緩やかな加減速やバス停への正着制御などによる全ての人に優しく快適な運転自動化レベル4相当の次世代型公共交通システム等の実現を目指しています。
 本実証実験で得られた成果を基に、次世代型公共交通システムを展開することで、高齢者や交通制約者などのモビリティ確保やドライバー不足の改善・コスト低減等の社会的課題の解決に貢献してまいります。

3.今後のスケジュール

 東京臨海部実証実験では、臨海副都心地域、羽田空港地域、羽田空港と臨海副都心等を結ぶ首都高速道路等において、本実証実験に参加する29機関の参加者による実験走行で取得された実験データの分析を通して、技術、精度、社会的受容性に係る課題解決に向けた取組みを促進し、実用化と普及の加速を図ってまいります。
 またこの成果を、国際的にも積極的に発信していくことで、国際標準化の議論をリードしていくとともに、我が国のイニシアティブ向上、わが国発の技術の訴求を進めてまいります。

別紙:使用するインフラ機器等(PDF形式:98KB)PDFを別ウィンドウで開きます

問合せ先

〇SIP自動運転について
内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付
SIP自動運転担当(古賀、畑﨑、松本)
電 話:03-6257-1314(直通)
 FAX:03-3581-9969

〇NEDOについて
NEDO ロボット・AI部 SIPグループ(林、栗田、冨澤、渡辺)
電 話:044-520-5247(直通)
FAX:044-520-5243