マイルド山本マジック教室
年間120 回のマジックショーと毎年1回のハンセン病患者への慰問。

マジックショーでボランティア

教室の仲間と

 10年ほど前、マジシャンのマイルド山本さんのマジックショップに、及川忠考さんがマジック用品を購入に行ったのがきっかけで出会い、意気投合し、及川さんが主宰者となって「マイルド山本マジック教室」を開設しました。
 毎月、打ち合わせをして、マジックショーの企画、日程調整を行い、年間120回のマジックショーや月4回のマジック教室、福祉施設でのマジックショーなどのボランティア活動を行っています。

隔離・差別されていたハンセン病患者を慰問したい

マジックショー

 マジック教室を運営する傍ら、及川さんはマジックで福祉施設の慰問に回りたいと考えていました。平成11年の新聞に掲載されていた「ハンセン病患者が隔離されて差別を受ける実態を知ったシャンソン歌手が慰問活動をしている」という記事を記憶していたからです。
 介護老人保健施設のデイサービスで「マジックをさせてほしい」と頼みこんだところ、施設でマジックショーを行うことが出来ました。ショーは大好評で、口コミで評判が広がり、京都府や滋賀県内の施設からマジックショーの依頼が来るようになりました。
 3年前に、念願だったハンセン病患者の施設からも依頼があり、約300人の入所者たちの前で及川さんが手品を披露したところ、「初めてマジックを見た」と喜ばれ、涙が出るほどうれしかったそうです。

マジックを通して社会に貢献したい

 「今後も保育所や高齢者施設などからのリクエストに応じられるよう、構成員を増やし、活動を広げていきたいという強い思いがあります。また、東日本大震災で被災し、仮設住宅で暮らしている人たちや日本で13か所あるハンセン病の療養所にも慰問したい」「積極的な社会参加活動を継続して、マジックを通して高齢者の生きがいづくりに貢献していきたい」と及川さんは考えています。