穴生学舎 やまびこの会
高齢者も障害者も楽しめるスポーツ、風船バレーボールを普及させたい。
団体名 | あのうがくしゃ やまびこのかい 穴生学舎 やまびこの会 |
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地域 | 北九州市 |
構成員 | 68名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:93%] |
活動概要 | 高齢者の健康維持と向上に役立つことから、風船バレーボールの普及活動、それに伴うボランティア活動に力を注いでいる。「シニア風船バレールール」の確立をはじめ、指導、交流会、大会の支援等、積極的な活動を行っている。 |
(注)構成員等は、平成26年4月1日時点
誰もが楽しみながら体を動かせるのが魅力。
ふんわりと落ちてくる風船を仲間にトスし、相手のコートへ。高齢者の方々が風船を使ったバレーボールを楽しんでいます。体育館には、風船を打つ音と鈴の音、そしてかけ声が響いていました。
風船バレーボールを楽しんでいるのは、「穴生学舎 やまびこの会」の会員たちです。
「やまびこの会」は、平成10年度の北九州市立年長者研修大学校穴生学舎の研修修了者の有志により、北九州発祥といわれる「風船バレーボール」の普及を目的に誕生しました。発足当初は、キャップ・ハンディ体験指導やパソコン、折り紙教室も活動メニューにありました。
しかし、障害の有無にかかわらず高齢者の健康維持・向上に役立つことから「シニア風船バレールール」を確立し、風船バレーボールの普及を主に行うようになったのです。
「風船バレーボールは、高齢者も小学生も、健常者も障害者も、楽しみながら体を動かせるのが大きな魅力です。コートに立つ全員が風船に触れないといけないルールなので、コミュニケーションがとても大切なんです」と、代表の山村さんは語ります。
現在、「やまびこの会」の会員は、全68名のうち65歳以上の高齢者が63名。年齢を感じさせない動きで、風船バレーボールを楽しんでいます。
指導から大会運営まで、精力的な活動を展開。
「やまびこの会」は、自らが風船バレーボールを楽しむだけでなく、普及に向けて様々な活動を行っています。
毎年6月の「市民センタークラブ対抗市民風船バレーボール交歓大会in若松」、10月の市共催「風船バレーボール北九州大会」といったイベントの開催をはじめ、ルール説明や審判など社協活動者交流会への運営協力、北九州市立北九州穴生ドーム・勤労青少年ホームでの風船バレー教室も行っています。
また、市民センターがシニアクラブを起ち上げる際には、会員が出向いて指導。現在、16か所の市民センターで活動しています。さらに、小学校16校の特別支援学級とそれぞれ月1回交流を図るなど、年間700回以上の活動を行い、風船バレーボールの普及活動・ボランティア活動に力を注いでいます。
「やまびこの会」では、平成23年に指導対象をそれまでの高齢者や障害者から一般市民へと広げ、風船バレーボールの愛好者が増えるように努めてきました。
「風船バレーボールをより多くの人に楽しんでいただけるように、今後は北九州市内各校区の市民センターへの普及活動を積極的に進めていこうと考えています」と、山村さんは話します。
「やまびこの会」の風船バレーボールの普及活動は、今後、新たな展開を見せそうです。