令和3年度 社会参加活動事例

都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体から推薦のあったエイジレス・ライフを実践する65名、社会参加活動を行う45団体の中から、内閣府に置かれた選考委員会(委員長:松村直道 茨城大学名誉教授)の案を踏まえ、内閣府において、今年度のエイジレス・ライフ実践事例(個人)50名社会参加活動事例(グループ等)36団体を決定しました。

決定されたエイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章」、社会参加活動団体に対し「社会参加章」を章する書状を交付するとともに記念の楯を授与します。

令和3年度 エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例選考委員会

委員長
 松村 直道茨城大学名誉教授

委員
 有馬 廣實拓殖大学名誉教授
 大島 典子日本テレビ放送網(株)コンプライアンス推進室考査部
 佐藤 摩利子国連人口基金東京事務所所長
 竹川 智子(株)フラン代表取締役
 久松 克典名古屋市健康福祉局高齢福祉部部長
 (敬称略)

社会参加章受章団体

通し番号 推薦団体名 (ふりがな)
グループ等の名称
活動内容
1 北海道登別市 とくていひえいりかつどうほうじんゆめみ~る
特定非営利活動法人ゆめみ~る
 高齢者の孤立が社会問題となる中、高齢者が自ら主体的となって地域の居場所作りを行うなど、地域の方が孤独に陥らないよう取組を推進してきた。地域食堂を運営することで活動資金を確保しつつ、高齢者や親子が自由に集う「サロン事業」、高齢者の見守り活動を兼ねた「配食事業」、子育て世代の支援を行う「子ども食堂」をはじめ地域福祉に資する事業を展開し、高齢者のみならず、母子世帯や子どもの教育など多世代にわたる方の支援(複眼的活動)を行っている。フードバンクという新たな手法を取り入れてひとり親とその子どもの支援を始めるなど、積極的に活動範囲を広げ、成果を上げている。
2 岩手県紫波郡紫波町 しわれきしけんきゅうかい
紫波歴史研究会
 紫波地域の歴史遺産を町民の手で調査・研究し、その価値や魅力等を記録・保存して次世代へ継承する取組を通じて町民の歴史文化への理解や関心を深め、市民協働による歴史遺産を活かしたまちづくりを推進している。また、QRコード化による地域歴史探訪の活用などの情報発信事業、歴史探訪ガイドツアー事業などの活動を行っており、地域歴史文化の保存・継承等に貢献している。
3 山形県西村山郡河北町 とくていひえいりかつどうほうじんご・ざぁ~れひろば
特定非営利活動法人ご・ざぁ~れ広場
 退職後に始めた詐欺防止のための寸劇による、高齢者間の交流がきっかけで結成された。高齢者の居場所づくりの一環として、英会話教室やアロマ教室のほか、月1回のお楽しみイベントや年1回の文化祭、映画上映等、多彩なイベントを行っている。地域福祉発展のために、現地研修や事例提供等に積極的に協力していただける先導的役割を担っている。
4 福島県郡山市 こおりやましふくやまきょうどしけんきゅうかい
郡山市富久山郷土史研究会
 地域の史跡・名所を残すことが活動の起源で、郡山合戦と呼ばれる芦名軍との戦いで伊達政宗の代わりに亡くなった伊東氏の慰霊碑が昭和45年に日吉神社に移された時から毎年10月27日には供養祭が開催されており、研究会の主たる活動の一つになっている。もう一つの主たる活動である「新春かるた大会」は毎年1月の第3日曜日に開催されており、令和3年1月で第50回を数えている。研究会が手書きで作成した郷土史かるたは全国的にも有名で、小・中学生、一般の方総勢100人が参加する大会となっている。
5 福島県郡山市 みどりがおかひがしいっちょうめちょうないかいほのぼのこうりゅうぷろじぇくと
緑ケ丘東一丁目町内会ほのぼの交流プロジェクト
