二戸健康マージャンボランティア
清く明るく楽しい健康マージャンで、生きがいづくりをサポート。
団体名 | にのへ けんこうまーじゃん ぼらんてぃあ 二戸健康マージャンボランティア |
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地域 | 岩手県(二戸市) |
構成員 | 27名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:89%] |
活動概要 | 高齢者施設や公民館等での健康マージャン等による交流活動を実施し、高齢者の生きがいづくりに貢献している。東日本大震災発災後は、仮設住宅に住む高齢者との交流を行っており、被災地の高齢者支援にも貢献している。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
定年後の閉じこもりがちな生活を改善したい。
「お金を賭けない、タバコを吸わない、酒を飲まない」を合言葉に高齢者施設などを訪問し、健康マージャンを通じて高齢者の生きがいづくりを支援しているのが、「二戸健康マージャンボランティア」です。
会が発足したきっかけは、現在は事務局を担当されている西村さんが、ある「健康マージャン交流」の記事を目にしたことでした。定年退職後、どうしても家に閉じこもりがちになる生活を改善するのに最適だと考えたのです。
「その記事には健康マージャンのルールが載っていたんですね。『酒・たばこ・賭け事は一切禁止で、純粋にゲームを楽しみながら和やかな雰囲気でコミュニケーションを図ること。そして、相手の立場を思いやり気持ちよく楽しむこと』。これはいいと思いました。マージャンは仲間と楽しめるうえに、頭で考え、指先を動かしますから介護予防にもつながりますしね」と、西村さんは当時を振り返ります。
健康マージャンは高齢者の生きがいに必ず役立つと確信し、平成15年1月、趣旨に賛同する仲間15名と「二戸健康マージャン愛好会」を結成しました。当初は会員同士の楽しみが主体でしたが、西村さんが二戸市内の老人ホームに行った時に寂しそうな表情をしている入所者を見かけ、会の活動を入所者の生きがいに役立てられないかと施設に打診。試験的に健康マージャン交流を始めたところ、入所者にも施設側にも大変喜ばれ、活動は他の施設へと広がっていきました。現在では「二戸健康マージャンボランティア」と名称を変え、27名のグル―プとなっています。
健康マージャンを楽しみに待つ高齢者がいるかぎり。
メンバーは、二戸市内や近隣の老人ホームなど6か所に出向いて活動しています。さらに、毎週水曜日に公民館などを借りて市内の高齢者を対象に健康マージャン交流を実施。平成23年3月11日の東日本大震災の際には、岩手県沿岸の被災地(大船渡市、釜石市、野田村)の仮設住宅に出向いて活動しました。その活動は現在も続き、閉じこもりがちな高齢者の生きがいづくりに役立つと地元の方々から喜ばれています。
「施設に出向く際には、マージャンだけでなく囲碁や将棋の道具一式も持ち運んでいます。マージャンができない人にも楽しんでいただきたいですからね。訪問先で『コミュニケーションが増えた』、『いつも楽しみにしている』と言われると、この活動をやってよかったと実感します。今後は、会の趣旨に賛同する会員を増やし、健康マージャン交流に興味がある施設などにできるだけ対応していきたいですね」と、代表の阿部さん。
訪問回数は年々増加し、平成25年度には334回に及びました。移動には車が欠かせないため交通費がかかるという課題はつきまといますが、健康マージャンは継続する意義のある活動です。