令和3年度 エイジレス・ライフ実践事例
都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体から推薦のあったエイジレス・ライフを実践する65名、社会参加活動を行う45団体の中から、内閣府に置かれた選考委員会(委員長:松村直道 茨城大学名誉教授)の案を踏まえ、内閣府において、今年度のエイジレス・ライフ実践事例(個人)50名、社会参加活動事例(グループ等)36団体を決定しました。
決定されたエイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章(しょう)」、社会参加活動団体に対し「社会参加章(しょう)」を章する書状を交付するとともに記念の楯を授与します。
令和3年度 エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例選考委員会
委員長
松村 直道茨城大学名誉教授
委員
有馬 廣實拓殖大学名誉教授
大島 典子日本テレビ放送網(株)コンプライアンス推進室考査部
佐藤 摩利子国連人口基金東京事務所所長
竹川 智子(株)フラン代表取締役
久松 克典名古屋市健康福祉局高齢福祉部部長
(敬称略)
エイジレス章受章者
※ 年齢は令和3年4月1日現在
通し番号 | 活動地域 | (ふりがな) 氏名 |
年齢 | エイジレス・ライフの概要 |
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1 | 北海道札幌市 | さくらい ゆきお 櫻井 幸夫 | 90 | 平成9年、地域住民から絶大なる推薦を受けて町内会会長に就任したのを機に、犯罪の無い安全・安心住み良い地域づくりのため、地元の大学、警察署、行政等と連携したイベント開催の取りまとめ役として活躍し、イベントを盛り上げ成功に導いた。また、小・中学校の登下校時の見守り活動に長年取組んだ。加えて、町内会会長、連合町内会会長、防犯協議会会長等を歴任し、全国防犯栄誉銅章を受賞している。更に、令和2年10月には、警察署、地元小学校等から表彰及び感謝状も贈呈されている。現在もなお、意気軒昂で見守り活動に取り組み、各方面から賞賛されている。 |
2 | 北海道網走市 | ふじわら しげひろ 藤原 茂弘 | 81 | 「地域の皆さんにお世話になっているので奉仕したい」という思いをもって、地域の子どもたちの登下校時の見守りパトロール活動をほぼ毎日、通算で50年以上実施しており、現在も継続している。また最近まで、長年にわたり地域の小学生から高校生までの子どもたちの空手を指導し、子どもたちと一緒に汗を流すなど、地域の皆さんとの活動を生きがいとして、いきいきとした生活を送っている。 |
3 | 青森県青森市 | いわもと りょうじ 岩本 良二 | 71 | 犬と共に社会貢献することを目標として、警察犬指導手となり、東日本大震災では不明者捜索のため、被災地にボランティアとして赴きご遺体の発見捜索に貢献した。その後、2012年に仲間と共にNPO法人北東北捜索犬チームを結成し、災害救助犬ハンドラーの資格を得て災害救助活動を精力的に行っている。愛犬家で、愛護センターに保護された犬を引き取り警察犬として訓練したり、高齢者や障がいのある方等の心を癒やすセラピー犬の育成にも尽力しており、「犬」を通じて地域社会に貢献し住民の支持を得ている。 |
4 | 青森県青森市 | わたなべ いさむ 渡邊 勇 | 89 | 老人クラブ会長として就任以来、同クラブの教養講座の講師として活動。小中学校の国語の作品や新聞記事等を集め、自ら製本した作品集を用いて、音読による脳トレーニングや高齢期の生き方等についての講演を行い、会員に大変喜ばれている。 また、町会50周年記念誌の作成においても、膨大な資料の収集や編集を一手に引き受け、その基礎をつくるとともに、地元の小中学生とともに清掃奉仕活動行うことで、地域への愛着心を育むなど、過去に培った知識や経験を活かし、精力的に活動している。 |
5 | 岩手県奥州市 | おの いよ 小野 伊豫 | 91 | 女性は地域を支える基盤であると考え、30代から地域女性リーダーとして活躍し、40代には市や県の女性団体の役員として県内を飛び回り、消費者問題や環境課題、青少年育成、身近な暮らし相談等に取り組んだ。また市広報やマスコミ等を通じて、男女共同参画を訴える等幅広く活躍の輪を広げた。80代半ばで約40年間にわたる女性団体役職を退いたが、培った豊富な経験を活かし若手役員の相談相手となり、現在も催事の際は欠かさず参加し若い会員と一緒になって活動しているほか、女性の集いや地域・高齢者サロン、老人クラブ等での講演や講話も行っている。 |