 新興住宅地の町内会で高齢者の交流・通いの場としての集会所の建設を契機に、「いきいき百歳体操」を開始し体操後の茶話会も実施。高齢者のみの世帯が増加し、そのバックアップの必要性から病院付添い、ゴミ処理等をする「お助け隊」活動の実施。新型コロナでも三密にならない活動を模索し、藪となっていた市緑地と民有地(合計約3,000坪)を利用しミニ花見山を目標に活動することで町内の環境美化に取り組む「ほのぼの緑地」活動に取り組んでいる。
6 福島県郡山市 みほたちくぼらんてぃあれんらくかい
三穂田地区ボランティア連絡会
 地区社会福祉協議会の主催事業をサポートするのを主な目的に設立され、「一人暮らし高齢者招待昼食会」や「高齢者交歓のつどい」での手作り食事の提供、高齢者の接待などを行っている。実行委員として地区の敬老会運営に関わり、祝品の受け渡し、案内誘導、受付など引き受けている。地区で立ち上げた「みほたカフェ&マーケット運営協議会」で、毎月、地区内の高齢者を招待して無料でコーヒーなどを提供しており、そこでの給仕、話し相手など「カフェボラ」として支えている。
7 埼玉県さいたま市 てぃ・ぷらざ
ティ・プラザ
 高齢者を中心として地域住民に会話や軽い運動、健康問題の知識講演や音楽鑑賞や合唱等、楽しい時間を提供して、心身共に健康を維持できる事を目指して活動している。活動開始から18年が経過し、令和2年度は新型コロナウイルスの影響で減少したものの、これまで年間400人が参加するなど実績を積み上げてきた。広報のチラシや自治会の回覧を通して、サロン参加の呼びかけを行い、「人と人とのふれ合いが元気の源」を合言葉に、参加する高齢者から元気をもらう気持ちで活動を継続している。今後は、コロナ対策を行いながら、マスク越しの静かな会話と健康維持の為の体操やフレイル予防の研修、ふれ合いのあるサロン活動を続ける予定であり、時代に合わせて工夫をしながら、地域福祉の推進に貢献している。
8 千葉県船橋市 てとてのかい<あいしょう:ハッピーダンス>
手と手の会 <愛称:ハッピーダンス>
 リハビリダンス(ハッピーダンス)を通じて、施設などでダンス曲や懐メロなどに乗って動き、踊ることで健康で楽しい生活を送ってもらいたいという思いで活動している。また、会員自身も常に楽しみながらハッピーダンスを行い、活動を通じて得られる感動が活力になっている。今回コロナ禍でのボランティア活動の方法を検討し、エアータッチ・リハビリダンスで活動をしている。
9 千葉県柏市 かちょうおはなしたい
花鳥お話隊
 おもに千葉県北西部の常磐線沿線に居住する高齢者の自主活動グループである「ダイヤ常磐」の会員有志により結成されたグループで、高齢者施設へのボランティア慰問活動を実施している。平成21年(2009年)に活動を開始し、現在までに計66回の慰問を実施している。施設の慰問時は、各回慰問メンバー各人毎の趣味や特技を生かし、ストレッチ体操、花に関するクイズ、ギターやハーモニカ伴奏による合唱、鳥の生態や名前についてのお話、手品・折り紙、謡曲、紙芝居、朗読、手話合唱、手話ダンス等を織り交ぜて披露している。高齢者施設は入所者を楽しませ、活性化を図るために、外部団体からの支援を期待しており、どの施設からも温かく迎えていただいている。
10 東京都新宿区 だいやびっくひばりかい
ダイヤビックひばり会
 「ダイヤビック」というシニア向けエアロビックのシニアインストラクターの自主活動組織で、“インストラクター養成講座”を修了後に入会した会員(シニアインストラクター)の更なる指導技術の向上や会員間の交流を目的とした定期的な「研修会」の開催や「機関紙」の発行により、各会員の居住地域での「ダイヤビック教室」の自主開催を支援している。これに加え、自治体などの各種イベントでのデモンストレーション要請などにも積極的にインストラクターを派遣している。
 当組織の活動が奏功し、「ダイヤビック」が高齢者の「介護予防」につながるプログラムとして、複数の自治体から期待・注目され、さらに“知的障がい者”向けプログラムとしても注目され、現在、2つの施設において継続的に“ダイヤビック教室”を開催している。
11 東京都八王子市 こびきことぶきかい
小比企寿会
