混声合唱団コーロKSC
180人の大合唱の歌声で人の心に「元気に生きる喜び」を届けたい。

お客さんと一緒に歌うなど常に演奏に工夫を凝らす

第9回定期演奏会

 高齢者の生涯学習の場である「神戸市シルバーカレッジ」で高齢者でも生涯活動できる合唱と出会い、「シルバーカレッジコーラスクラブ」を結成。卒業後もシルバーカレッジの建学の精神である「再び学んで他のために」を幅広く実践するために、平成8年に「混声合唱団コーロKSC」と改名し、創立から20年、通常のホールでのコンサート活動のほか、合唱を活用して、福祉施設や教育施設を訪問するなどのボランティア活動を展開しています。その実績と誠実で献身的な取組は訪問先や地域社会から高く評価され、訪問を心待ちにされています。

人前での演奏披露を生涯学習の原動力や生きがいに

訪問先施設での合唱

 平成7年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけとして、地域ボランティア活動が本格的になりました。当初、中心だった被災者への支援は、その後、高齢化の影響もあり、今では高齢者福祉施設への訪問が中心となっています。
 そうした地域社会への貢献がますます期待される一方、毎週欠かさず練習を重ね、施設訪問のボランティア活動や演奏会などで、その成果を披露する合唱団員の緊張感は、団員自身の刺激となり、生涯学習の原動力や生きがいにもなっています。

年間30回の施設訪問 2年に一度の演奏会開催

 年間およそ30回の高齢者福祉施設への訪問、2年に1度の演奏会開催、その他、兵庫県合唱祭、全国シルバー合唱コンクールへの出演など、生涯学習の一環としての活動を通じて、「混声合唱団コーロKSC」は合唱の楽しさの輪を広げています。
 訪問先の施設では、合唱だけではなく斉唱を織り交ぜたり、施設の皆さんと一緒に歌うなど、訪問先の高齢者から何が一番喜ばれるかを考え、企画演出に工夫を凝らしています。
 「今後も施設訪問だけでなく、他の合唱団との交流、演奏会などの各種イベントに積極的に参加し、180名を超す大合唱団の歌声を地域の皆さんへ届けるために、あらゆる機会を通じて合唱の楽しさを発信していきたい。そして何より同じ高齢者の皆さんを笑顔にしたい」と語る代表の寄藤忠彦さん。
 訪問先の高齢者のみならずメンバー全員で「元気に生きることの大切さ」を感じながら週一回の練習に励んでいます。