刈谷ふるさとガイドボランティアの会
ガイドボランティアが目指しているのは刈谷の歴史文化を後世に伝えること。
団体名 | かりや ふるさと がいどぼらんてぃあのかい 刈谷ふるさとガイドボランティアの会 |
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地域 | 愛知県(刈谷市) |
構成員 | 28名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:89%] |
活動概要 | 市主催の「ガイドボランティア養成講座」第1期修了者により結成されたグループ。ガイド活動を続けるだけでなく、郷土の歴史文化を広く市内外に紹介し、案内人としてまちづくりと次世代への伝承に寄与する活動を続けている。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
結成されたきっかけは、刈谷の歴史文化の伝承。
郷土資料館に子供たちの声が響きます。今日は、小学生に50年前の生活を知ってもらう体験学習。石臼で大豆を挽いてきな粉を作ったり、室内に吊るした蚊帳に入ったり、「たらい」で洗濯をしたり、初めての体験に子供たちは興味津々です。
この活動を行うのは、「刈谷ふるさとガイドボランティアの会」。刈谷を訪れる人や市民に当地の自然・風土や歴史文化を広く伝える、いわば「まちの語り部」として活動しています。
刈谷市では歴史文化の伝承機運の高まりに応え、平成5年から親子史跡めぐりなどを開催してきました。こうした活動のニーズが一層高まり、専門的に案内できるガイドボランティアが必要になったため、平成13年にガイドボランティア養成講座を開催。第1期の修了者18名により、平成15年4月にグループが結成されました。
ガイドボランティア講座はその後も開講され、現在は28名が在籍しています。
小学生向けガイドも、刈谷の史跡ガイドも。
刈谷市には、県の史跡である縄文遺跡や刈谷城址などの歴史遺産をはじめ、カキツバタ群落や自動車関連産業、依佐美送信所などの素晴らしい自然や施設があります。ガイドボランティアは、郷土の歴史文化を広く市内外に紹介し、まちづくりと次世代への伝承に寄与する重要な活動です。
市教育委員会から委託される案件としては、年3回の史跡めぐりのほか、郷土史料館の事業補助、小中学生の総合学習のサポートがあります。冒頭で紹介した50年前の生活体験も、その一例です。また、各種団体や個人の依頼によるガイド活動も行っています。
「史跡めぐりは9コースがあります。これを基本に、お客様の御要望に沿うように御案内しています。『この間おもしろかったので、今度は別のコースを回りたい』というリピーターも少なくないんですよ」と、代表の大瀧さんは笑顔で話します。
喜んでいただくために、ガイドの質を高めたい。
「ガイドボランティアの会」では、月2回の定例会以外にも会員が集まる機会を設け、ガイドのスキルアップを図るように努めています。
不定期で行う研修会では、講師を招いた講習だけでなく、足を運ぶことも大切にしています。「例えば、お寺の住職さんや長老に会いに行くと、ガイドに生かせる意外な話が聞けることもあるんですよ」と、大瀧さんは話します。
年に1回ずつ行う県内・県外研修では、現地のガイドとの交流を兼ねて案内の方法や話術などを学んでいます。
お客様から「ガイドをお願いしてよかった」「楽しむことができた」と言われるように、今後も一層のスキルアップを図っていくことが目標です。