令和元年度 社会参加活動事例

都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体から推薦のあったエイジレス・ライフを実践する75名、社会参加活動を行う79団体の中から、内閣府に置かれた選考委員会(委員長:瀬沼克彰 桜美林大学名誉教授)の案を踏まえ、内閣府において、今年度のエイジレス・ライフ実践事例(個人)49名社会参加活動事例(グループ等)53団体を決定しました。

決定されたエイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章」、社会参加活動団体に対し「社会参加章」を章する書状を交付するとともに記念の楯を授与します。

令和元年度 エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例選考委員会

委員長
 瀬沼 克彰桜美林大学名誉教授

委員
 有馬 廣實拓殖大学名誉教授
 大島 典子日本テレビ放送網(株)コンプライアンス推進室考査部
 佐藤 摩利子国連人口基金東京事務所所長
 竹川 智子(株)フラン代表取締役
 松村 直道茨城大学名誉教授
 樋口 圭一長野市保健福祉部長
 (敬称略)

社会参加章受章団体

北海道・東北 | 関東・甲信越 | 東海・北陸 | 近畿 | 中国・四国 | 九州 | 関連団体

○北海道・東北ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 福島県(須賀川市) どうようのかいかなりや
童謡の会「カナリヤ」
月1回開催している定例会(合唱の練習会)を、最大の楽しみに、大好きな童謡を歌い活動を続け、高齢者の集まる場、生きがいの場となっている。定期演奏会や芸術にふれる活動として音楽家のコンサートを開催している。また、公民館の講師とし、歌を通じて元気を届けたり、イベントに運営スタッフとしてボランティア協力をしたり、地域とのつながりを大切にしながら意欲的に活動をしている。
2 福島市 ふくしましますたーずくらぶ
福島市マスターズクラブ
「ふくしまマスターズ大学」の受講生が中心となり結成された団体で、これまで19年にわたり、毎月1回、健康づくりや教養学習など、時代に即した充実した企画・事業を展開している。また、市民を対象に年2回程度の公開講座「マスターズ塾」を開催するほか、ふくしまマスターズ大学の運営支援ボランティアを行うなど、元気な高齢者同士の交流、生涯学習の振興並びに地域づくりに貢献している。
3 郡山市 みんなでいきいきはらだプロジェクト 健康保持と住民同士の交流を目的として、いきいき百歳体操を実施するとともに、高齢者の日常生活を支援するための活動(軽微な屋根修理、蛍光灯の交換、手紙の代読など)を行い、地域の支え合い活動を積極的に推進している。 また、体育祭や茶道教室、書初め大会などのイベントの開催、季刊誌を作成し、町内会全世帯に配布など、地域住民の交流を図る取組を進めている。
4 郡山市 なかたまちきょうどしけんきゅうかい
中田町郷土史研究会
昭和48年に「中田町郷土史研究会」として発足以来、中田町の郷土史の研究と文化財の調査や保護、保存に向けた活動を続けてきた。また、毎月1回程度、研修会を開催するとともに研修旅行も行い、中田町以外の歴史や伝統文化等の調査研究も行っている。 さらに、中田町内の小中学校や公民館の講座等においても、地域の郷土史学習に対する支援活動を行っている。
5 郡山市 かたひられきしのかい
片平歴史の会
平成21年より片平町の歴史の研究や史跡等の調査、伝統行事や地域行事への協力、ガイドブックの作成などの活動を行っている団体。 週1回の定例会での歴史研究のほか、定期的に地元の小学校児童を対象とした町の歴史と文化の授業を継続して実施しており、若い世代への地域の歴史や文化の継承を図っている。また史跡である片平城跡大手道沿いに河津桜を植樹する活動を通じ、地域の観光資源の魅力向上に努めている。
○関東・甲信越ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 群馬県(藤岡市) けいちょうぼらんてぃあふじおか
傾聴ボランティアふじおか