6 | 岩手県九戸郡洋野町 | あおさわ かずよし 青澤 一義 | 76 | 昭和51年4月から地区役員として活動し、昭和57年4月帯島小学校の学区内に体育協会が発足した当初から体育協会役員となり、スポーツの普及推進活動に尽力している。 平成16年4月から平成30年3月まで同体育協会会長、平成30年4月から事務局長として活動し、子供たちの健全な育成に力を注いでいる。 体育協会は毎年、各種目ごとに大会があり、週2回程度の練習を指導している。その中心となっているスポーツ少年団の活動には、野球、駅伝、綱引き、ティーボールの種目があり、その世話活動をしてきた。 特に、平成30年度より、帯島スポーツ少年団の少年野球総監督兼コーチを引き受け、これまで経験してきた知識・技能を子供たちに指導し、各種の少年野球大会で優勝するなど少年団の育成に大いに貢献している。 |
7 | 福島県郡山市 | かげやま はや 影山 ハヤ | 79 | 平成9年から片平地区保健委員を令和2年度まで23年間務めた。郡山市農業委員を9年、JA福島さくら郡山地区女性部片平支部支部長を20年以上に渡り現在も続けて務めている。さらに平成11年からは片平ラブリーフラクラブの代表として、クラブのメンバーをまとめている。また、3年前からは片平歴史の会にも参加し片平地区の歴史に新たな発見を見出し意欲的に参加しているなど何事にも意欲的であり、新しいことにチャレンジしようという精神は80歳を目前にしても衰えることなく続いている。 |
8 | 福島県郡山市 | とおやま ゆきみつ 遠山 幸光 | 88 | 定年退職後は地域のために貢献したいという思いから、地域の様々な団体の役職を引き受け、現在に至るまで継続して活躍している。また、逢瀬地区明るいまちづくり推進委員会地区委員長時代には、県中建設事務所からの花の苗木の提供を申請し、県道の美化運動に積極的に関わることで、地区の花いっぱい運動の大本を創始された功績は大なるものがある。地域の老人クラブでの活動でも、ゲートボールコーチの役割やコートの整備などを先頭に立って行い、会員の親睦を図っている。 |
9 | 福島県郡山市 | はしもと ふみお 橋本 文男 | 83 | 現役時代から地元のソフトボールや野球チームの指導者として活躍していた。退職後に老人クラブ入会し、その経験を活かして体育部長となりスポーツ大会やゲートボール大会のリーダーとして運営に携わっている。平成10年から郡山市交通安全協会大槻支部に入会し学童の安全確保のため、毎朝登校時の補導を行っている。現在は副会長として地域のために尽力している。さらに市老人クラブ連合会大槻町長寿会会長として、地域の小学児童と昔遊びを通じ世代間交流を図っている。 |
10 | 福島県須賀川市 | せきね やえこ 関根 八重子 | 85 | 若い頃より、自身の高齢期のビジョンを思い描きながら、体と頭と心の健康づくりのためにスポーツ・合唱活動を実践してきた。ボランティア活動は昭和56年に開始し、長く続けられるよう無理のない自身なりの生活スタイルを築いてきている。特に活動の中心である読み聞かせボランティアグループ「読み聞かせの会ポケット」では、昭和61年の結成時から携わり、平成15年4月から平成31年3月まで会長として会を中心的に盛り立て、図書館を主な活動の場として幼児などに対し、手遊び歌などを交えて本の魅力を伝え、子どもの読書活動の推進に貢献してきた。また、それぞれの活動を通して多くの仲間と交流し、それも生きがいになっている。 |
11 | 福島県本宮市 | うやま とくこ 宇山 とく子 | 79 | 若いときから継続してきたボランティア活動をきっかけに、レクリエーション指導者資格や訪問介護員の資格を取得する中で、地域の健康サロンなどから声がかかるようになった。平成20年度ごろから10年以上にわたり、特に健康づくりにつながる体操を提供し、声をかけていただく地域のサロンとは別に、高齢者の健康維持を目的とした月2回の定例会も実施している。参加者からは体が軽くなったとか、動きやすくなったという評価を得ている。 |
12 | 福島県東白川郡矢祭町 | さがわ くめお 佐川 粂雄 | 91 | 教員退職後の平成6年から地元老人クラブ「山野井金沢鶴亀会」に加入し積極的に活動している。自身が企画した活動を会員に喜んでもらえることがうれしく、会長就任後は地域高齢者リーダーとして長年頑張って活動している。特に平成28年4月から現在まで、会員の健康維持と認知症予防のため、週1回の集いの場活動を継続して約170回企画運営し、地域高齢者の健康維持活動に貢献している。活動内容は、ストレッチ体操・クロリティ・川柳・読書・合唱・おしゃべりなど様々なことを行うことで地域高齢者の元気と笑顔と絆を深めることに日頃から心配りをしている。 |
