平能 正治さん
~退職を機に趣味にチャレンジし続ける人生~
名前(年齢) | ひらの まさはる 平能 正治さん(80歳) |
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地域 | 富山県高岡市 |
活動概要 | 社交ダンス、カラオケ、定年後に本格的に始めた書のシニアタレント(高齢指導者)や、演歌とカラオケに関する講演を行う語り部として富山県社協に登録し、自らの技能を高め続けるとともに指導も積極的に行っている。 |
表章の類型 | 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している事例 |
キーワード | カラオケ/社交ダンス/書道/音楽鑑賞/シニアタレント/語り部 |
(注)年齢は、平成25年4月1日時点
活動のきっかけ
一期一会を大切に
昭和36年頃(28歳)、ラジオ放送から流れてくる歌を録音してカラオケを練習していました。歌うことの好きな10人が集まり同好会を立ち上げ、指導役を務めていました。また、録音したテープが貯まる一方でしたので、音楽好きをいかしてレコード鑑賞会を平成10年から始めました。
昭和53年(45歳)には、社交ダンスを習っている奥様に誘われてプロの社交ダンス競技会を見に行ったことがきっかけで社交ダンスを習い始めました。さらに、発表会で初めて人前で踊ったことに快感を覚え、マスターしようと決意しました。
平成5年(74歳)、定年退職を機に何か身に付けようと思い書道を始めました。地元に日展作家の先生が住んでおられたのでその先生の教室に通い、どうせ習うならとことんやって、指導ができるようになろうと意欲的に学びました。
活動内容や現在の活動状況
どうせ習うなら徹底的に学ぼう
カラオケ同好会は、残念ながら平成5年に解散となりました。しかし、依頼があれば地元のカラオケ同好会などで指導をしています。平成10年2月には日本音楽審査員協会の歌謡講師免許を取得することができました。
平成10年、高岡市民病院の入院患者の方々に楽しんでいただこうとレコード鑑賞会を年4回ほど開催したところ患者さんや看護師さんたちから感謝されたので平成20年まで継続して実施しました。
また、平成10年から「演歌の新曲を聴こう会」を月2回開催しています。歌を聴くことは好きだけれども、歌うのは苦手という方を対象に、上手く歌うコツを解説し、参加者と一緒に歌おうというものです。8トラックカラオケもCDカラオケ、レーザーディスクカラオケもない時から身に付けた録音技術をいかして独自の方法で録音したテープを用いて解説を行っています。
書道は、平成10年2月に先生より「昂翆(こうすい)」の号を受け、書に精進する決意を新たにし、平成15年に書道日本社から「師範・成家」の資格を受領するまで上達することができました。書の指導はしていませんが、毎年、創玄展、毎日展に出品し続けています。これまでに10回ほど入選したことがあり、さらに上位の賞の入選を目指して書に邁進しています。
ポイント、工夫している点
富山シニアタレント連絡協議会で活躍
富山県社協・富山県いきいき長寿センターには、自ら指導的役割を担う意欲がある者を対象に研修などを行い、社会活動を支援するシニアタレント社会活動事業があります。
平能さんは、平成9年にカラオケと書の分野で、平成12年に社交ダンスの分野でシニアタレント登録をしました。平成13年1月に富山シニアタレント連絡協議会が設置され、平成17年4月から富山シニアタレント連絡協議会の副委員長を、平成20年11月からは委員長を務めています。毎年9月に開催されるシニアタレント祭りでは、講演講師の選出から舞台発表者のサポートまでを行っています。
一方、平成17年1月にとやま語り部連絡会が設置され、演歌の語り部で登録をしました。登録当初から世話役会会長として会員の交流と研鑽し合う機会の提供に努めています。月1回、語り部の有志が集まり、順番にスピーチを行い互いにアドバイスをし合い、語りの技術を磨いています。また、民話伝説や県内の伝統的行事が伝承されている現地を訪問するなど語り部活動の発展に尽力しています。