エコフレンズ
~子育て支援と環境・リサイクルに地域力と教育力で実践~
団体名 | えこふれんず エコフレンズ |
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地域 | 青森県弘前市 |
構成員 | 11名(65歳以上の者の占める割合:91%) |
活動概要 | 未就学児とその母親が気軽に集える場を創設し、親同士の交流の手助けや、育児に関する相談に応じる子育て支援活動を行っている。また、幼児や小学生を対象にゴミ減量やリサイクルの啓もう活動を行っている。 |
表章の事例区分 | 支え合い活動 |
キーワード | 子育て支援/リサイクル/ゴミ減量 |
(注)構成員等は、平成25年4月1日時点
活動のきっかけ
子育て支援を地域の手で
平成4年に、命をつなぐ「食」、そしてそれを育む「自然」に触れることが少なくなっている子どもたちに、体験を通して多くのことを学んで欲しいという考えから、「弘前生活学校」が設立されました。設立当初の活動は、地域の保育園で環境をテーマとした子育て支援活動を実施し、その後、環境やリサイクルに関するイベントへの参加や、小学生を対象に環境学習のサポートなど、環境に関する活動に力を注いできました。
平成7年に県内で発生した児童虐待事件をきっかけに、平成10年から育児で家庭に閉じこもりがちな母親の閉塞感や育児の悩み・不安の解消を図るための取組が大切であると、地域の保育園、子育てメイトそして行政とが協働して、親子が気軽に集まり、交流することができる支援の場として「キッズネットクラス」を創設して現在に至っています。
活動内容や現在の活動状況
環境・リサイクルへの取り組み
「エコフレンズ」は大きく分けて2つの活動を実施しています(平成19年に名称をエコフレンズに改称しました)。
一つ目は、子育て支援活動として、エコフレンズ、地域の保育園及び子育てメイトとの協働により、未就学児とその親が参加するキッズネットクラスの運営に関わっています。月に1回、年に10回、学習センターや公民館を会場に10組から多い時は29組が参加しています。子どもたちの集団遊びのサポートと母親からの育児相談に応じています。
二つ目は、環境及びリサイクルに関する活動として、市内の清掃活動への参加及び小学校などでの啓もう活動です。発砲スチロールやプラ容器を親子が会話をしながら洗って乾かし、スーパーの区分ボックスへ集荷する活動へと結びつけています。
活動拠点の保育園では、園児との交流を図りながらリサイクル活動をサポートしています。ごみの処分では、字が読めなくても色や形で区分できるようなごみ処分箱を作ったり、発泡スチロール容器を遊びながら粉砕して処理をしたりするなど、体験を通して学ぶことができるようにサポートしています。
ポイント、工夫している点
情報を共有しながら活動への取り組み
主婦目線を大切に会員が暮らしの中で感じていることを話し合い、様々な情報を共有した上で、グループの活動拠点となっている保育園と協働しながら環境問題・リサイクル活動を実施しています。自宅で着なくなった衣類をリフォームしてエコバックや小物などを作ったり、家庭から出る食用廃油は石けんに再生し、バザーで提供したりして活動資金にしています。また、牛乳パックはハガキに再生し、古新聞や段ボールを収集してトイレットペーパーに交換して提供者へ還元し、リサイクルに対する啓もう活動を主婦目線で実践しています。
課題と今後の展開
子どもたちの健全育成を目指して会員の獲得
近所付き合いの希薄化、家庭内における児童虐待、いじめなど子どもたちの健全な成長を阻害する要因が多く存在している社会にあって、地域として目立たなくても地道に、しっかりと地に足を着けた活動を継続することを目指しています。そのためにも、趣旨に賛同する会員の加入を進めることが課題となっています。