向友会
訪問とパトロールの見守り活動が、生活、地域、人の心を豊かにする。
仲間同士で支え合い、生活を豊かに、地域を豊かに
「生活を豊かにする活動」「仲間同士の支え合いの活動」「地域を豊にする活動」。その3つの活動を柱として、原則月1回、地域交流を行っている「向友会」。
地域行事へ参加したり、会員同士の情報交換の場を提供したり、自治会や子供会協賛の行事などにも積極的に参加したり、年齢を超えた幅広い地域交流を図っています。
従来は、高齢者は隣接の老人会に加入していましたが、平成13年に地区内の高齢者による新たな老人会結成の要望を受け、その結果「地域に住む仲間が一緒に笑って話し合い、健康で生きがいを持って充実した毎日を送れるような活動を行う老人会が必要」という結論に至りました。具体的な活動内容を決め、会則を作成し、町内の高齢者に参加希望を募って約70名の会員を集めました。平成15年2月には、名称を「向友会」に変更し、新たな会を発足させました。
地域のみんなが望んでいた一緒に笑い合える仲間
「生活を豊かにする活動」は、家の中に一人でいて誰とも会話をすることもなく、近隣との交流もほとんど無い高齢者の方に対して、カラオケなどの行事に参加して軽食をとりながら仲間と会話や情報交換してもらうなど、生き生きとした暮らしを提案する目的で行っています。
「仲間同士の支え合いの活動」は、主に友愛活動員・自治会・民生委員が毎月1回以上自宅訪問を行う「高齢対象者の見守り支援」のことです。平成18年8月から一人暮らしの高齢者、介護を必要とする一人暮らしの方に対して、孤立感の解消、日常生活の悩みに対する支援、安否確認を行っています。
「地域を豊かにする活動」は、主に向友会役員や会員有志によって行う「地域の防犯パトロール」のことです。週2回(年間90回)、10年間継続して実施しています。高齢者の希望者に対して安否確認と必要な支援を行い、現役で働く人たちも安心して仕事ができるように地域全体を見守るパトロール活動を行っています。その甲斐あってか、地域内では大きな事故や事件もなく、今では近隣の人たちから大きな信頼を寄せられています。
活動に高い志を持って、次世代に継承したい
「活動は年間計画に基づいて実施しています。また、次年度の活動については、前年度の実施結果を参考に毎年3月の役員会で検討します。さらに改善した計画を立案し、総会で承認を得て活動に移すことにしています。最近は会員数が減少し会員の平均年齢が上がって、活動メニューの拡充が困難になってきています。だから若手高齢者を増やすことが今後の課題です。例えば、次年度は自治会の協力を仰いで回覧版に写真を添えて向友会の魅力を伝えるなど、会への参加を積極的に呼び掛けようと思っています」と、代表の原留馨さんは前向きな笑顔で話します。
「向友会」の会員にとって日々活動することは、地域を暮らしやすい場所にするだけではなく、自分たちの気持ちを若々しく保つ原動力にもなっているようです。