老連リフォームクラブ
「もったいない精神」で着物をリフォーム。世界に一枚だけの思い出深い洋服に。
団体名 | ろうれん りふぉーむくらぶ 老連リフォームクラブ |
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地域 | 老連リフォームクラブ |
構成員 | 17名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:100%] |
活動概要 | 「もったいない精神」をモットーに、古い着物を、洋服や小物等、様々な種類に仕立て直して、「作る喜び、着る喜び、人に褒めていただく喜び」を楽しんでいる。のリフォームファッションショーなど積極的に活動をしている。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
着ることのない着物を洋服・小物に仕立て直し。
ステージ上でターンをしてポーズを決めると、会場から拍手が沸き起こりました。その日はリフォームファッションショー。披露しているワンピースの生地は、思い出がたっぷりつまった着物です。
ファッションモデルをしていたのは、「老連リフォームクラブ」の会員です。
「老連リフォームクラブ」が結成されたのは、平成14年9月。「もったいない精神」をモットーに、タンスに眠っている着物を洋服などに仕立て直したいとの思いからでした。最年長94歳から最年少68歳まで、17名が活動しています。
会員は、着物を洋服や小物、手提げやポーチなど様々な装いに仕立て直し、「作る喜び、着る喜び、人に褒めていただく喜び」を楽しんでいます。
仲間と話し合いながら仕立て直しプランを練る。
クラブは毎月第3火曜日午後1時〜午後4時、小郡の地域交流センターで活動しています。会員がそれぞれ持ち寄った古い着物をほどき、相談してアイデアを出し合いながら、デザインを考えるのです。縫製する作業は、会員がそれぞれ自宅で行います。
着物の生地は、絹やウールといった素材、紬(つむぎ)や縮緬(ちりめん)といった織り方、そして厚さや柔らかさなどその種類は様々です。それぞれの条件に合うように裁断し、デザインを考えなければならないので、時間がかかります。普通の洋服の生地のように簡単にはいかないのが苦労するところです。
「思い出のある着物が、世界にたった一つしかない洋服に生まれ変わるんですから。身に付けられた喜び、うれしさは縫ったことのある人でなければわかりません」と語るのは、代表の塩見さんです。
ファッションショーや文化祭で作品を披露。
会員が楽しみにしているのが、ファッションショーです。山口市健康増進福祉大会のリフォームファッションショーに出演した時のことを、「ほかに同じようなクラブがなかったため、興味深く見ていただけました。洋服を披露しながら生地の思い出を語ったりして感慨深かったですね」と、塩見さんは話します。
毎年出演する老連のふれあい芸能大会は、日頃の作品を発表する場です。また、11月の文化祭では作品を展示するとともに小物を販売し、その売上げをクラブの活動費に充てています。最近では地元のテレビ局でも取り上げられ、「生涯現役」のクラブとして紹介されました。
会員にとっては、活動することが張り合いとなり、気持ちを若く保つ原動力になっています。生き生きと活動する姿は、他の高齢者の方に「自分も何かを始めてみたい」と好影響を与えています。