結会いネット
パソコンやデジカメのスキルを生かし、高齢者のITライフをサポート。
団体名 | ゆうあいねっと 結会いネット |
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地域 | 東京都(調布市) |
構成員 | 20名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:90%] |
活動概要 | 公社主催のパソコンデジカメ講座修了者の自主サークルとしてスタート。技術を仲間同士で共有すると伴に、仲間作りの機会となっている。閉じこもりや孤立を防ぎ、健康で生きがいのある生活が続けられることを目指している。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
ITが共通の話題の高齢者コミュニティ。
慣れないパソコンで住所録を作り、満足そうな笑顔に。ある日、「結会いネット」の活動中に見られた光景です。
「結会いネット」は、調布ゆうあい福祉公社が主催する「パソコンデジカメ講座」修了者により結成されました。そのきっかけは、ITを活用した高齢者の集う場を構築したいとの公社からの呼びかけがあったこと。公募したサポーターと具体的な計画を検討し、平成13年9月に公社の生きがい講座として会を発足しました。その後、平成16年11月から公社主催の「デジタルカメラ講座」と連携して参加者を募り、現在に至っています。
活動内容は、サポーターが企業で培ったパソコンやデジタルカメラの操作スキルを生かし、メンバーへの技術指導や仲間づくりを行うこと。同じ趣味を持つ仲間が集う格好の場となっています。
介護者の気持ちに寄り添いながら。
「結会いネット」では、閉じこもりや孤立を防ぎ、健康で生きがいのある生活が続けられることを目指し、活動そのものが認知症予防につながると捉えています。
「メンバーの中には家族の介護をする人もいて、会に出席することがリフレッシュの機会になっているといいます。介護の話をメンバー同士で聞くことは、『結会いネット』内に相手のことを思いやる、『お互いさま』の気持ちで支えあう雰囲気を生み出しています」と、代表の塚田さん。その言葉からは、メンバーたちの人を敬う姿勢が感じられます。
メンバーは「結会いネット」で身につけたことを実生活で実践しています。例えばあるメンバーは、デジタルカメラのスキルを生かしながら写真撮影に出かけ、その作品をデイサービスの利用者が楽しめるように展示しています。
年賀状や住所録の作成もパソコンで自在に。
通常の活動は、毎週木曜日の午後1時30分〜午後3時。サポーターの指導を受けながら、文書作成ソフトを使って絵や年賀状、バースデーカードなどを作成したり、表計算ソフトを使って表計算や住所録などを作成したりするのが、主な活動内容です。
もちろん、インターネットでの各種検索など、パソコンライフに親しむ基本的な操作の習得も。新年会、撮影会などメンバーの親睦を図る交流会なども行っています。
メンバーがそれぞれやりたいことを、サポーターの指導を受けて実践する。他のメンバーがやっていることに自分も挑戦してみる。お互いに関心を持ち、支え合いながら自分の世界を広げることを大切にする「結会いネット」。自分の生きがいを見つけ、メンバーの支えとなることが自分の居場所づくりとなっています。