寺島 豪さん
~わりばし鉄砲づくりのボランティアで27年~
名前(年齢) | てらしま つよし 寺島 豪さん(83歳) |
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地域 | 神奈川県座間市 |
活動概要 | 地域の子どもイベントでわりばし鉄砲を教えて27年。創造性を養い、創意工夫する能力を育もうと、市内の色々なイベントで手づくりの楽しさを伝授している。 |
表章の類型 | 自らの時間を活用し、近所づきあいや仲間うちなどでの支え合い活動に積極的に貢献している事例 |
キーワード | 手づくり/世代間交流/昔遊び |
(注)年齢は、平成25年4月1日時点
活動のきっかけ
昔の遊びを伝えたい
企業を退職後、56歳(昭和61年)の時、座間市北地区文化センターで、七夕のお祭り「一日子どもランド」が開催されました。この時、子どもを対象としたイベントの手伝いをしたことがボランティア活動に取り組むようになったきっかけです。
「一日子どもランド」では、竹馬づくりに携わりましたが、より材料の調達が簡単で、また日常になじみのあるわりばしを材料に「わりばし鉄砲づくり」を考案しました。創作の楽しみ、そして自ら作ったおもちゃで遊ぶ楽しみを子どもたちに知ってほしいと、さまざまなイベント会場で活動を継続し、人気のイベントとなっています。
活動内容や現在の活動状況
手づくりで創造性と創意工夫を養う
活動を始めた頃、わりばしをナイフで切ることから指導していましたが、ここ数年はナイフを持たせることが危ないとされるため、事前にわりばしを組み立てる前段階まで切り揃えています。
子どもたちに指導していると、鉄砲玉(輪ゴム)をもっと強く飛ばしたい、遠くへ飛ばしたいと、筒の部分を長くしてみたり、そのほかにも自分なりに工夫する姿が見られます。このように、手作業での鉄砲づくりを通して、創意工夫する能力を身に付けるきっかけにもなります。子どもと一緒に参加された保護者の方が夢中になる場面にも出会います。
10年ほど前からは、パソコンが得意な方がこの活動に加わり、インターネットを使って子どもになじみのあるキャラクターをダウンロードし、「わりばし鉄砲」の標的として用いてみたところ、子どもたちから標的を打倒することに好評を博し、作って楽しむことができると口コミで「わりばし鉄砲づくり」が伝わり、イベントで指導の依頼や指導回数も増えています。
現在は二人三脚でボランティア活動を続けており、主に、北地区文化センターこどもランド、相模が丘小学校学童保育夏休みイベント・ゆうゆうクラブ、相模が丘コミュニティーセンターまつり、座間市子ども会連合会イベント、市内数か所での自治会イベント、座間市社会福祉協議会イベント、子育て支援センターイベントなどに、定期的に参加しています。
ポイント、工夫している点
「人を思いやる心が育つことを大切に」
指導するときには、作り方だけを覚えるのではなく、<1>人に鉄砲を向けないこと、<2>ものづくりには順序があるので組み立てる順番を守ること、<3>友だち同士で教え合うことも大切なことから、自分よりも小さい子には親切にすること、など創作と遊びを通して、人を思いやる心が育つことを大切にしています。
その他の活動
得意なハーモニカ演奏でボランティア活動
71歳(平成13年)から9年間、相模が丘5丁目地区社会福祉協議会会長を務めた時に、敬老会、夏祭りなどの企画・運営に携わりました。このとき、芸能人などを招いたり、手がけたイベントは好評を博し、現在も後任によって受け継がれています。
また、亡くなられた奥様の影響を受け、楽器演奏が趣味です。ハーモニカ、オカリナ、ギター、バイオリン、和太鼓の演奏ができます。特に、ハーモニカ演奏は、ハーモニカグループを結成し、毎年、障害者福祉施設のクリスマス会で日本の四季の歌と題して12曲を演奏するボランティア活動をしています。