4 介護に関する事項

(1) 子供からの世話(Q26)

 「万一からだが不自由となって、一人だけ、あるいは配偶者と二人だけでは日常の生活が難しくなった場合、介護などの世話を子供にしてもらうことになると思うか」尋ねてみると、総数では「子供の世話を受けると思う」が 49.9%、「子供の世話を受けないと思う」が37.2%、「わからない」が12.6%のようになっている。 50歳代では「子供の世話を受けると思う」が 42.3%、「子供の世話を受けないと思う」が 43.5%、「わからない」が13.9%のようになっている。60歳以上では「子供の世話を受けると思う」が 51.8%、「子供の世話を受けないと思う」が35.6%、「わからない」が12.3%のようになっている。「子供の世話を受けると思う」は 50歳代より 60歳以上で 9.5ポイント高くなっている。

図4-1-1 子供からの世話 (Q26)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

 前回調査と比較すると、「子供の世話を受けると思う」は 7.1ポイント減少し、「子供の世話を受けないと思う」が 13.1ポイント増加している。

図4-1-2 子供からの世話 (Q26)(前回比較)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

〈総数〉

 都市規模別にみると、「子供の世話を受けると思う」は小都市(52.9%)、町村(52.8%)で、「子供の世話を受けないと思う」は大都市(42.1%)で、それぞれ高くなっている。性別にみると、「子供の世話を受けると思う」は男性(47.7%)より女性(51.6%)で高くなっている。年齢別にみると、「子供の世話を受けると思う」は年齢が高くなるほど割合も高くなっている。

 同居の有無と相手別では、「子供の世話を受けると思う」は一人暮らし(39.9%)で低く、子の配偶者(76.5%)、孫(74.9%)と同居している人で高くなっている。平均月収額別では、「子供の世話を受けると思う」は月収額が5万円未満で 80.4%と高く、月収額が多くなるほど割合が低くなる傾向がみられる。

〈50歳代〉

 都市規模別にみると、「子供の世話を受けると思う」は小都市(47.6%)で高くなっている。性別にみると、「子供の世話を受けると思う」は男性(41.2%)より女性(43.1%)でやや高くなっている。同居の有無と相手別では、「子供の世話を受けると思う」は一人暮らし(25.0%)で低く、子の配偶者(62.5%)、孫(65.1%)と同居している人で高くなっている。平均月収額別では、「子供の世話を受けると思う」は月収額が5万円未満で 66.7%と高く、80万円以上で30.8%と低くなっている。

〈60歳以上〉

 都市規模別にみると、「子供の世話を受けると思う」は都市規模が小さくなるほど割合が高くなっている。

 性別にみると、「子供の世話を受けると思う」は男性(49.3%)より女性(53.6%)で高くなっている。

 同居の有無と相手別では、「子供の世話を受けると思う」は一人暮らし(41.0%)で低く、その他の親族と同居している人(82.4%)で高くなっている。

 平均月収額別では、「子供の世話を受けると思う」は月収額が5万円未満で 82.2%と高くなっている。

表4-1-1 子供からの世話 (Q26)

CSV形式(3KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

表4-1-1 子供からの世話 (Q26)(続き)

CSV形式(5KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

(2) 世話の形態 (Q26SQ)

 Q26で「子供に介護などの世話を受けると思う」と答えた人に、「どのような形で世話を受けることになると思うか」尋ねてみると、総数では「現在同居している子供の世話を受けると思う」が 55.7%、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」が11.5%、「子供が住んでいるところに自分が移ることになると思う」が8.2%、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」が 17.5%のようになっている。

 50歳代では「現在同居している子供の世話を受けると思う」が 46.7%、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」が 15.6%、「子供が住んでいるところに自分が移ることになると思う」が 7.2%、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」が22.2%のようになっている。

 60歳以上では「現在同居している子供の世話を受けると思う」が 57.5%、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」が 10.6%、「子供が住んでいるところに自分が移ることになると思う」が 8.5%、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」が16.5%のようになっている。

 「現在同居している子供の世話を受けると思う」は 50歳代より 60歳以上で 10.8ポイント高く、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」は 60歳以上より 50歳代で、それぞれ 5.0ポイント、5.7ポイントずつ高くなっている。

図4-2-1 世話の形態(Q26SQ)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

 前回調査と比較すると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」が 3.2ポイント減少し、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」が2.7ポイント増加している。

図4-2-2 世話の形態 (Q26SQ)(前回比較)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

〈総数〉

 都市規模別にみると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は都市規模が小さくなるほど割合が高くなっている。一方、「子供が住んでいるところに自分が移ることになると思う」、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」は都市規模が大きくなるほど割合も高くなっている。性別にみると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は男性(51.9%)より女性(58.3%)で、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」は女性(7.9%)より男性(16.4%)で、それぞれ高くなっている。

 最長職業別では、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は農林漁業(72.2%)で高くなっている。

