開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン東京」

姉崎 猛
内閣府大臣官房審議官

 本日は大変お忙しいところ、また暑い中を、多くの方にお集まりいただきまして、大変有難うございます。昨年のフォーラムでも申し上げたのですが、実は私は去年の7月に人事異動で今の担当になり、このフォーラムで挨拶を申し上げるのが私の最初の仕事でした。

 内閣府は啓発活動を中心に仕事をしているので、こうしたフォーラムを年2回開催しています。東京と、今年は仙台で開催します。また、元気に活躍されている高齢者の皆さん、社会参加活動を促進している色々な団体を表彰する制度も、毎年実施しています。そして「高齢社会白書」です。今日、資料として配っています。後ほど本多参事官が説明を致しますが、今年の「高齢社会白書」「高齢者の社会的孤立と地域社会」というテーマで分析をしています。

 今年6月18日に「新成長戦略」が閣議決定されています。大きく7つの重点戦略があり、その中の1つに「ライフ・イノベーションによる健康大国戦略」があります。これは今後、高い成長と雇用創出が見込まれる医療や介護や健康の産業を、日本の成長を牽引する産業として明確に位置づけよう。そのための施策を推進するとともに、持続可能な社会保障制度の実現に向けた改革を進めていくことで、すべての人々が家族と社会のつながりの中で生涯、生活を楽しむことができる社会を作る。このように定めて、政府全体として取り組んでいるところです。

 本日のフォーラムは、「少子高齢社会におけるシニアの役割」です。昨年は、堀田代表がご挨拶で、名刺両面大作戦のお話がありました。樋口先生のご講演は、人生100年、長寿時代ではなくて長寿文明をどのように生きていくのか。その初代としての心構えのお話があり、併せて、今こそワークライフバランスを推進していくのだというお話がありました。役所は毎週水曜日が定時退庁日になっていますので、私もなるべく実践するように心がけています。

 本日も堀田代表と樋口代表からお話をしていただけることで、楽しみにしております。また、午後も5つの分科会で大変興味深いテーマが並んでいます。ぜひ皆様方に積極的に参加していただければと思います。皆様方の積極的なご参加で本日のフォーラムが有意義なものになりますように祈念をし、最初のご挨拶とさせていただきます。

 本日はよろしくお願いいたします。

セミナー会場写真