特定非営利活動法人 大分人材育成・地域文化協会
~ふるさとまちづくりに取り組む異業種女性集団~
団体名 | とくていひえいりかつどうほうじん おおいたじんざいいくせい・ちいきぶんかきょうかい 特定非営利活動法人 大分人材育成・地域文化協会 |
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地域 | 大分県別府市 |
構成員 | 100名(65歳以上の者の占める割合:100%) |
活動概要 | 大分県下で開催された一村一品運動の中から生まれたグループなどの女性を中心に、「まちとムラをつなぐ誇れるまちづくり」を目指し、ふれあい市場の開催や異業種交流を展開している。 |
表章の事例区分 | その他 |
キーワード | ふるさとまちづくり/ふるさと一番/国際交流 |
(注)構成員等は、平成25年4月1日時点
活動のきっかけ
一村一品運動は女性にまかせろ
平成6年、大分県で開催された一村一品運動の中から「一村一品女にまかせろ100人会」を30人で結成したのが活動のきっかけです。
「豊かな暮らし誰にも誇れるふるさとまちづくり」の目標の下に集まった大分県下農村グループの生産者、モノづくりに取り組む製造業の女性、旅館の女将、消費者グループと異業種の女性たちがお互いの体験の中から課題や問題点の話し合いを重ねました。回を重ねるうちに、連帯感が生まれ、県下各地域の情報交換の輪が次々と広まっていきました。
活動内容や現在の活動状況
国際交流を通して人材育成
平成16年、特定非営利活動法人の認証を受け、会員も100人となりました。同年、大分市中心部にリヤカー20台が県下から繰り出し、「まちとムラをつなぐふれあい市場」を開催しました。このユニークな活動は、毎月1回開催され、農村女性企業家の個人及び団体共に九州で1位、全国で3位の売り上げとなりました。この活動を通して、人、モノ、地域を結びつける新しい交流の輪が生まれました。
現在の活動は、地域の豊富な人材、食材、食文化を活かしてムラ(農村地域)とまちの理解交流を図り、地域の食文化やその質の向上を目標に、「ふるさと一番さん」というリーダー的人材を当協会で認定し、活動の活性化を図っています。また平成19年より「ムラの生命を都市の暮らしへ」をテーマに、「まちとムラを結ぶふれあい市場」を開催し、県内の各地域で育まれたふるさと料理・自慢の味、そして、その食材づくりに情熱をかけたふるさと一番さんの知恵・技・心意気を感じていただき、人・モノ・心が元気で、ふるさと大分の誇る「生活技術一番さん」の技術伝承活動を実施、現在も継続しています。
平成17年には中国研修受け入れ機関として中国政府の認定を受け、「女性起業家育成研修」などを行い、それらの研修成果を確認する交流事業という位置付けで毎年実施しています。それと同時に、「チャリテイ―大分・甘粛文化交流公演」の開催が始まり、中国清朝以来の伝統を持つ「京劇」に触れたり、また日本の文化として茶道のデモンストレーションを行ったりと中国文化との交流も継続しています。また平成19年から3年ごとに、培われた知識、技術、経験を交換し、女性の潜在能力を開発すると共に、友好の絆をさらに深め、次代に誇れる郷土の創造と世界平和の一助になるように願って「輝く女性交流大会イン大分―アジア6か国女性会議―」が開催されています。
平成23年には協会内に留学生支援室を設置し、会員が日本のお母さん「留学生マザー」として健康管理やアルバイトなどの相談にのったり、留学生が安心して生活が出来るよう支援しています。また日本文化を留学生から母国に発信してもらおうと「留学生記者クラブ」を設置し、それに伴い、食文化の理解を深めるための農業体験などのサポート活動も実施しています。
ポイント、工夫している点
分野別に企画運営を分担して実施
活動の企画運営は、理事会と世話人会が、<1>生産振興、<2>環境保全、<3>健康福祉、<4>観光文化、<5>国際交流の5分野に分かれて行っています。分野別に年間事業計画を決定し、研修を重ね、各事業には全会員が参加することを原則としています。交流会ではテーマ別に関心を持っている人々に参加を呼びかけ、地域の活性化に努めています。
課題と今後の展開
農村女性の生活向上を目指して
県下各大学の留学生数は全国でトップクラスにあります。日常活動の中に交流の輪を広げ、母国との情報交流に成果を上げることができるよう今後も交流を継続することを考えています。農村女性の生活向上を図るため、伝統文化、地域文化とのタイアップを図る研修も計画しています。「まちとムラをつなぐ」という初期の目的に沿って、地域社会の創造に努めようとしています。