10 資産の使い方

土地、家屋などの資産を老後にどう利用するかについてみると、「Aの意見(資産はできるだけ子孫のために残してやる方がよい)に近い」が55.0%と過半数を占め、「Bの意見(資産は自分の老後を豊かにするために活用(売却、賃貸など)する方がよい)に近い」の41.8%を上回っている。

過去の調査と比較すると、平成7年調査は選択肢が異なるので参考に掲げるにとどめるが、前回調査(平成13年)との比較では、「Aの意見に近い」が減少し、「Bの意見に近い」が増加している。

図10-1 資産の使い方(Q18)

Aの意見:資産はできるだけ子孫のために残してやる方がよいBの意見:資産は自分の老後を豊かにするために活用(売却、賃貸など)する方がよい

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都市規模別にみると、都市規模が小さいほど「Aの意見に近い」の割合が高く、「町村」で68.2%、「小都市」で59.7%となっている。「中都市」では「Aの意見に近い」が49.0%と、「Bの意見に近い」の47.1%と拮抗しており、「大都市」では「Aの意見に近い」が46.1%で「Bの意見に近い」の51.8%が上回っている。

年齢階級別にみると、75歳以上では「Aの意見に近い」が6割を超えている。

家族形態別にみると、「本人と子と孫の世帯」(76.7%)及び「本人と子の世帯」(60.4%)で「Aの意見に近い」の割合が高くなっている。一方、「単身世帯」(59.6%)及び「夫婦二人世帯」(52.8%)では「Bの意見に近い」が過半数を超えている。

表10-1資産の使い方
  総数 Aの意見に近い Bの意見に近い 無回答
【総数】(実数) 1,886 1,037 789 60
(構成比)   55.0% 41.8% 3.2%
【都市規模別】
大都市 332 46.1 51.8 2.1
中都市 715 49.0 47.1 3.9
小都市 449 59.7 36.3 4.0
町村 390 68.2 30.0 1.8
【男女別】
845 56.3 40.7 3.0
1,041 53.9 42.7 3.4
【年齢階級別】
60~64歳 482 49.2 47.7 3.1
65~69歳 433 50.1 46.7 3.2
70~74歳 417 55.9 41.0 3.1
75~79歳 292 61.0 36.3 2.7
80~84歳 167 64.1 33.5 2.4
85歳以上 95 68.4 25.3 6.3
【家族形態別】
単身世帯 218 35.8 59.6 4.6
夫婦二人世帯 680 44.7 52.8 2.5
本人と子の世帯 497 60.4 35.8 3.8
本人と子と孫の世帯 348 76.7 21.0 2.3
その他 142 61.3 34.5 4.2
【健康状態別】
良い 563 57.4 39.6 3.0
まあ良い 483 55.1 41.2 3.7
普通 520 53.3 43.7 3.1
あまり良くない 262 53.4 45.4 1.1
良くない 55 56.4 32.7 10.9