 地域の高齢者で結成されたグループで、会員の健康寿命を延ばし、更には地域との連携及び地域貢献のための活動を行っている。具体的には防犯を兼ねて地域のゴミ拾いを、毎週日曜日午前10時から1時間程度年間45日から50日実施。また、アルミ缶の回収活動を年間3回程度実施し、得た補助金で、コスモスの苗を購入し、川沿の散歩道約200mに植えてコスモス街道とし、草刈り等の手入れを随時行い美化に努めている他、「コスモスを見る会」を開催し焼きそばなどの提供をしている。更に、春・秋の全国交通安全運動期間には、小学生の登下校に合わせて会員が見守り指導を行っている。また、新小学1年生を対象に、交通安全歩行訓練(信号機・交差点)の指導等も行っている。
12 東京都立川市 ひよりかい
日和会
 地域の自治会のシニアが独立し結成された老人クラブで、自治会と連携し多世代交流や防災活動を中心とした活動を続けている。平成31年度より立川市老人クラブ連合会に参加し、さらに幅広く福祉行政に資する活動を行っている。令和2年度、コロナ禍でも工夫して非対面で行うことのできる避難訓練(「無事ですタオル」を玄関にかけることによって安否確認を行う訓練)を採用し開催しており、その参加率の高さや時間効率の改善など、従来型の訓練よりも多くの結果が得られた。
13 東京都三鷹市 おむすびくらぶとものかい
おむすび倶楽部友の会
 「おむすび倶楽部友の会」が運営する 「おむすびハウス」は、三鷹市社会福祉協議会主催「居場所づくりサロン」や地元大学社会人講座の履修生を中心に、地域の高齢者、障がい者、子育て世代、学生、外国の方々などの地域の交流の場、居場所として平成29年にオープンした。活動は、手作りカフェ・歌声カフェ・脳トレ健康麻雀・健康体操など1回/2週、1回/月のペースで行い、特別企画として、弦楽四重奏やジャズのコンサート、おむすびカルチャーなど、都度開催してきた。
 また、地域包括支援センター、ボランティアセンター、三鷹ネットワーク大学、三鷹市市民協働センターなどの依頼で活動報告や実習生の受入れなどを積極的に行っている。オープンから2年間で延べ1万人が利用し、活動開始から短期間ながらも、地域の居場所として着実に根付いている。
14 東京都府中市 とくていひえいりかつどうほうじんふちゅうかんきょうしみんのかい
特定非営利活動法人府中かんきょう市民の会
 地域における自然環境の保全や良好な都市環境の確保のため活動している。具体的には、田んぼの学校での米作り体験学習、小学校の総合的な学習での自然観察(樹木、野草、昆虫、野鳥など)を実施。また、公園清掃、湧水調査や大気汚染調査、援農ボランティア、農園塾などを実施している。行政や大学などとも手を携え、市民協働をテーマに多くの市民とともに活動している。
15 神奈川県横浜市 おたがいさまねっとくでんちょうだんち
お互いさまねっと公田町団地
 当該グループは、1,160戸のUR公田町団地の自治会役員や民生委員・児童委員、ボランティア等で構成されたグループです。交流サロンやミニ食堂、見守り活動、生活支援相談等の拠点を団地施設内に置き、毎週のあおぞら市の開催、通信の発行、生活支援や地域に根ざした子どもの健全育成を図る事業を行うなど、地域の活性化と住民が安心して生活が出来るようなまちづくりに10年以上寄与しています。
16 神奈川県横浜市 しらゆりすけっとたい
しらゆり助っ人隊
 他の地区で行っていた見守り支え合い活動の事例を聞き、自身の地区で可能な活動を検討し仲間を集めて結成した。高齢者の困りごとや解決の手助けなど5年間継続して活動している。その間毎年100件を超える実績があり、地区の一人暮らしの高齢者に大変喜ばれる存在となっている。また地区全体に広報のチラシを配布し活動を広くPRして利用者を募るなど、地域の高齢者を中心に積極的な社会活動を行っている。
17 神奈川県秦野市 ほけんふくしせんたーいきがいがたでいさーびすすいようはん
保健福祉センターいきがい型デイサービス水曜班
