初台生活学校
和服を洋服や小物に再生させて、ファッションショー開催&販売。

和服を仕立て直し洋服や小物に生まれ変わる

初台生活学校のみなさん

 環境問題に取り組む中で需要の少ない和服に着目した「初台生活学校」は、和服を仕立て直し、洋服や小物として再生させ、リサイクル推進に努めています。さらに、そのリフォームした作品をファッションショーという形で広く地域にアピールし、地域の多く人たちに喜ばれる活動となっています。
 長年の間、日々楽しみながら活動を行っているグループで、現在は会員45人、そのうち38人が65才以上です。

バザールで売れ残った和服を再利用

生活展でのファッションショー

 資源とエネルギーを大切にする運動が生活学校の学習の中で始まり、自分の生活を見直し、使い捨て社会からリサイクル社会へ変えていくよう地域に広め、リサイクルの実践を行ってきました。
 この実践の中で、ごみ問題に取り組み、廃食用油や廃乾電池の回収、牛乳パックの回収などを行ってきました。
 リサイクルバザールでは、年間を通じ、和服系が多く売れ残り、残品の整理に困り、なんとかこれを再利用できないかと考えたことがきっかけでファッションショー開催及び販売をスタートしました。

販売の売り上げは東日本大震災の復興支援などへ

 和服を洋服や小物などに仕立て直した作品を発表したファッションショーの終了後、その作品を販売する活動を始めたのは平成4年。材料の収集や作品制作では、他の生活学校のメンバーや地域の人、友人および日野市の団体の方にも協力を頂き、渋谷区の生活学校の活動の中でも大きなイベントとなっています。販売の売り上げは、東日本大震災などの復興支援をはじめ、様々な災害支援にあてています。
 その他は、年1回、渋谷区の生活学校の学習発表の場「生活展」で、メンバーがモデルとなり発表しています。作品数は40~50点、発表しています。
 「毎年、生活展に間に合うように協力者を確保し、地域外の人たちにも生活展のチラシを配布するなどし、ロコミでも積極的に参加を呼び掛けています」と代表の小竹嘉子さんは話します。
 「初台生活学校」のリサイクルや「生活展」などの活動は、時代のニーズと合って、より一層活性化していきそうです。