摂津市シルバー人材センターボランティアグループ やまびこ会
~昔懐かしいおもちゃつくりで放課後子ども教室のボランティア~
団体名 | せっつししるばーじんざいせんたーぼらんてぃあぐるーぷ やまびこかい 摂津市シルバー人材センターボランティアグループ やまびこ会 |
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地域 | 大阪府摂津市 |
構成員 | 24名(65歳以上の者の占める割合:83%) |
活動概要 | シルバー人材センター会員有志で構成されたグループで、放課後子ども教室として自治体が推進する事業に参画したのをきっかけに、子ども向け、及び老人施設でのおもちゃ作り教室などを展開している。 |
表章の事例区分 | 支え合い活動 |
キーワード | 放課後子ども教室/工作教室/アルミ缶回収/異世代間交流/共同募金 |
(注)構成員等は、平成25年4月1日時点
活動のきっかけ
昔懐かしいおもちゃつくりで異世代間交流
平成16年頃から、健康で働けることに感謝し、社会貢献をしたいとの思いを持ったシルバー人材センター会員が、小学校での昔懐かしいおもちゃつくり教室を手始めとして、自主的に世代間交流を図っていました。
また、以前からアルミ缶回収のボランティア活動を行っているグループもあり、両グループの会員の思いに共感したセンターは、活動内容を機関誌で周知するとともに、センター会員への協力要請などを行っていました。
こうした中、平成19年から、放課後子ども教室として自治体が推進する事業が始まり、これを機にボランティア活動に一層積極的に取り組むことにしました。
活動内容や現在の活動状況
放課後子ども教室を活動の中心に
市内小学校6校で、毎週1回、放課後子ども教室のわくわく広場指導員として、体育館内でボール遊び、縄跳び、バトミントン、折り紙、工作などの見守りを行っています。1校を3人の指導員が担当し、年間40回程度、伸べ720人が活動に参加しています。
また、市が主催するこどもフェスティバルに参加し、牛乳パックやペットボトルなどを利用しておもちゃ作りをし、来場者に無料配布しています。地域シルバー人材センター主催の北摂シルバーフェスティバルへの出店や、図書センターや各公民館などを訪問し、来場した子どもたちに工作教室を開催しています。
近年は、特別養護老人ホームなどを訪問し、昔懐かしいおもちゃつくりを実施しています。完成したおもちゃで遊ぶことがリハビリにもなると好評です。一方で、施設訪問時に必要な車いすの操作方法、認知症の人との傾聴、歩行の付添、見守りなど社会福祉協議会が主催する講習会に参加して技能習得にも努力しています。
当会の母体組織であるシルバー人材センターと協力してアルミ缶回収を行うことで、更に活動の輪を広げることができました。アルミ缶回収は協力者が随時センターへ持ち込む場合とボランティアとして会員がセンターへ持ち寄る場面があります。毎月の定例会でアルミ缶をつぶし、袋詰めにして、月1回買い取り業者へ持ち込んでいます。収益金は、市の防災、緑化推進などに活用されています。このボランティア活動と関連して、毎年共同募金運動に街頭募金運動に協力し、近隣の駅改札口やスーパーマーケット入口に立って募金活動を行っています。
ポイント、工夫している点
会員の拡大と活動の拡大を求めて
活動内容については、会員全員の意見を出し合うことを尊重し、合議制で決定しています。
活動の輪の広まりは、協力者の拡大につながっています。会員のネットワークや交友関係から口コミでひろがっています。センターの機関誌にも掲載され、活動内容をPRすることで、会員の拡大にもつながっています。
特別養護老人ホームでボランティア活動をすることにより、介護に関わる知識や技術を身に付けることができた上に、認知症支援サポーターの認定を受け、オレンジリングを取得する会員も現れ、ここにもボランティア活動の広がりを見ることができます。
課題と今後の展開
就業とボランティア活動との両立を大切に
活動に賛同する協力者の拡大とリーダーの後継者育成が課題です。母体がシルバー人材センターであるため、ボランティアのみを希望されても受け入れることはできません。センターでの就業とボランティア活動との両立を果たさなければなりません。
今後も、現在の活動を継続していきますが、各団体から派遣要請があった場合には、柔軟に対応していきたいと考えています。