地域サポーター
話し相手・ゴミ出し・安否確認・心のケア。介護サービスの隙間をカバー。

団体名 ちいき さぽーたー
地域サポーター
地域京都府(向日市)
構成員28名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:68%]
活動概要介護ヘルパーを退職した3人が始めた活動。利用者の申込を受け付け、在宅高齢者宅を訪問している。話し相手などの生きがい支援やゴミ出し、見守りサポートなどの制度の隙間の支援を積極的に取組んでいる。

(注)構成員等は、平成26年4月1日時点

日常生活での困りごとを解決するために。

地域サポーター1

 社会のセーフティネットとして在宅高齢者宅を訪ね、話し相手やゴミ出し、安否確認、心のケアをすることといった、介護サービスの隙間を補う支援が求められています。
 「介護ヘルパーの仕事を辞めてから、自分たちが老後を安心して暮らすにはどうしたらいいだろうかと考えたのがきっかけでした。年齢を重ねると生活の様々なシーンで困ることが出てきます。何か良い方法はないかと仲間3人で模索し、在宅高齢者の話し相手をするボランティア活動を始めることにしたんです」。
 そう振り返るのは、「地域サポーター」の代表を務める岡野さん。しかし、現在のような活動内容に落ち着くまでは手探りだったといいます。
 「活動を始めたのは平成18年ですが、当時は支援を必要としている人がどこにいるのか、訪問しても受け入れられるのかなど取り組み方が分かりませんでした。向日市社会福祉協議会のボランティアセンターに相談したところ、居宅介護支援事業所などからの訪問依頼を仲介していただけることになったんです」と、岡野さんは振り返ります。


日頃の不安やさみしさを少しでもなくしたい。

 現在、「地域サポーター」は住民同士の支え合いを基盤に、不安やさみしさを抱える高齢者宅を訪ね、話し相手やゴミ出し、心のケアを行うことを中心に活動しています。
 「最近では、閉じこもりがちな高齢者をサロンへお誘いしたり、訪問先の介護者の方の話し相手をしたり、従来の活動から派生する新たなニーズもあります。その際にも、ケアマネージャーや社会福祉協議会などの専門職や他のボランティア、地域活動者と連絡を取りながら対処し、より地域福祉に貢献するようにしています」と、岡野さんは話します。


積極的に広げていきたい支援ネットワーク。

地域サポーター2

 地域サポーターの活動人数は28名で、例えば週1回1時間の個別訪問は18ケース、ゴミ出しは15ケースに対応しています。活動中に突発的な出来事に遭遇することもあり、訪問時に異変に気づいてサポーターが救急車を手配したこともあります。
 様々なケースに対応するために、毎月1回の定例会や連絡員会議、学習会、他団体との連携や交流などを通じ、幅広い知識や実践力などを身に付けるよう努めています。また、社会福祉協議会や地域包括支援センターなどが主催する、専門職を対象にした研修会や会議に出席し、活動の事例報告などを行うこともあります。
 専門職や地域で様々な活動をしている人とつながり、より多くの人とともに支援の活動を広げることが、「地域サポーター」の更なる展望です。