平成20年に傾聴ボランティア養成講座の受講修了者を中心として発足。一人ひとりに寄りそう丁寧な傾聴を心がけ、月例会で活動のふりかえりを行ったり、スキルアップ講座や講演会に参加し、常に傾聴技術の向上を目指している他、地域の文化祭などにも積極的に参加して、傾聴ボランティアの普及啓発・会員拡大に力を入れている。
2 東京都(港区) ケープサロン 芝浦アイランドにあるタワーマンション内で、マンション住民同士の交流の場としてサロン活動を行っている。サロン立ち上げ当初は月1回の開催だったが、もっと話をする場が欲しいと参加者から声が挙がり、今では毎日自然と住民が集まる居場所となっている。住民同士の交流が難しいと言われているタワーマンションで、居場所だけに留まらず、見守り活動へと広がりを見せており、先駆的な取組として地域福祉の推進に貢献している。
3 東京都(世田谷区) せたがやかんきょうがくしゅうかい
世田谷環境学習会
東京都及び世田谷区が実施した環境学習講座の修了生を中心とした団体で、「身近な環境を知り、学び、伝え合い、環境保全の輪を広げる」ことで住みよいまちづくりの推進に努めている。身近な環境の調査研究と環境問題の啓発活動を積極的に取り組んでおり、特に環境啓発活動(9年間継続実施)では主催講座や様々なイベントへの参加を通し、大人だけではなく、子どもに対して分かりやすく、環境を守っていくための方法を伝えている。
4 神奈川県(小田原市) シニアネットワークおだわら&あしがら 市民が健康で充実したシニアライフを送れるよう、会員の交流を通じて就労やボランティア等の活動の機会を創出、提供するために発足した。地域の深刻な課題となっているミカンの耕作放棄地の再生を中心に、中高生の学習支援、地元経済団体との協働等にも取り組んでいる。緩やかなつながりを基調とした運営方針のもと、活動は4年目に入り、年々会員も増加している。県や市の事業にも積極的に関わり、地域社会の活性化にも貢献している。
5 新潟県(三条市) じゅくねんいこいのかい
熟年いこいの会
平成16年の7.13水害で全国各地からのボランティアの有り難さを身を持って感じた住民が、同年10月の中越大震災の被災地へ救援物資等を届ける活動を行ったことが、この会の発足につながった。地域の絆を大切にした支え合い、助け合いの活動を幅広く行い、安心安全な地域づくりや地域福祉の推進に貢献している。14年間実績を積み重ね、新潟県老人クラブ連合会の会員募集チラシにも紹介されるなど老人クラブの代表的な存在となっている。
6 宇都宮市 えすでぃおうさぽーとにじゅうなな
SDOサポート27
栃木県シルバー大学校27期生等、5名により会を設立し、老人介護施設2か所で傾聴活動を開始。その後、高齢者への精神的な健康の維持や回復を援助することを目的に、傾聴活動を続け、平成30年度には、訪問施設22か所、会員91名に増え、活動人数は延べ1,260名にも上る。また、「栃木県傾聴ボランティア連絡協議会」の設立に貢献したほか、長年の福祉活動が評価され、第23回栃木県民福祉のつどいで県知事表彰を受賞した。
7 船橋市 きらきらグループ 2006年にグループを立ち上げ、高齢者施設・障がい者施設でマジックやダンスなどの慰問を行っている。さらに賛同した日本舞踊やフラダンス、三味線のグループが一緒に活動をすることになり、現在の大所帯になっている。年100回100時間以上活動をしており、高齢者施設の入居者から、「もう一度見たい」と直接ボランティアセンターに要望が寄せられるほど人気があるグループである。最高齢は88歳で現在も精力的に活動を続けている。
8 横須賀市 しょうなんたかとりふくしむら
湘南たかとり福祉村
「できることを、できる人が、できる時に」をモットーに平成18年から活動を続ける住民有志の有償ボランティア団体である。高齢者、障害のある方、子育て中の方、子どもや病弱な方等、誰もが安心して暮らせる地域を目指し、生活支援の提供だけでなく、住民が集うイベントを催す等、地域福祉に貢献している。また、市内の多くの支え合い団体が福祉村をモデルとして活動を始める等、他団体への設立にも多大な影響を与えている。
9 長野市 ぼらんてぃあおもとのかい
ボランティア万年青の会
地域高齢者の健康とふれあいの場としてボランティアグループを立ち上げ、地域に密着した活動を長年に渡り行っている。活動は20年目に入り400回を超える実績を重ね、「健康の集い20周年記念誌」の発行等、積極的な活動を行っている。また、高齢者の顔の見える支え合い活動を続けており、地域福祉の推進に貢献している。
