北の街ナツメロ合奏団
郷愁を誘う懐かしいメロディが、心を打ち鳴らす感動を届ける。
団員と聴衆で合唱すれば、会場に一体感が生まれる
「北の街ナツメロ合奏団」は、教員時代に久慈地方(岩手県)でマンドリンクラブの指導をしていた元高校教師の北田隆三さん(故人)が、定年後にときどき音楽好きの仲間を誘って同地区の敬老会などで披露していた演奏が好評で、以後公民館や高齢者施設、病院などでボランティアの演奏を依頼されるようになったのがきっかけで活動を開始した合奏団です。
平成10年4月に「音楽を通して人生を豊かに生きよう」をモットーに正式に結成。長年、趣味で楽器や音楽に親しんできた人たちが中心となり、マンドリンやギターなどの楽器に歌唱を加えた合奏団を編成し、県内各地で演奏・合奏などの公演を行っています。公演時間は1回1時間半程度で、プログラムの最後では団員と聴衆の一体感をつくるため、全員で合唱を行います。
レパートリーは100曲以上、公演回数は350回
県内の公民館、町内会行事、敬老会などのボランティア公演では、楽器演奏と合唱付きの合奏が好評です。演奏はマンドリン、ギター、コントラバス、尺八、琴、シンセサイザーなどによるオーケストラ形式で、曲のレパートリーは100曲以上と幅広く、童謡、演歌、民謡、クラシックなど高齢者が好む懐かしい曲たちです。「音楽を通して人生を豊かに生きよう」をモットーに、会員は楽しみながら活動を続けています。観客から「素敵に年を重ねていて見習いたい」といった生き方に関する感想をいただいたこともあり、演奏することで人に喜んでもらえることが会員自身の生きがいにもなっています。
これまでの公演回数は350回を数えています。岩手県の沿岸の東日本大震災被災地の支援にも積極的で、毎年、仮設住宅などへの慰問公演も行っています。
東日本大震の被災地から慰問公演の依頼も
演奏会の多くは、市内の老人施設、老人クラブ、公民館などから依頼を受けて行っていますが、最近ではロコミで伝わり、市外からも数多くの要望が寄せられ、年々依頼が増加しています。
今後の活動については、高齢者の編成ということで、行動力や活動経費の確保が課題です。長く続けるということは、どんなことでも大変なことですが、各種助成金などを積極的に活用し、活動範囲を広げて市外からの演奏依頼にも応え、今後も可能な限り元気に活動を続けていくことが目標と、代表の北田治子さんは語ってくれました。