〈50歳代〉

 都市規模別にみると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は町村(63.6%)で、「子供が住んでいるところに自分が通うことになると思う」は大都市(26.9%)で、それぞれ高くなっている。性別にみると、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」は女性(10.6%)より男性(21.9%)で、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」は男性(19.2%)より女性(24.5%)で、それぞれ高くなっている。最長職業別では、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は常勤の被雇用者(51.7%)で、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」は農林漁業(36.4%)で、それぞれ高くなっている。

〈60歳以上〉

 都市規模別にみると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は小都市(63.4%)で、「近くに住んでいる子供が、自分の住んでいるところに通うことになると思う」は大都市(23.1%)で、それぞれ高くなっている。

 性別にみると、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は男性(53.4%)より女性(60.4%)で、「自分が住んでいるところに子供が移ってくることになると思う」は女性(7.4%)より男性(15.2%)で、それぞれ高くなっている。

 最長職業別では、「現在同居している子供の世話を受けると思う」は農林漁業(74.0%)で高くなっている。

表4-2-1 世話の形態 (Q26SQ)

CSV形式(4KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

(3) 世話の費用(Q27)

 「子供に介護などの世話を受けたり、老人ホームに入居したり、在宅でホームヘルプサービスを受けたりする場合の費用をどのようにまかなうか」尋ねてみると、総数では「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」が 27.8%、「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」が 9.0%、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う」が 10.1%、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」が 21.5%、「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」が13.2%などのようになっている。

 50歳代では「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」が27.3%、「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」が 10.1%、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う」が12.5%、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」が 15.7%、「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」が15.2%などのようになっている。60歳以上では「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」が27.9%、「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」が 8.7%、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う」が9.4%、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」が 23.0%、「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」が12.7%などのようになっている。

 「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は 50歳代より 60歳以上で 7.3ポイント高くなっている。一方、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う」では 3.1ポイント、「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」では 2.5ポイント、それぞれ 60歳以上より 50歳代で高くなっている。

図4-3-1 世話の費用 (Q27)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

(注1)年金等の収入でまかなうことができると思う:
 「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」
(注2)自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうと思う
 「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」

 前回調査では、「子供の世話を受けないと思う」と答えた人のみに尋ねているので厳密には比較できないが、参考までにみると「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」だけが 12.1ポイント増加し、「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」が 4.9ポイント、「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」が 2.5ポイント、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうことになると思う」が 3.1ポイント、「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」が 3.5ポイント、それぞれ減少している。

図4-3-2 世話の費用 (Q27)(前回比較)

CSV形式(1KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

(注1)年金等の収入でまかなうことができると思う
 「特に用意しなくても年金等の収入でまかなうことができると思う」
 平成13年度は「特に用意しなくても年金でまかなうことができると思う」
(注2)自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうと思う
 「貯蓄だけでは足りないが、自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうことになると思う」
(注3)平成13年度は「自宅を売却してまかなうことになると思う」

〈総数〉

 都市規模別にみると、「年金等の収入でまかなうことができると思う」、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は都市規模が小さくなるほど割合が高くなっている。 性別にみると、「年金等の収入でまかなうことができると思う」(男性 29.8%、女性26.2%)、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうと思う」(男性 13.1%、女性 7.6%)は女性より男性で、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」(男性 17.8%、女性24.4%)は男性より女性で、それぞれ高くなっている。

 年齢別にみると、「自宅などの不動産を担保にお金を借りてまかなうと思う」、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうと思う」は年齢が高くなるほど割合が低くなる傾向がみられる。一方、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は年齢が高くなるほど割合も高くなる傾向がみられる。

 同居の有無と相手別では、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は子の配偶者(38.5%)、孫(37.0%)と同居している人で高くなっている。

〈50歳代〉

 都市規模別にみると、町村では「年金等の収入でまかなうことができると思う」(30.4%)、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」(20.3%)が高くなっている。

 性別にみると、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」、「わからない」では男性より女性で割合が高くなっているが、他の項目では男性の割合が女性を上回っている。

 同居の有無と相手別では、一人暮らしは「その場合に必要なだけの貯蓄は用意していると思う」で3.6%と低く、「わからない」で25.0%と高くなっている。

〈60歳以上〉

 都市規模別にみると、「年金等の収入でまかなうことができると思う」、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は都市規模が小さくなるほど割合が高くなっている。 性別にみると、「年金等の収入でまかなうことができると思う」(男性 30.0%、女性26.3%)、「資産の売却(担保を含む)等でまかなうと思う」(男性 12.7%、女性 6.9%)では女性より男性で高く、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」では男性(18.8%)より女性(26.2%)で高くなっている。

 同居の有無と相手別では、「子供からの経済的な援助を受けることになると思う」は子の配偶者(39.8%)、孫(38.0%)と同居している人で高くなっている。

表4-3-1 世話の費用 (Q27)

CSV形式(3KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます

表4-3-1 世話の費用(Q27)(続き)

CSV形式(3KB)のファイルはこちらファイルを別ウィンドウで開きます