第2章 調査結果の概要 3 地域活動についての考え方に関する事項
(7)高齢者による地域のための活動への国や地方公共団体のかかわり方

(7)高齢者による地域のための活動への国や地方公共団体のかかわり方( Q20 )

 「高齢者による地域のための奉仕的な活動に対して,国や地方公共団体が,どのようにかかわるのがよいと思うか」についてみると,「活動が定着するまでは,直接,協力・援助した方がよい」が37.0%,「活動が定着した後も,直接,協力・援助した方がよい」が30.3%となっており,両方を合わせた『援助すべき』が67.3%となっている。一方,「直接,協力・援助はしない方がよい」は8.9%と1割を切っている。なお,「わからない」は23.5%となっている。

図20 高齢者による地域のための活動への国や地方公共団体のかかわり方( Q20 )

国や地方公共団体の関与に関する意見の集計グラフ

 性別にみると,『援助すべき』(男性71.6%,女性64.0%)は男性の割合が高くなっており,また,「わからない」(男性17.2%,女性28.5%)は女性の割合が高くなっている。

 年齢階級別にみると,『援助すべき』は年齢が低いほど割合が高くなっている。

 都市規模別にみると,「直接,協力・援助はしない方がよい」は都市規模が大きいほど割合が高く,「町村」では7.0%となっているが,「大都市」では13.2%となっている。

 健康状態別にみると,『援助すべき』は健康状態が良いほど割合が高く,「良くない」で40.8%となっているが,「良い」では75.2%となっている。また,「わからない」は健康状態が良くないほど高く,「良い」で15.3%となっているが,「良くない」では51.5%と半数を超えている。

表20 高齢者による地域のための活動への国や地方公共団体のかかわり方( Q20 )

  総数 直接、協力・援助はしない方がよい 援助すべき(小計) その他 わからない
援助すべき(合計) 活動が定着するまでは、直接、協力・援助した方がよい 活動が定着した後も、直接、協力・援助した方がよい
 
昭和63年 1,082 8.7 60.1 30.6 29.5 0.5 30.7
平成5年 2,385 8.8 71.4 36.4 35.0 0.4 19.4
平成10年 2,303 8.9 69.1 37.7 31.4 0.2 21.8
今回 2,860 8.9 67.3 37.0 30.3 0.2 23.5
〔性〕              
男性 1,251 10.8 71.6 39.6 32.0 0.4 17.2
女性 1,609 7.5 64.0 34.9 29.1 0.1 28.5
〔年齢〕              
60~64歳 693 10.0 74.5 41.1 33.3 0.3 15.3
65~69歳 692 8.8 74.1 39.5 34.7 0.4 16.6
70~74歳 650 8.2 67.4 40.3 27.1 0.2 24.3
75~79歳 490 8.0 58.4 31.2 27.1 0.2 33.5
80歳以上 335 9.9 51.3 25.1 26.3 - 38.8
(うち85歳以上) 101 9.9 41.6 17.8 23.8 - 48.5
〔都市規模〕              
大都市 553 13.2 64.7 38.2 26.6 0.2 21.9
中都市 976 8.4 69.4 36.9 32.5 0.2 22.0
小都市 588 8.2 65.0 35.4 29.6 0.2 26.7
町村 743 7.0 68.4 37.4 31.0 0.4 24.2
〔健康状態〕              
良い(小計) 1,523 8.4 73.3 41.2 32.2 0.3 18.0
良い 802 9.1 75.2 44.4 30.8 0.4 15.3
まあ良い 721 7.6 71.3 37.6 33.7 0.1 20.9
普通 730 8.8 64.7 35.8 28.9 0.1 26.4
良くない(小計) 607 10.4 55.4 27.8 27.5 0.3 33.9
あまり良くない 504 10.9 58.3 30.2 28.2 0.4 30.4
良くない 103 7.8 40.8 16.5 24.3 - 51.5

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