おーい元気かい
高齢者が高齢者に元気を見せる、芸能でつながる元気のリレー。
団体名 | おーいげんきかい おーい元気かい |
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地域 | さいたま市 |
構成員 | 12名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:92%] |
活動概要 | 地域のグラウンド・ゴルフ仲間で結成されたグループ。高齢者施設、病院等の施設に出向き、寸劇・歌謡・ダンス等を披露。演者だけではなく入居者、施設スタッフも参加し、一緒に楽しめるよう工夫している。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
元気な歌や踊りを通じ、高齢者を楽しませたい。
グループのメンバーは、地域のグラウンド・ゴルフ仲間。地域社会のために何かできないかと考えていた時、地域包括支援センターの職員との出会いが行動を起こすきっかけになりました。自分たちの元気を同世代の方々に見せに行こうと思い立ち、グループ結成となったのです。
「地域とのつながりの必要性を感じていながら、自分たちがどんな行動をとればいいのかわかりませんでした。地域包括支援センターができたのを機に活動を開始し、ボランティア活動や社会福祉の意義を知るという意味で特養に行こうと思ったんです」と、会長の蛭田さん。
グループ結成直後の平成18年9月、第1回ボランティア活動では特別擁護老人ホームを訪ね、社会福祉の現場を肌で感じることができたのは貴重な経験だったといいます。
目指すのは、元気いっぱいの歌や踊りで施設を利用する高齢者の方々を楽しませること。その活動は、今日まで8年間続いています。
参加型の演出にして、笑顔の輪を広げたい。
現在、活動頻度は1か月に1〜2回。高齢者施設や病院、自治会サロン、老人会などの施設に出向き、寸劇・歌謡・ダンスなど12演目の中から選んで披露しています。利用者や施設スタッフにも参加していただくようにして、一緒に楽しめるよう工夫しています。
「例えば施設訪問時に100歳の誕生日を迎える方がいらっしゃる時には、『おめでとうございます』の垂れ幕を用意し、見ている方もおひねりを投げるような演出にします。また、演目に合わせ、何かの役を利用者にやって頂いています」と、蛭田さん。
このように参加型にすることで、施設の利用者たちが受動的ではなく能動的に楽しむようになり、元気や笑顔がより大きくなるといいます。
自らが楽しむことが、見る人を楽しくする。
「おーい元気かい」の活動は、手づくり感にあふれています。演目で使う小道具は、すべて会員が用意し、修理ももちろん会員が行うという、まさに手弁当での活動です。しかし、そんな手づくり感がこのグループの魅力であり、個性でもあるのです。元気な高齢者グループが、その活動を自らの楽しみにとどめるのではなく、積極的に他の高齢者に見せることで元気を広めていく姿は、何か自分でできる社会参加の方法を模索している高齢者にとって大きなヒントになることでしょう。
自らが楽しんで活動することが、見る人たちを楽しくする。そんな思いを大切にしながら、「おーい元気かい」の活動はこれからも続きます。