桜畠下明朗会
古き良きを伝え、新しいものを知る。高齢者と大学生との異世代交流。
団体名 | さくらばたけしも めいろうかい 桜畠下明朗会 |
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地域 | 山口県(山口市) |
構成員 | 58名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:100%] |
活動概要 | 山口県立大学に、社会福祉学部が開設された当初から交流を開始し、学生達に古き良きものを伝え、若者から新しい文化や知識を吸収し、異世代が共存して共生社会を創ることを信条とした活動をしている。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
社会福祉学部の設立から異世代交流が始まった。
高齢者にルールやボールの打ち方を教わりながら、女子大生がクラブでボールをヒット。ボールはホールポストの遥か手前で止まりました。打ち損ねても、そこは笑顔。スコアより大切なのは交流です。
山口県立大学社会福祉学部のプログラムに、学生たちと一緒に姿を見せていた高齢者の方々は、老人クラブ「桜畠下明朗会」の会員たちです。
「明朗会」が学生たちと交流するようになったのは、平成6年、同じ地区にある山口県立大学に社会福祉学部が開設されたのがきっかけでした。大学が地域と交流を図るために設けたプログラムを積極的に活用し、学生との交流を図っています。
会員が学生に古くから伝わるしきたりなどを教え、学生から今の流行や若い世代の考え方などを教えてもらう交流は、双方にとって意義深いものです。「明朗会」は、「異世代が共存して共生社会を創る」ことを信条に、異世代交流に重きを置いた活動を行っているのです。
グラウンドゴルフなどカリキュラムを通じて交流。
学生との交流活動は、大学のカリキュラムの中で学生たちと一緒に計画を立てて行います。年3回のグラウンドゴルフ大会(10月、2月、3月)や、地区の自然と歴史探訪などを企画・運営するほか、ゲームなどを行う交流を年に数回実施。こうした活動は、学生の論文作成に役立っています。
また、学生サークルや自主活動、大学の行事にも積極的に参加。交流の深さは大学のカリキュラムを超えてプライベートに及ぶこともあり、山口を離れた卒業生から手紙が届いたり、電話がかかってきたりすることもあります。
山口県立大学生との交流は、大学側の報告書に記録されています。平成24年度「ソーシャルワーク演習報告書」(山口県立大学社会福祉学部実習会議刊)の中で、「老人クラブとの交流を通して学んだこと」として5編のレポートとあわせ掲載されています。
異世代交流などの活動をさらに深化させたい。
「明朗会」では、県立大学の学生との交流のほかに会の活動も活発に行っています。
月1回の定例会では、1か月間の活動を計画・確認するとともに公会堂の清掃を実施。会独自の活動として、会員の親睦旅行、講師を招いての研修会、グラウンドゴルフやペタンク(ボールゲーム)、公園の清掃などを行っています。また、地域の6地区合同で行う体力測定や、3世代交流グラウンドゴルフ大会などの行事にも積極的に参加しています。
今後は、県立大学との異世代交流をさらに深めるとともに、会独自の活動を活性化させて地域との交流も一層深めていきたいと考えています。