10 長野市 わかほぼらんてぃあぐるーぷ
若穂ボランティアグループ
若穂地区の社会福祉協議会、民生児童委員協議会が主になり、高齢者施設などへ出向き傾聴ボランティアなどを中心に活動を続けている。 高齢者施設が増え依頼も多くなり地域に根差した積極的な活動を行っている。また、幅広い活動を30年以上続けられており、地域の方の信頼も厚く実績も重ねている。地域福祉の推進に貢献している。
11 長野市 あそばーず
遊ばーず
若穂地区の住民の方が、自主的にボランティアとなり昔の遊びを伝承しながら、世代間交流を通じた人格形成にも寄与している。また、家庭廃材等を使って子供たちに昔の遊びを伝承する活動しており、発足から5年という短い年数ではあるが、他地区からも依頼があり幅広い活動を行っており、地域の方とのつながりができ、地域活動に貢献している。
○東海・北陸ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 石川県(白山市) おぐちちくぼらんてぃあかたくりのかい
尾口地区ボランティアかたくりの会
市町村合併を契機に団体が発足。ひとり暮らし高齢者への配食サービスに加え、自主的に手作りおはぎの配付を行い、地域住民から喜ばれている。また、高齢者宅を訪問し、体調確認を行うとともに、話し相手も務めている。 ハーブの花壇の整備を行い、地域の環境美化に努めるほか、地元開催のウルトラマラソンではボランティアとして参加し、縁の下の力持ちとして大会運営に尽力している。
2 石川県(能美市) にんていとくていひえいりかつどうほうじん えんがわ
認定特定非営利活動法人えんがわ
地域の高齢者からの困りごとの声から活動を開始。生活支援や福祉、環境保全などの幅広い分野で実践的に取り組んでいる。買い物送迎や日々の困りごとへの支援等、住民ニーズに合致した地域の助け合い活動は、住民の生活の支えになっている。また、新たな取組みとして社会福祉法人の車両による買い物送迎を始めるなど、会員の知識やノウハウを活用し、法人等とも連携しながら積極的に活動している。
3 石川県(輪島市) わじましよんくろうじんくらぶ
輪島市四区老人クラブ
地域包括支援センター設置を契機に、積極的に介護予防に取り組み、平成27年度からは「いきいき百歳体操」を開始した。週2回実施し、地区外からも参加者を受入れおり、地域の高齢者の介護予防等に大きな役割を果たしている。 さらに、体操後のサロン実施で生まれた会員間のつながりにより、友愛活動にも取り組むようになり、平成29年度は年間約700回の訪問活動を実施した。
4 石川県(鹿島郡中能登町) しもでちょうじゅかい
下出長寿会
環境美化活動のほか、安全・安心をテーマに特殊詐欺防止や防火等の講座の開催、スポーツによる健康増進等にも取り組んでいる。また、地域の集いの場であるサロンは、活動開始から25年が経過し、高齢者の交流や健康づくりに、不可欠な存在となっている。月2回のサロンでは、介護予防体操や学びの会のほか、食事会等も同時に開催し、会員相互の親睦を深める企画となっている。
5 福井県(吉田郡永平寺町) ふくいだいしんさい かたりべのかい
福井大震災語り部の会628
昭和23年の福井大震災の悲惨な体験を教訓として次世代に語り継ぐために結成。町内全戸にチラシを配布して体験談を募集し、43名の体験談を基に紙芝居を自らで作成。77~94歳の13人の語り部が毎月約1回のペースで小中学校や、高齢者福祉施設、集会所等を回り、紙芝居を上演。震災の恐ろしさや防災、人々の絆や助け合いの大切さを幅広い世代に伝えていると同時に「自分の命は自分で守る」という主体的に考え行動することの重要性を伝えている。
6 静岡県(掛川市) シニアパソコンクラブ 生涯学習センター会場でパソコン教室を結成し7年、さらに「たまり~な」会場で4年の実績。平成30年度は受講生32人とボランティア講師11人で、2会場合わせ月4回2時間ずつ開催。教材は自由で、個人所有のパソコンで指導。パソコンやプリンター購入の相談及びトラブルなどで要請あれば、自宅での問題解決も受ける。スキルを習得した受講者や介護離職者をボランティア講師に起用する等、社会参加の広がりにも大きく貢献し、今後につながる活動である。