 ボランティア講座を受講した市民により結成されたグループで、要支援・事業対象者の方を含む高齢者を対象に、介護予防を中心としたデイサービスの運営を続けている。さまざまなレクリエーションや、体操、雑談に加え、ボランティア手作りの昼食がふるまわれており、地域に根差した活動は20年にもなる。市内のボランティアグループの草分けとして活動を続けており、地域福祉の推進に貢献している。
18 新潟県新潟市 くずつかしょうがっこうくちいきあんぜんきょうぎかい
葛塚小学校区地域安全協議会
 全国で幼児の連れ去りなど凶悪犯罪のほか、葛塚小学校区内でも不審者の出没が相次いでいたことから、学区内の29自治会の有志59名が集結し、葛塚小学校区地域安全協議会を設立、学校やPTAと連携して子どもの犯罪被害防止を中心に「自分たちの街は自分たちで守る」をスローガンに、揃いの帽子とウインドブレーカーの装いで、子ども安全見守り通学路パトロールのほか、地域の犯罪情勢や不審者の出没毎に緊急パトロール、豊栄駅駐輪場における自転車盗難防止広報活動等を実施し、地域の安全に多大な貢献をし、地域安全活動のモデルとなっている。
19 石川県金沢市 やぎしんじゅかい
矢木親寿会
 矢木親寿会は昭和59年に創立し、平成13年6月に大阪で発生した附属池田小事件をきっかけに、児童の登校時の見守り活動を20年にわたって行い、地域の安全に寄与している。  また、地区内の公園等を定期的に清掃し、地域の美化に取り組むほか、フレイル予防の健康教室を毎月開催するなど、地域全体の健康長寿の推進に貢献している。
20 石川県七尾市 ぐるーぷでいこくぶくつろぎ
グループデイ国分くつろぎ
 健康相談、血圧測定、お楽しみランチ(手作りの昼食)、介護予防体操、手芸、健康麻雀など、高齢者の生きがいの場づくりや介護予防活動に取り組んでいる。また、町内会や老人クラブとも連携し、地域住民を巻き込み、地域の絆づくりにも寄与している。今では、参加者同士が相手の気持ちを尊重しながら、心配事を話し合える場にもなっている。
21 石川県羽咋郡志賀町 ほりまつろうじんくらぶ
堀松老人クラブ
 クラブ会員自らが生きがいを見つけ、地域を豊かにするために、清掃奉仕活動や公民館と共同で様々な活動を行っている。清掃奉仕活動では、普段住民が利用する道路の除草作業や空き缶拾い、河川敷のごみ拾いなどを行い、地域の環境美化に取り組んでいる。
 また、公民館と共同で行う「高齢者学級」や「敬老会」では、地域全体で交流することにより、高齢者の孤立を防ぎ、住民がお互い助け合い、支え合える地域づくりに取り組んでいる。
22 福井県福井市 ふくいおもちゃびょういん
ふくいおもちゃ病院
「おもちゃドクター養成講座」の修了生により結成されたボランティアグループで、メンバーのこれまでの経験と技術を活かして、無償でおもちゃの修理を行っている。「ふくいおもちゃ病院」は、毎月第3日曜日に総合グリーンセンターで開催するほか、福井市内を中心に公民館や児童館、各種イベント時に不定期で開催している。おもちゃの修理を通して、子どもたちに物を大切にする気持ちや、メカニズムの面白さを伝えている。
23 愛知県瀬戸市 とくていひえいりかつどうほうじんせとちいきふくしをかんがえるかいまごころ
 特定非営利活動法人瀬戸地域福祉を考える会まごころ
 「誰にでも必ず来る老後を、今できる人ができることを手助けする」をモットーに主に高齢者に関わる幅広い事業を行っている。その活動は精力的であり、活動開始から30年を迎えた今でも新しい取り組みにチャレンジしている。また、常に利用者に寄り添った支援が特徴である。高齢者の居場所づくり事業である「ぷらっと」やサロン事業などでは自身も高齢者であるボランティアが数多く活躍しており、参加者も運営者も楽しみながら活動している。
24 愛知県豊田市 さなげだいあいごかい
さなげ台愛護会
 年間を通じ、団地内の環境を守る活動をしている団体。県市道や通学路の草刈り、地域グラウンドや公園、バス停付近の清掃、花の植え付けなどの環境美化活動を実施している。また、団地内にある亀首湿地の保全活動や腐葉土づくりにも熱心に取り組み、幅広い視点での環境保全活動が他団体の模範であり、地域の環境整備に大いに貢献している。
25 愛知県安城市 あんじょうふるさとがいどのかい
安城ふるさとガイドの会
