楽遊クラブ銀雅
高齢者施設の訪問、他団体との連携。地域交流を明るく楽しく実践。
団体名 | らくゆうくらぶ ぎんが 楽遊クラブ銀雅 |
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地域 | 神戸市 |
構成員 | 37名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:89%] |
活動概要 | 神戸市の高齢者大学の卒業生有志で構成するボランティア団体「グループわ」に所属するグループで、銭太鼓の啓蒙普及に貢献。他都市の同様団体との交流も盛んに行い、海外交流にも取り組みながら活発に地域交流を行っている。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
「再び学んで他のために」が、創部のきっかけに。
銭太鼓を披露するだけでなく、見ている高齢者の方々も巻き込んで銭太鼓を楽しむ。そんな活動をしているグループがあります。
神戸市の高齢者大学であるシルバーカレッジの卒業生有志で構成されるボランティア団体「グループ わ」に所属し、銭太鼓の啓蒙普及に貢献している「楽遊クラブ銀雅」です。シルバーカレッジで日本民俗芸能である銭太鼓と出会い、卒業後も建学の精神である「再び学んで他のために」を実践するために、平成12年に設立されました。
当初は、高齢者福祉施設への訪問が中心でしたが、児童への伝承活動として、平成13年から六甲道児童館、平成16年から神戸市雲雀ヶ丘小学校区の児童、平成21年から井吹台児童館で指導しています。
平成21年からは知的障害者施設である「神戸育成会ワークみくら」での指導も始め、障害者教育にも取り組んでいます。
また、神戸まつりなどのイベントに出演するほか、他地域との交流も盛んです。平成16年から島根県隠岐の島町、平成20年から岡山県真庭市、島根県安来市、平成24年から兵庫県加古川市、京都府亀岡市の銭太鼓クラブとの交流を推進。さらに仲間との交流や研鑽を目指し、平成18年から毎年「百人打ち」を開催して銭太鼓の啓蒙普及に貢献しています。
様々な工夫を凝らし、多くの方に楽しさを。
「楽遊クラブ銀雅」は、常にどんな人に披露するのかを意識して演目の選定や振り付けの創作を行っています。
「演技の曲は、民謡から演歌・懐メロ・童謡・アニメソングなど幅広いレパートリーにして、世代に関わらず喜んでいただけるようにしています。例えば高齢者施設を訪問する際には、ソーラン節や炭鉱節など馴染みのある曲を入れる、という具合ですね。そして、見ていただくだけでなく、体験していただくようにしています」と、代表の重松さん。
見る人を楽しませる工夫は、このほかにも。季節に応じた演出や体験コーナーを設けて参加型の構成にすることも、その一つです。また、銭太鼓だけでなく「南京玉すだれ」やコミカルな動きの「鍋蓋踊り」、「オカリナ」なども演目に取り入れ、楽しさの幅を広げています。
高齢者を笑顔にしながら銭太鼓の楽しさを広く。
今後の取組として、重松さんは次のように話しています。
「福祉施設だけでなく、老人会や自治会の集まり、給食会などでも披露して、高齢者の方々を笑顔にしていきたいですね。そして、より多くの方との交流を目指し、海外との交流にも積極的に目を向けていきたいと考えています」。
歴史の古い銭太鼓ですが、まだまだマイナーな存在です。「楽遊クラブ銀雅」は、あらゆる機会を通じて銭太鼓を広く知らせるとともに、楽しさを伝えていこうとしています。