7 名古屋市 なごやちくわかい
なごや竹和会
名古屋市高齢者就業支援センターが開催したNPO設立支援講習「竹林整備者養成講習」の修了者により自主的に設立された団体で、竹林・里山の整備や竹材の有効活用を図り、生活の中での竹材製品の普及、啓発を行っている。また地域のイベントでは子ども向けの竹細工教室を行うなど次世代への啓発も図りながら、都市近郊に残る竹林や里山の自然環境の保全、再生活動に取り組むことで地域の環境づくりへ貢献している。
○近畿ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 京都府(木津川市) ほのぼのかい
ほのぼの会
高齢者の見守りや健康維持・栄養改善を目的とした配食事業に取り組むボランティアグループで、市内山城町地区で、65歳以上の独居高齢者及び高齢者世帯約60世帯に対して、地域に安心して住んでもらえるように、見守り声掛けを兼ねた配食事業を土日を除く毎日実施している。活動は30年を超える長きにわたり実績を積み重ね、年々構成員数も増加するなど、地域に根差した積極的な活動を行う。
2 京都市 きょうとすかいさんがくらぶ
京都SKYサンガクラブ
京都サンガのホームゲーム21試合(2月~11月)を基軸に、1試合70人の延べ1,400人がサポートボランティアとして活動している。具体的な活動内容は「プログラムの配布や清掃、子どもさん達の遊具運営」などで、少しずつ着実にスタジアムを支える縁の下の力持ち的な存在となっている。また、独自にスキルアップのための接客マナー研修やホーム西京極周辺の清掃活動にも取り組んでいるほか、サッカーの勉強会なども行っている。
3 奈良市 つきがせならさらしほぞんかい
月ヶ瀬奈良晒保存会
昭和59年の設立以来、年間を通じて毎週水曜日に 奈良晒伝承教室を開講し、各地の団体と連携した企画展での実演や作品展示、奈良市内や県内の神社の神事芸能衣装の製織などの活動に取り組んできた。平成8年からは地区内の複合施設ロマントピア月ヶ瀬に開設された奈良晒伝承館において、奈良晒保存技術の伝承教室を通じた技術習得指導、体験学習における実演指導、国内外の研究調査に協力し地域文化を発信している。
○中国・四国ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 島根県(邑南町) いずわひなかいどう
出羽ひな街道
公民館活動の一環としての教室による「出羽いきいき雛まつり」から、集落全体で明るく楽しい村おこしとして、高齢者による「出羽ひな街道」を始めたところ、県内外からも訪れる人が多くなり、帰りには近くの道の駅で農産物などの買い物で売り上げにも貢献している。また、他のひな祭り視察研修を行うことで交流も深まり、高齢者の生きがいに繋がっている。
2 岡山県(苫田郡鏡野町) しらかがわちいききょうぎかい
白賀川地域協議会
地域の渓流白賀川を中心に恵まれた大自然と伝統文化を大切にし、地域の活性化のために、昔の牛を使った代掻きや早乙女による手植えの田植えの再現や、白賀川渓流紅葉まつり、炭焼き体験をはじめ、色々な活動を行っている。活動は10年以上継続し、積極的な企画で地域の歴史風土・文化を保護継承し、地域外の集客も視野に活発に展開し、地域の活性化に貢献している。
3 山口県(山口市) きららあじすよーずくらぶ
きらら阿知須よーずクラブ
山口市阿知須地区の伝統文化である「どうじん凧」を絶やさないよう凧作りを通じて、小学校や幼稚園での作成指導等の三世代交流や文化承継活動を行っている。平成30年度に阿知須で開催された「第35回全国都市緑化やまぐちフェア(山口ゆめ花博)」では、52日間の期間中延べ600人のボランティアが参加し、全国から来場される方に凧作りに触れてもらう等広域的な周知活動にも尽力した。
4 山口県(光市) すおうだんせいりょうりきょうしつ
周防男性料理教室
妻に先立たれた場合料理に偏りが出て健康を害することが多いため、簡単な家庭料理ができるようにしようと光市周防シニアクラブ連合会を母体に平成元年から活動している。女性はレシピ作りや指導を担当し、毎月1回の活動は330回を超えた。参加したことをきっかけに、食事の準備の大変さを知り、家庭で家事を手伝うようになったり、新たに老人クラブの会員になったりと、良い効果が広がっている。