 平成18年に定年退職したシニア世代の有志で結成されたガイドボランティア団体である。市内名所のガイド依頼を受ける一方、行政主催の史跡めぐり講座ではユニークなガイドで人気を博している。
 また令和3年には結成15年を記念した安城市観光ガイドブック「安城史跡めぐり」を刊行した。このガイドブックは、市内260カ所の名所による史跡めぐりのモデルコースを提示している。ガイドブック作成にあたり、コース選定や撮影、レイアウト等はすべて会員が手掛けた。
 故郷あるいは第二の故郷の郷土史を学ぶだけではなく、ガイドボランティア団体に所属して積極的にガイド活動をしつつ、独自のガイドブックやユ二フォームを作成して、少しでも安城市の歴史を知ってもらおうと様々な試みを展開している。
26 愛知県安城市 あいちけんけんこうづくりりーだーれんらくきょうぎかいにしみかわなんぶぶろっくあんじょうしぶ
愛知県健康づくりリーダー連絡協議会西三河南部ブロック安城支部
 愛知県健康づくりリーダーとして、安城市における町内会健康体操教室や健康づくり教室、地域のサロン活動、デイサービスでの活動等をはじめとする様々な行事・イベントにて講師として活躍しており、地域での健康づくりの普及・啓発に貢献している。行政とも連携して「Anjo☆きらめき☆体操」を作成したり、コロナ禍においても社会福祉協議会が制作する介護予防動画の撮影に協力するなど活動を継続しており、健康なまちづくりに向けて積極的に取り組んでいる。また、安城支部で活躍する会員を増やすことを目指して、次世代への継承を課題とし、活躍の場面を拡大しながら安城市の健康づくりに幅広く貢献している。さらに月1回の定例会を開催し、健康づくりリーダーのスキルアップにも尽力している。
27 愛知県長久手市 ういういのかい
ういういの会
 平成24年10月に設立されたボランティア団体。地域でのつながりが希薄になる中、市民や市民活動のつながるきっかけを作り、暮らしやすい町づくりを目指して活動している。コロナ禍において、集まる場が閉鎖される中、Zoomの体験会をいち早く開催し、活用のメリットを紹介したり、やり方がわからない方にはその導入をお手伝いするなど発信し続け、つながりが途絶えないよう活動を続けている。
28 大阪府大阪市 たかくらろうじんくらぶれんごうかい
高倉老人クラブ連合会
 平成26年から高倉老人クラブ連合会会長として、地域の小学校との世代交流活動や地域行事への積極的な参加を通じて、地域に貢献できる老人会活動を展開している。更に、区老連の厚生文化部長として、カラオケ大会、作品展、バス旅行(年3回)を企画・運営し、多くの参加者を集め、区老連活動を活性化させ、地域住民の好評を得ている。ちなみに、高倉老人クラブ連合会発足時からこれまでに、月刊誌「高老月刊」(高倉老人クラブ連合会だより)を54年間で660号発行している。
29 大阪府大阪市 おおさかこどもふぇすた・ちーむこうだい
大阪子どもフェスタ・チーム高大
 大阪府高齢者大学校の修了生により結成されたグループで、生涯学習で学んだ知識や経験を生かし社会貢献活動を実践しようと、小学生を中心に「子どもおもちゃ作りイベント」や「子ども科学実験教室」を開催している。毎年、夏休みには参加者2,000名を超える「子ども教室フェスティバル」を実施子どもたちに楽しく学ぶ場を提供するとともに、祖父母・両親等も巻き込み多世代交流を図っている。
30 和歌山県紀の川市 とくていひえいりかつどうほうじんふれいるさぽーときのかわ
特定非営利活動法人フレイルサポート紀の川
 市民のための市民によるフレイルチェックを始めようと、平成29年2月熱意のある市民ボランティアが集結し、定期的なフレイルチェック事業やフレイル予防の周知普及を中心として活動している。また、東京大学高齢社会総合研究機構とも連携し、データの提供など研究事業にも参加している。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、フレイルチェック事業はできていないが、令和2年10月にNPO法人化し、さらに幅広く活動を展開していく予定。
