山野原高齢者クラブ
道路清掃、植物栽培、蕎麦打ち体験…住民が一つになれる行事を町に。

住民がまとまる行事がなく地域間の交流が必要

工作教室

 代表の坂元浪男さんが10年間携わった自治公民館の役員活動を終えるのに合わせて、活動を休止していた高齢者クラブの活動を有志とともに再開しました。
 その際、山野原地区には新興住宅が多く「住民が一体となって行う行事が無いので、世代間交流を行い、地域の活性化を図りたい」という話があり、平成17年4月から地元の子ども会育成会に働きかけ、小学生とその親と高齢者を含めた三世代交流を目的に、道路清掃、休耕田を利用した植物の栽培、米や蕎そ麦ばづくりなどの活動を始めました。

道路清掃、植物栽培、蕎麦打ち体験 米づくり指導で深める交流

休耕田を利用した栽培活動

 地域内の道路周辺の清掃は、春と秋の年2回、行っています。地域の子供や大人たちがごみ袋を片手に会話を楽しみながら、交流を深めています。
 休耕田を利用した植物の栽培活動は、現在は4か所の休耕田を借りてヒマワリ、コスモス、ポピー、バジルを栽培しています。
 蕎そ麦ばの種まきから収穫まで行い、手打ち蕎そ麦ば打ち体験会と食事会を、それぞれ年1 回ずつ行っています。収穫するまでは必要に応じて2か月に1回程度、栽培の活動を行います。
 そのほかにも、毎年、小学校主催で小学5年生が行う米づくり作業の支援・指導を田植えと収穫時期の年2回行っています。また「収穫祭」と「おきみず祭り」という地元の祭りで、子供たちが作った米の販売の支援もしています。

将来的には子供から高齢者まで一緒に楽しめるイベントも

 地域の子供たちへの活動の連絡は、子ども会育成会を通じて行い、自治公民館の館報も利用して参加を呼びかけています。
 「今後も例年通りの活動を継続して行っていきたい。将来的には、昔の遊び道具、例えば、竹馬、竹とんぼ、水鉄砲、お手玉作りなど、子供から高齢者まで一緒に参加できるイベントを考えています」と代表の坂元さんは話します。
 「山野原高齢者クラブ」の活動も、今年で10年目の節目を迎え、ますます活発になり、地域に溶け込んでいます。