5 下関市 きくがわはなもりたい
きくがわ花守隊
花好きの会員が集まり、枕木を使った花壇づくりを行ない菊川町の環境美化に貢献するとともに、草木染の講習会では子供たちとの交流、芋の苗植えから芋煮会までを障害者と交流するなど、たくさんの人との交流の場づくりも行なっている。またスキルアップにも熱心に取り組み、地域の高齢者の生きがいづくりにも貢献している。
6 松山市 しょうせきぐらうんどごるふくらぶ
生石グラウンドゴルフクラブ
生石地区高齢クラブ連合会の会員で組織され、日々練習に励み常に輝かしい成果を収めている。平成13年に地区の「生石小学校」から依頼を受け、田植、稲刈り、餅つきなどの三世代交流事業。1年生との「どんぐり遊び」、2年生との「ジャガイモ作り」、3年生との「名人に挑戦」などの学校行事・体験学習への参加指導。そして登下校時の見守りを通じて、子供たちの実践意欲と地域と共に生きる力を培うよう活動している。
○九州ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 長崎県(松浦市) ゆうあいのかい
優愛の会
合併前の旧町婦人会の解散に伴い、高齢者に対する活動の継続の必要性を感じ、有志が集まり優愛の会を結成した。会員が手作りの弁当を作り、独居や高齢者世帯に配達を行う事で、偏った食事になりやすい食生活の改善と利用者との会話等をとおして孤独感の低減や健康状態などの見守り活動につなげている。身の回りの困りごと等に対する相談については、必要に応じて行政や民生委員などに情報提供を行っている。
2 熊本県(人吉市) くまのろくちょうしほぞんかい
球磨の六調子保存会
郷土を代表する民謡「球磨の六調子」に合わせた舞踊を保存し、披露しているグループである。ユーモラスで滑稽さを上手く表現した踊りを市のイベントや老人福祉施設等で披露し、28年にわたりボランティア活動している。公民館講座で5年間、新しい人への伝授活動も行うなど、郷土芸能の保存に貢献している。
3 熊本県(阿蘇市) いちのみやまちおおしめなわでんしょうかい
一の宮町大注連縄伝承会
30年ほど前から阿蘇神社等へ大注連縄を奉納している。近年では巨大な注連縄を作れる人が少ないため、県内外十数か所へ奉納している。7月から12月にかけ活動し、材料となる稲藁の確保も行っている。また、学校を訪問し子ども達と交流しながら縄を編む技術の継承も行っている。会のメンバーは、この活動が生きがいの場になることに加え、郷土の役に立つことに喜びを感じ活動を続けている。
4 熊本県(下益城郡美里町) みずかみ・さこ なべぶたがくだん
水上・迫 鍋蓋楽団
地域のふれあいサロン活動の中で、お年寄りを喜ばせようと活動を開始した。メンバーの最高年齢は90歳。福祉施設やイベントで、スコップ三味線、日本舞踊、フラダンス、銭太鼓等を月1回程度披露している。活動に参加することでの生きがいづくりの他に、週1回の夜間練習の場を通じて、お互いの絆や地域の繋がりを深めている。
5 熊本県(球磨郡五木村) さわがしかい
茶話菓子会
地元から元気になる取組みを進めるため五木村西地区の女性を中心に結成されたグループで、地域資源の掘り起こしや食と交流を中心とした活動を続けている。これまで、昔ながらの豆腐づくり・そば打ちなどの体験プログラムの実施、先進地域への視察研修等を通して、地元で交流が生まれる仕組みづくりやネットワークづくりに励み、近年では村の農産物の加工品づくりにも挑戦するなど地域活性化や6次産業化推進に貢献している。
6 鹿児島県(鹿屋市) いずみがおかふれあいたい
泉ヶ丘ふれあい隊
地域の高齢者の孤独死をきっかけに、地域住民でできることを考え、結成されたグループで、高齢者の見守りを中心とした活動を続けている。活動は月2回程度の見守りと毎月1回の定例会を開催するほか、地域の困りごとをご近所同士で支援する「有償ボランティア」を新たに立上げるなど、互助の先駆的な取組を展開しており、市内の住民主体による地域づくりの推進に貢献している。
7 鹿児島県(指宿市) やまかわこどもくらぶ ぼらんてぃあのかい
山川子どもクラブ ボランティアの会
