花菖蒲の会
地元の名産ハマグリの貝殻を使った、大評判の動物ストラップ。

団体名 はなしょうぶのかい
花菖蒲の会
地域三重県(桑名市)
構成員10名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:100%]
活動概要女性会員の親睦と情報交換の場作りから始まった活動。現在では、様々なイベントや朝市で発展してきた市街地のまちの駅でも販売するなど、地域に無くてはならない存在になり、会員の生きがいと地域貢献に役だっている。

(注)構成員等は、平成26年4月1日時点

地元の名産ハマグリで小物作りにチャレンジ。

花菖蒲の会1

 手先を器用に動かしながら、貝殻にちりめん布を貼り付けていきます。出来上がった作品は、ウサギ、ライオンなど動物顔のストラップ。自分の趣味を生かせる喜びが、笑顔に表れていました。
 「花菖蒲の会」は、平成21年、桑名市シルバー人材センターの女性会員の交流の場、情報交換の場として結成されました。月に2度ほどシルバー人材センターに集まって、それぞれの会員が自分の趣味や特技を生かし、様々な作品を作っています。
 作製活動で当初手がけていたのは、編み物や縫い物の作品だけでした。ある時、「桑名名産のハマグリを使って何か作品を作れないか」と考えたのが、今人気の動物顔のストラップを作ることになったきっかけです。
 手始めに季節に合わせた貝雛(かいびな)や貝兜(かいかぶと)を作りましたが、「一年中作れるものがあれば」と試行錯誤した結果、「貝殻の形を顔に見立て、動物にしてみよう」と思い付いたのです。


地域の市場・ショップや新聞各紙で話題に。

 桑名名産のハマグリで作った動物ストラップは、パンダやライオン、ウサギなど十数種類。大きさも表情も違うので、世界に一つしかない作品です。
 桑名の商店街として発展した名物朝市や「くわなまちの駅」、各種イベントでは、お客様からかわいいと大好評です。また、地域の新聞各紙や「月刊シルバー人材センター」でも紹介されました。
 「県外から来られた方に、『桑名市にこういうものがあるんだ』と知っていただくことが地域貢献になると思うんです。多くの方に喜ばれていると知って、私たち会員の生きがいや意欲にもつながっています」と、代表の加藤さんは話してくれました。


子供たちに作り方を伝え多世代交流の架け橋に。

花菖蒲の会2

 現在の創作活動を継続し、より活性化させるために「花菖蒲の会」が課題としているのは、会員を増やすこと。そして、これまで以上に作品の幅を広げていくことです。人気になる作品を生み出したことで、今後への期待もさらにふくらんでいます。
 「イベント時や『くわなまちの駅』での作品の販売は、ずっと続けていきたいですね。そして、地域の子供たちにも作り方を伝えて、多世代交流の場にしていければと思っています」と、加藤さん。
 桑名の名産を生かし、桑名を広く知らせ、桑名の子供たちに親しまれる。「花菖蒲の会」の活動は、地域活性化に役立っています。