 現在は、FacebookやYouTubeで活動の模様や予防情報の配信、地域貢献活動として、健康づくりマップの作成やフレイル予防の周知媒体の製作、地域の見守り活動など、元気高齢者がフレイルの心配な高齢者を支えていく社会の実現に向け、さまざまな活動を展開している。
31 岡山県岡山市 つしませいかつがっこう
津島生活学校
 津島生活学校は、岡山県岡山市において昭和48年から環境・高齢者・子育て支援・食育等の活動を行う。昭和48年から平成13年にかけては年6回の古紙回収の実施や環境問題についての啓発活動の実績を持つ。また、特にSDGsに関わる取り組みは先進的。平成18年に誕生した京山地区ESD推進協議会構成団体(学校・公民館・地域コミュニティが参加)に発足時から参加。環境教育だけでなく社会課題について地域の多様な団体と協働して取り組む。
32 岡山県倉敷市 みずしまをげんきにするかい
水島を元気にする会
 倉敷市にある戦争遺跡の亀島山地下工場について、目で見て学習できる平和活動の学習施設として、また地元の街づくり、地域活性化に役立つ施設であることを、小学校の社会勉強や市民歴史講座の講演、パネル展、電子紙芝居の地下工場の生い立ちやリーフレットによる広報活動並びに施設視察などを通じて、その保存・活用の重要性の啓発活動に貢献している。
33 福岡県筑後市 ちっごけんこうたい「すまいる」
ちっご健康隊「スマイル」
 市の介護予防ボランティア養成講座の修了生により結成されたグループで、高齢者の介護予防を中心とした活動を続けている。県のロコモ予防推進員として、地域の公民館活動や、通いの場において、ロコモティブシンドローム予防の普及啓発活動を行っている。その他、独自に高齢者が楽しめるリズム体操を考案し、イベントで披露するなど、活動は介護予防・地域福祉の推進に貢献している。
34 佐賀県佐賀市 とし&どりーむばんど
敏&ドリームバンド
 シニアの生涯学習講座「ゆめさが大学」の講義の一環で結成されたグループで、令和2年1月から高齢者施設への訪問や公民館でのイベントに出演。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で出演計画していたものが全て延期されることとなった。このような中、Zoomを使用してオンラインで高齢者施設と繋がり、演奏や手品、健康体操を披露する活動を実施。施設側に演目の歌詞カードを配布したり、手拍子を取り入れた演出をする等、双方向性のあるやり取りを実現できるよう工夫を凝らしたところ、施設側に大変好評であった。新たな形での活動を今後も続けていくために、Zoomや機器の使い方についても勉強中である。
35 佐賀県唐津市 ゆめさがにじのかい
ゆめさが虹の会
 シニアの生涯学習講座「ゆめさが大学」の卒業生で結成されたグループで、日本三大松原の一つで国の特別名勝に指定をされている「虹の松原」の環境保全のため、枯れ枝集めや松葉かき・草抜きなどの清掃を行っており、その様子をfacebookにアップし情報発信も行っている。また、ゆめさが大学の講義の一環として、「虹の松原の歴史」や散策、清掃活動についてガイド活動を行い、後進の育成にも積極的に取り組んでおり、平成25年5月の活動開始から今年4月で150回目の活動を迎える。
36 長崎県松浦市 みくりやえきまえげんきかふぇ
みくりや駅前元気カフェ
 御厨・星鹿地区では、孤立化する高齢者が増加することに危機感をもった民生委員・児童委員をはじめとする地区住民が、気軽に集い語り合える場の必要性を感じ、空き家であった民家を改造し「元気カフェ」を開設。「元気カフェ」は、火曜日と金曜日にオープンし、気軽に立ち寄れ、談笑や情報交換、体力維持の百歳体操などの場として、孤立化や孤独感の解消につながっている。
 平成30年度からは、若年層との世代間交流にも取り組んでおり、令和元年度にかけて市内の松浦高等学校の生徒と協働し、市が取り組む木育活動の一環として幼児用の木製遊具を製作し新設された市民交流施設に寄贈した実績もある。"

エイジレス・ライフ実践事例(エイジレス章受章者)