公設の学童クラブがない過疎高齢化が進む地域において、放課後や長期休み中の居場所づくりや、子育て世代が安心して働ける地域づくりをボランティアとして行っている。長期休み中は大学生や市内の高校生ボランティアも募り、地域が多世代で子育て支援をする受け皿となっている。市内で唯一の地域住民主体の学童クラブであり、高齢者の社会参加の促進に繋がっている。
8 沖縄県(南城市) おうんじゅかいぐらんどごるふあいこうかい
奥武寿会グランドゴルフ愛好会
地域の老人クラブ会員を中心に結成されたグループで、グランドゴルフを通じて高齢者の健康保持、家にこもりがちな高齢者の社会参加促進を図るとともに、地域の環境美化活動や青少年の健全育成に寄与する活動を10年余にわたり行っている。この間、会員数も徐々に増加し、特に、環境美化活動は地域の先駆的役割を担い、青少年の健全育成、ボランティア活動への参加意欲の向上に大きな役割を及ぼす等地域への貢献度は大きい。
9 沖縄県(北谷町) みやぎかいがん ぷからさのかい
宮城海岸ぷからさの会
夏休みが終わり一人海岸でラジオ体操を続け現在では30名が参加、自然な集まりで居場所づくりができている。活動ではラジオ体操の後、海に向かって大声で「笑いヨガ」思い切り笑った後に「パタカラ体操」口の体操の後、輪になり「ありがとう」を言いながら皆でハイタッチして終了となり、70代・80代が生き生きと輝く居場所づくりへとつながっている。
10 北九州市 あのおがくしゃ としょぼらんてぃあ
穴生学舎 図書ボランティア
有志によりボランティアグループを起ち上げ、長きにわたり、毎週月曜日から金曜日に穴生学舎の図書の管理・本の貸し出し・返却業務を行っている。穴生学舎読み聞かせボランティアによる学舎図書室での読み聞かせの会に協力し、ボランティアグループ相互の交流も積極的に行っている。学習に役立つ書籍から健康・趣味まで幅広いジャンルの本を揃え、愛される図書室を目指している。
11 北九州市 けんこうづくりすいしんいんのかい とばたく
健康づくり推進員の会戸畑区
市民センター等で地域の健康づくりのボランティアとして活動している。会員の多くは、定年退職後や子育てを卒業した後に地域との繋がりを大切にしたいと思い、「何よりも健康であるとの有難さ その思いを多くの方に!!」という会のスローガンに賛同してボランティア活動に貢献している。各地区で多世代ウォーキングや多世代ニュースポーツ大会などを企画運営し、市や区のイベント手伝いなどにも貢献している。
12 北九州市 さやがたにほたるのさとづくりのかい
さやがたにほたるの里づくりの会
「昔のようにホタルの舞う天籟寺川を蘇らせたい」との地域住民の熱意がきっかけとなり、長年に渡り活動を続けている。川、公園等の清掃活動や、更なる地域活性化のために「ホタルまつり」の立ち上げなどを行っており、参加した子ども達から、まちがきれいになり、楽しく過ごせることに感謝しますとの声が寄せられている。まち美化だけでなく、地域の世代間交流にも貢献している。
○関連団体ブロック
ブロック別通し番号 推薦自治体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 (公社)全国シルバー人材センター事業協会(埼玉県さいたま市) こうえきしゃだんほうじんさいたまししるばーじんざいせんたー けいちょうぼらんてぃああゆみ
公益社団法人さいたま市シルバー人材センター 傾聴ボランティアあゆみ
「傾聴ボランティア養成講座」を受講した市民の中で、公益社団法人さいたま市シルバー人材センターでの活躍を希望する方に会員登録をしていただき、活動をしている。今年で活動13年目になる。現在、施設44、個人宅約70件の訪問を定例的に毎月2回程度(1回1時間)を行い、また地域の社会福祉協議会や包括支援センター、行政などと連携し、「傾聴活動」を通して高齢者や障がい者などの福祉向上の推進の一役としての活動を進めている。
2 (公社)全国シルバー人材センター事業協会(神奈川県秦野市) こうえきしゃだんほうじんはだのししるばーじんざいせんたー ぱそこんけんきゅうかい
公益社団法人秦野市シルバー人材センター パソコン研究会
公益社団法人秦野市シルバー人材センターの登録会員が組織する互助会に所属するパソコンを趣味とする「パソコン研究会」というサークル。サークル設立当初から、「パソコン無料相談」を毎月2回実施しており、パソコンの操作・設定などで困っている市民へのアドバイスを長期間にわたって無料で実施しており、地域福祉の推進に貢献している。
