クリエーティブワーク
主婦たちが得意な手芸や裁縫などを、趣味にとどめずボランティアへ。
団体名 | くりえーてぃぶわーく クリエーティブワーク |
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地域 | 北海道(北見市) |
構成員 | 18名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:83%] |
活動概要 | 社会福祉協議会に登録していた主婦たちにより結成されたグループで、趣味を通じた作品の販売による収益金の寄付や福祉施設への慰問等の活動を行っている。社会の一員として活動することで、地域福祉の推進役として貢献している。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
個人ボランティアから、ボランティアグループへ。
主婦たちが裁縫や手芸などの趣味を生かして小物をつくり、その売上金を福祉に役立てる活動をしているのが、北見市を拠点にしている「クリエーティブワーク」です。
総勢18名のメンバーは、もともとボランティアに興味があり、それぞれが市の社会福祉協議会に個人登録。社会に貢献したいという強い思いを抱いていました。しかし、当時はボランティアの依頼はさほど多くなかったため、裁縫や小物づくりの趣味を通して仲間が集まり、作品の販売で得た収益を寄付していました。その活動が10年経ったとき、もっと社会に役立ちたいとの思いから一念発起。個人ボランティアではなくボランティアグループとして正式にスタートすることになったのです。
平成16年5月20日に初めての総会を開き、ボランティアグループ「クリエーティブワーク」を発足。当初はふれあい広場に出店し、売上金を福祉団体に寄付していましたが、現在は福祉全体で活用できるように社会福祉協議会に寄付しています。
交流を大切にしながら、楽しく活動を展開。
グループは、毎週木曜日にメンバーが集まって作品づくりを行っています。
「出来上がった作品を持ち寄るだけよりも、定期的に顔を合わせればコミュニケーションが図れますからね。モチベーションだって高まりますし」と語るのは、代表の鹿野さん。メンバーの交流を大切にすることが、楽しく活動を続けられる秘訣の一つです。
小物を作って販売するだけではなく、月に2回のペースで老人ホームを訪ねて手芸の指導をしたり、年に1度2か所の施設を訪問して学習を含めた施設見学を行って作品を寄贈したりしています。その際には、大正琴を演奏する他の団体に呼びかけ、歌を披露することもあります。
そのほかにも共同募金の街頭募金への協力や、カレンダーリサイクル市実行委員会への協力、ふれあい広場への出店による売上金の寄付など様々な活動を行っています。
社会の一員として活動することが喜び。
メンバーの一人一人は、ボランティアを通して自分たちの居場所や役割を作り、社会参加することで毎日生きがいを持って生活しています。
「グループに参加することで社会の一員として活動できる喜びを実感しているメンバーが多いんです」と、鹿野さん。
20年にわたり高齢者の生活の質の保証、そして女性の社会参加への支援など、地域福祉の推進に大きな功績を残している「クリエーティブワーク」。今後は、現在の活動を無理なく続けられるよう、介護予防面からも「健康」などの学習会を検討しています。