奥只見郷ネイチャーガイド
尾瀬沼・尾瀬ヶ原の魅力を伝えるためにガイドの質の高さにこだわりたい。

団体名 おくただみごう ねいちゃーがいど
奥只見郷ネイチャーガイド
地域新潟県(魚沼市)
構成員50名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:70%]
活動概要魚沼市観光協会が開講した「ガイド養成講座」の受講者を中心として観光ガイドのボランティア団体を結成。この団体の活動が魚沼市や市観光協会のテーマである、魚沼市を訪れる観光客拡大に大きく貢献している。

(注)構成員等は、平成26年4月1日時点

一般客と小学生たちに尾瀬の魅力をガイド。

奥只見郷ネイチャーガイド1

 観光客の一団が、ガイドの話に耳を傾けながら歩いています。尾瀬の植物や鳥、遠くに見える山などの質問にも、ガイドは丁寧に答えます。楽しい話を交えながら自然を満喫するひと時を、観光客は満足そうに楽しんでいました。
 尾瀬を舞台にガイドを務めているのは、「奥只見郷ネイチャーガイド」の会員たちです。
 魚沼市から行く尾瀬沼・尾瀬ヶ原ルートの案内を13年間行っている「奥只見郷ネイチャーガイド」は、代表を務める田中さんの思いから結成されました。
 田中さんが定年退職した平成12年、魚沼市観光協会が観光を充実・発展させようと「ガイド養成講座」を開講しました。田中さんは、「趣味のアウトドアを生かして地域に貢献し、地元へ恩返しをするチャンス」と思い、この講座を受講。仲間と切瑳琢磨しながら資格を取得し、観光ガイドを結成したのです。
 魚沼市の自然を対象とした観光事業は、春から秋までが主なシーズンです。6月〜10月は、尾瀬沼・尾瀬ヶ原方面での活動が中心となります。
 「奥只見郷ネイチャーガイド」は、一般客だけでなく小学生の環境教育「尾瀬学校」も引き受け、連日ガイド活動を実施します。特に6月〜7月のハイシーズンには、毎日のように尾瀬方面へのガイドを行うほどです。


オフシーズンの活動は、ガイドのスキルアップ。

 冬季の観光オフシーズンを利用してガイドのスキルアップに努めるのも、「奥只見郷ネイチャーガイド」の重要な活動です。
 尾瀬ガイド協会が組織するガイドのレベルアップを図る資格制度「尾瀬認定ガイド」の受験対策指導を実施。1月〜3月、仕事がある人の都合に合わせて夜間に補習授業を行います。
 また、ガイドの資質向上のための「スキルアップ研修」を実施しています。座学は、サービス業としてのスキルや危機管理対応などの研修。野外研修は、スノーシュー着用での雪山散策などの現場研修です。


ガイド活動に興味を持つ若い世代の獲得が課題。

奥只見郷ネイチャーガイド2

 今後の課題は、会員の更なるレベルアップと「尾瀬認定ガイド」受験のための補習授業の強化、そして若い会員の獲得を挙げています。
 特に仕事を持っている若い世代には、休みの日を活動日に割り当てるなど、ガイド活動への意欲に応えるよう努めています。
 「趣味と健康を兼ねて行っていることが、社会貢献や生きがいにつながっていく…。活動を通じて、これからボランティアを始めようとしている人の道標になりたいですね」と、田中さんは会員の抱負を代弁します。