川端 幸枝さん
~地域のつながりやまとまりを取り戻す活動で貢献~

名前(年齢) かわばた さちえ
川端 幸枝さん(84歳)
地域 群馬県高崎市
活動概要 婦人会活動を皮切りに、老人クラブ活動で健康体操の普及や女性の特性をいかした高齢者の日常生活支援に取り組んでいる。また、児童への昔遊びの伝承や安全パトロール、図書ボランティアなど幅広く活躍している。
表章の類型 地域社会の中で、地域住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し生き生きと生活している事例
キーワード 地域活動/健康体操指導・普及/高齢者の日常生活支援/環境美化/安全パトロール/昔遊びの伝承/図書ボランティア/伝統行事の伝承

(注)年齢は、平成25年4月1日時点

活動のきっかけ

「城南大橋をきれいにする会」の皆さん
(写真前列右から2人目が川端さん)

退職後は地域の役に立とう

 小学校教師を38年間務め、退職後は地域の役に立ちたいとの考えから、町内の婦人会活動を皮切りに地域活動を始めました。
 核家族化が進展し、薄れてきた地域のつながりやまとまりをもう一度取り戻そうと、昭和60年(57歳)から婦人会活動、老人クラブ活動、自治会活動、ボランティア活動といった地域活動に積極的に幅広く取り組みました。

活動内容や現在の活動状況

町内の空き地に花壇をつくり花の苗を植える光景

地域で必要とされる活動の広がりを求めて

 老人クラブの活動では、健康第一と考え、群馬県老人クラブ連合会の会歌「さわやかぐんま」に合わせた体操や、全国老人クラブ連合会のオリジナル体操「いきいきクラブ体操」の指導普及に努めました。30年ほど前から、婦人会と老人クラブとが合同で、ラジオ体操を、極寒日を除きほぼ毎日実施しています。夏休みには、小学生も加わり、世代間交流の場としても役立っています。
 また、高齢者の自助及び共助の観点から、女性の特性をいかした日常生活を支援する「助け上手」「助けられ上手」を目指し、高齢者世帯の見守りや家事援助、買い物代行などの活動も行っています。
 地域活動では、自治会活動の他に「城南大橋をきれいにする会」を結成して、ゴミ拾い、空き缶集めなど環境美化活動を20年以上続けています。併せて、町内を走る国道17号沿線の空き地に花壇をつくり、花の苗の植え替えや水やり、施肥、除草などを年間計画に沿って行っています。
 ボランティア関係では、15年ほど前から子どもたちの通学時の安全パトロールや昔遊びの伝承も行っています。公民館の図書室での読み聞かせも行い、今は主に本の貸し出しや図書の整理などのボランティアを継続しています。華道師範の資格を取得し、JR高崎駅構内に定期的に花を生けるボランティアを行うなど幅広く活躍しています。

ポイント、工夫している点

自己研鑚の結果をさまざまな活動にいかす

 退職後は、婦人会活動を中心に老人クラブ活動、自治会活動、ボランティア活動と幅広く関わりながら、自己研鑚にも励み、日舞、華道、茶道の師範の資格を活動に役立てています。地域のつながりやまとまりを取り戻そうと、長きにわたり地域のさまざまな支え合い活動に積極的に参加し、取りまとめ役としても貢献しています。

その他の活動

「鎌倉街道武者行列」の薙刀隊の光景
(写真先頭を歩くのが川端さん)

地域づくりの一環として伝統行事にも参加

 地域の歴史を後世に残そうと地域伝統行事でもあり、地域づくりの一環でもある「鎌倉街道武者行列」には、退職後に習った薙刀2段の資格をいかして、薙刀隊長として平成元年より25年間休むことなく参加し続けています。
 現在、町内の婦人会長を長きにわたり務めながら、群馬県老人クラブ連合会副理事長・女性委員長並びに高崎市長寿連合会副理事長・女性部長の役職に就き、まとめ役として活躍しています。

川端さんご本人

 〔本人インタビュー〕
 地域のいろいろな役を引き受けることによって、人間関係にも広がりできて、色々な経験を積むこともできました。これらをボランティア活動にもいかせることができました。
 ボランティア活動は自分の元気と健康の源であると思っていますので、今後も無理をしないように、体調に合わせて今まで通り活動を続けていこうと思っています。