河芸子育てサロン
ママが安心して子育てできる環境と、就学前の子供がふれあえる場所。

育児中ママの情報交換、孤立・ストレス・虐待を防ぐ

サロン風景

 「河芸子育てサロン」は、平成8年の河芸町ほほえみセンター開所と同時に「おもちゃ図書館ほほえみおもちゃ箱」として発足。その後、名称変更はありましたが、活動内容はそのままに、現在の「河芸子育てサロン」となりました。
 河芸ほほえみセンターの交流室を利用して、育児中のお母さんの孤立防止、ストレス防止、虐待防止、情報交換の場として、若いお母さんが安心して子育てができる環境を提供し、就園前の子供たちのふれあいの場、見守りなど、子育て支援の活動を行っています。祖父母と接する機会の少ない核家族の世代間交流の場として、子育て家族の憩いの場として親しまれており、地域に根ざした活動となっています。

育児ママと子供たちの「ふれあい」が少なかった

クリスマス会

 活動のきっかけは、平成8年に河芸町社会福祉協議会から民生委員女性部有志に対する「保健福祉活動の拠点として『ほほえみセンター』がオープンするので、施設を利用して福祉に関して何かお手伝いしてもらえないか」という依頼でした。
 当時は少子化の波が押し始めた頃で、子育て中の若いお母さんの情報交換の場、就園前の子供たちのふれあいの場が地域に少なかったため、自分たちの子育ての経験を生かして育児中のお母さんの憩える場を提供する活動を始めました。
 現在「河芸子育てサロン」は15人で活動を行っています。うち65才以上の会員が11人。会員自らの豊富な子育ての経験を生かして、子育て中のお母さんたちにアドバイスすることもあります。

ママ友の輪が広がるほど、解消されるストレス

 同じ世代の子供を持つ親の悩みなど、おしゃべりをすることでママ友の輪が広がり、子育てや趣味などの情報交換をすることでストレスの解消に役立っています。
 子育てサロンの開所日は、毎週火曜日と木曜日の午前中(午前10時から正午まで)です。会員2名の当番制で、年間100日ほど。次年度の行事計画や活動方針を決定するミーティングは、随時行っています。
 「長い活動の間には、会員の高齢化など、サロンを閉鎖しようかという話も出たことがありますが、その度に継続を希望する声が多く、頑張って続けています。幼い頃、サロンに通っていた子供から町で声をかけられると本当に嬉しい気持ちになり、やっていて良かったと心から思います」と語る会員の浜上さん。若い会員をもっと増やせるよう、会員同士のコミュニケーションにも工夫して活動を継続していくそうです。