3 (公社)全国シルバー人材センター事業協会(静岡県焼津市) こうえきしゃだんほうじんやいづししるばーじんざいせんたーうんえい かるがもほうかごじどうくらぶ
公益社団法人焼津市シルバー人材センター運営「かるがも放課後児童クラブ」
公益社団法人焼津市シルバー人材センターが、働く親支援と放課後の子どもの居場所支援で始めたかるがも放課後児童クラブ。知識と経験豊富な高齢者団体が運営することにより、伝承したい遊びや経験、知識技能を伝え子ども達から元気と笑顔をもらう。子ども達の豊かな発想やアイデアを引き出し、生きる力を育む。互いに相乗効果を生み出し、ニーズの高い地域社会に貢献する活動である。
4 (公財)千葉県老人クラブ連合会(千葉県松戸市) まつどしはつらつくらぶれんごうかい
松戸市はつらつクラブ連合会
近年、オレオレ詐欺が多発している。そしてその被害者はほとんどが高齢者で老後の大切な資産を奪われている。このため悲惨な詐欺被害を防ぐため毎月老人クラブの会員が警察に出向いて、最新の手口情報などを高齢者に伝える活動を始めた。警察署の電話番号なので電話を受けた方も安心である。また何かあったらすぐに警察官が対応してくれる。多くの人口を抱える都市部における詐欺被害防止に大きく貢献をしている。
5 (公財)あしたの日本を創る協会(茨城県潮来市) のぶかたせいかつがっこう
延方生活学校
地域住民のコミュニケーションと交流の場として、三世代交流「ふれあいの場・延方」を平成16年より取り組んでいる。子どもたちとの交流、登下校の見守り、高齢者への声掛けや見守り、地場産の食材を使った郷土料理の再現などの活動を積み重ね、地域住民の間に生活の楽しみと元気を生み出している。
6 (公財)あしたの日本を創る協会(栃木県小山市) おやましりつくるまやびじゅつかん おりがみぼらんてぃあ
小山市立車屋美術館 折り紙ボランティア
車屋美術館折り紙ボランティア養成講座修了生により結成されたグループで、日本の伝統文化である折り紙を通して多くの人と繋がるまちづくり、また地域交流や異世代間交流・国際交流に貢献することを目的に活動を行う。市のイベントでは講習会のブースを設け、来場者に折り紙体験をして頂き体験者同士の交流の場を提供した。高齢者介護予防教室等からの依頼には、参加者同士のコミュニケーションを図る一助となっており、活動目的の推進に貢献している。
7 (公財)あしたの日本を創る協会(岐阜県土岐市) ときしせいかつがっこう
土岐市生活学校
30年以上にわたり、資源リサイクルによるごみ減量化に取り組んでいる。環境保全に影響が大きい廃食油回収に取り組んでいる団体が少ない状況の中、市内全域に自治体と協働で回収拠点50ヵ所を設け、3ルートで廃食油を回収。回収した廃食油はストックヤードに移し再生工場(業者)に引き取ってもらい、再生燃料としてリサイクルされている。一般の主婦からなる生活学校の継続した活動は地域の環境保全に大きく寄与している。
8 (一財)日本郵政退職者連盟(山口県山口市) おおくらかい
おおくら会
郵便局退職者と地域住民で組織する親睦団体であったが、地域への恩返しにつながる取組として平成18年4月に「おおくら会パトロール隊」を結成。県内で16番目の「青色灯防犯パトロール隊」として認可を受け、以来、青色灯を装備した車両3台で13年間に亘り延べ2,046回のパトロールを実施し、地域の安全・安心に大きく貢献している。また、活動は地区内の小・中学校にとどまらず、高齢者の見守り活動も行っており、地域住民から感謝されている。
9 (一財)日本郵政退職者連盟(福岡県久留米市) さんぼんまつ・ほんまちどおり あかるいまちづくりすいしんきょうぎかい
三本松・本町通り明るい町づくり推進協議会
久留米市中心地への玄関口としての通り1km(市道)を「人と自然に優しいよい環境にする」ことを目的に平成5年に協議会を結成した。これまでの間、「芸術的な景観道路」にするために有名な彫刻家のブロンズ像2体を設置し、歴史探訪と銘打って「散策ロードマップ」を作成して各種イベントで市民へのPRや毎年地域の小・中学校とタイアップして「学習会」「絵画展」を開催している。この活動が認められ福岡県と久留米市から表彰されている。

エイジレス・ライフ実践事例(エイジレス章受章者)