いにしえ体操会
中国体操やエアロビなどの体操を通じ、転倒・怪我を予防する健康づくり。

団体名 いにしえ たいそうかい
いにしえ体操会
地域東京都(日野市)
構成員45名 [構成員数/65歳以上の者の占める割合:100%]
活動概要会員全員が65歳以上の女性で、自主的で効果的な活動をめざし、エアロビクス、フォークダンス、中国体操(練功十八法)等を行っている。女性たちが自らの健康のために毎週行っている体操活動は、地域福祉の推進に貢献している。

(注)構成員等は、平成26年4月1日時点

体の健康づくりのために何かを始めたかった。

いにしえ体操会1

 床に敷いたマットに座り、指導者のかけ声に合わせて体を動かしている女性高齢者の姿がありました。ゆったりとした動作で体に適度な負荷をかけ、様々な筋肉を使うことで、転倒・怪我予防につながり健康づくりに役立つのです。
 ここは、ひの社会教育センターの体育館。活動しているのは「いにしえ体操会」です。
 「いにしえ体操会」が設立されたのは、昭和55年4月のこと。歴史家の色川大吉先生が講師を務める、日野市の郷土史を学ぶ勉強会の参加者たちの雑談がきっかけでした。
 「頭を使うだけでなく、体の健康のためにも何かをしなければいけないという話になったんです。それぞれのメンバーが友人や知り合いを誘って体操会を結成しました」と語るのは、代表の葛野さんです。
 45名の会員全員が65歳以上の女性で、平均年齢は73歳。女性たちが自らの健康のために、34年間にわたって活動を継続しています。


参加者を飽きさせない様々な体操メニュー。

 「いにしえ会」の活動は、毎週水曜日の午前9時〜午前10時30分に行われています。体操のメニューは、参加者全員が無理なく楽しく体を動かして、怪我をしない体をつくるように工夫されています。
 「メニューはできるだけ単純にならないようにしています。毎月第1週は中国体操の練功十八法、第2・4週はエアロビクス・ストレッチ、第3週はフォークダンスというように、毎週異なるメニューを取り入れるようにしています」と、葛野さんは話します。
 練功十八法を指導する葛野さんは、中国の大会に出場した経験があるほどのスペシャリスト。経験を生かした的確な指導で参加者をリードします。
 動きが中心のメニューだけでなく、マットやボールを使った緩やかな運動もあるので、参加者それぞれが自分に合った取組方で活動できるのも特徴の一つです。


効果的な体操習得のため中国に出向いたことも。

いにしえ体操会2

 「いにしえ体操会」では、通常の活動のほかに、毎年6月に行われる日野市「福祉まつり」で発表会を行っています。また、効果的な活動を目指し、大学の体操指導講習会に参加したり、中国体操の勉強のために中国まで出向くなど、スキルアップにも努めています。さらに、地域の社会教育活動に積極的に参加している方もいます。
 今後の課題は、現在のプログラムの一層の充実と、新たなプログラムの作成です。34年間にわたり続けている体操活動は、多くの人の介護予防の一助となり、地域福祉の推進に貢献しています。