美鈴恵みの森づくりボランティア
長年手入れされていない荒れ放題の森を地域住民が楽しめる憩いの森へ。

団体名 みすず めぐみのもりづくり ぼらんてぃあ
美鈴恵みの森づくりボランティア
地域広島県(広島市)
構成員50名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:74%]
活動概要市民協働森づくり支援事業として、事業計画に基づき、ふれあいの里づくり、自然の恵みを体感できるイベントの提供、名所づくり(住民憩の場所)等の地域環境保全に取組み、多大な貢献は、行政・地域の方々から称賛されている。

(注)構成員等は、平成26年4月1日時点

造成業者から譲り受けた山林を仲間で整備。

美鈴恵みの森づくりボランティア1

 子供たちが、コナラの原木に穿たれた穴に駒を打ち付けていきます。その様子を見守っている高齢者が、時折、子供たちにアドバイスをしています。シイタケの駒打ち体験に、子供たちは興味津々。駒打ちの済んだ原木は、自宅に持ち帰れるので、駒打ち体験の楽しみはまだまだ続きます。
 子供たちにシイタケの駒打ちを指導しているのは、「美鈴恵みの森づくりボランティア」の会員の方々です。
 同グループの活動拠点は、副会長・事務局長の武村さんが住む美鈴が丘団地(人口約1万人)の造成業者から譲り受けた周辺の山林(甲子園球場の5個分の広さ)です。
 平成17年、退職を機に長年手つかずだった竹林や山林を整備し始めたのが、「美鈴恵みの森づくりボランティア」結成のきっかけでした。以来、椿や自然を生かした公園を整備する活動は広がり、地域住民とともに森林整備を行うようになりました。そのダイナミックな活動は、行政や地域の方々のみならず、ボランティア活動を行っている多くの団体から注目されています。


地域の環境保全に向け、事業計画に基づき活動。

 平成20年から広島市森づくり推進事業となり、毎月第2・4土曜日の午前9時30分〜12時30分まで活動してきました。平成25年12月からは、広島県からの助成もあり、さらに毎週土曜・日曜と活動日が広がっています。
 現在の主な活動は、市民協働森づくり支援事業として、実施主体である同ボランティアが自ら策定した事業計画に基づき、 1.「ふれあいの里」づくり(椿谷整備活動の継続) 2.自然の恵みを体感できるイベントの提供(団地住民の自然への啓蒙) 3.「名所」づくり(住民いこいの場所)などの地域環境保全です。
 活動状況は、ブログ「美鈴の杜」に随時掲載するなど、広報活動にも積極的です。


次世代を担う子供たちに森の魅力を伝えたい。

美鈴恵みの森づくりボランティア2

 美鈴恵みの森は、地域住民の憩いの場として、子供たちが自然と親しむ姿が見られます。今後も積極的な活動を推し進め、鬼が城山遊歩道の整備など環境保全に加え、住民がより楽しめることを目指して、自然とふれあう森林体験イベントを増やしていこうとしています。
 メンバーが生きがいを持って取り組んでいる活動が、地域住民に喜ばれ、それが励みとなってメンバーの生きがいにつながっていく。「美鈴恵みの森づくりボランティア」の活動は、ライフサイクルのようにつながっていきます。そして、次世代を担う子供たちに、身近な場所にある森林を守り育てることの大切さを伝えています。