13 | 茨城県下妻市 | かわい りえこ 川井 里恵子 | 74 | 被推薦者は、(公財)茨城県防犯協会女性部部長として、「いつでも、どこでも、身軽に活動」をモットーに、現在まで、防犯カルタの作成、指人形による防犯講話、バルーンアートを取り入れた防犯活動、児童等に対する紙芝居による不審者対応訓練など、女性らしさを活かした防犯活動を積極的に実施している。更に、高齢者が主な被害者となるニセ電話詐欺被害を未然に防止するため、警察と連携した金融機関対象の実践的な防犯訓練にて、詐欺に騙されている高齢者を演じるなど、自身の年齢を活かしての防犯活動を積極的に推進している。 |
14 | 千葉県我孫子市 | やまと さとし 大和 哲 | 74 | 定年退職者の知識・経験が地域の「宝」であると気づき、27年にわたり、地域活動に携わっている。活動としては元気シニアの知識・経験を地域で活かす環境づくりが地域基盤整備のために重要とし、語り活動をしている。また、定年退職後は、地元NPO法人に入会し、「元気シニアの生きがい就労カレッジ」を開催。講座終了後「ホームサービス事業」を立ち上げ、地域の課題解決に貢献している。元気シニアの社会参加や健康長寿のための「人づくり」「まちづくり」の推進を図り、「長寿を幸せと感じる」地域環境づくりを目指して日々活動している。 |
15 | 東京都江戸川区 | こくぼ はるゆき 小久保 晴行 | 84 | 学生時代に美術史を学び、その後も洋画家として活動していた経験を活かし、自分が住む街を文化の薫りあふれる街にしたいとの思いから、江戸川区文化会の理事へと就任したことをはじめとして、江戸川区内の様々な文化団体で活動を行っている。その後はボランティア団体における活動にも精励し、その実績が評価されて江戸川区福祉ボランティア団体協議会の会長に就任して現在も活動を続けている。温厚誠実な人柄や長年の活動実績などから信望も厚く、地域にとって欠くことのできない存在となっている。 |
16 | 東京都西東京市 | しば きみのり 柴 公倫 | 82 | 学生時代から指導していただいた先輩でもある大学教授から、「現役時代の経験や知識と関係ない市民活動に参画し、地域社会の発展と市民文化の継承・発展更には新たな創造につながる実践をするように」と助言をいただいたことを契機として、平成18年から、西東京市で環境保全活動に携わってきた。防災思想の普及、コミュニティの形成、専門家による講演会の開催。また、毎月定期的に石神井川の清掃、公園にはびこる外来植物(ワルナスビ)の駆除にも先頭に立って実践してきた。 |
17 | 神奈川県横浜市 | ひらい あつこ 平井 充子 | 80 | 1974年からサッカーを始め、その後、審判員の資格を取得するとともに、神奈川県第5種委員会婦人部会長や少女委員会の役員を務め、また、女子が輝けるフィールドをつくるため女子選抜チームの発足などに尽力された。地域の子供たちのサッカーの環境づくりに大いに貢献している。 また、老人クラブ活動では、会員のころから、スポーツ活動や友愛活動に積極的に係わり、以後、単位老人クラブ会長、地区老人クラブ連合会会長を務め、2021年から緑区老人クラブ連合会会長に就任し、区内老人クラブ活動の良きリーダーとして、健康、友愛、奉仕活動を通じて、高齢者の健康づくり、仲間づくり、そして地域のまちづくりにその力を存分に発揮している。 |
18 | 神奈川県横浜市 | たん なおひで 丹 直秀 | 85 | 定年後公益財団法人さわやか福祉財団で20年以上ボランティア活動を行い、企業・団体にも社会貢献活動を推し進め、また東日本大震災後は岩手県大船渡市の支援に関わってきた。地元のつながりも大切に、空き家活用で発足した居場所「サロットひぎり」では開設に尽力し、運営にも中心的に関わっている。コロナ禍で現在はお茶会のみを実施しているが、妻を3年間在宅介護し、おいしい食事作りに感謝された実績を生かし、参加者と共にランチを作り、子どもから高齢者まで気軽にテーブルを囲みランチの提供をする常設型の居場所として展開していく。 |
19 | 石川県羽咋郡宝達志水町 | あかいけ よしひさ 赤池 嘉久 | 77 | 地域への恩返しとして①川柳文化の普及と拡大 ②「宝達志水町」での地域貢献活動 の取組を開始。昭和59年から参加の地元「宝達川柳会」活動(毎月1回の「例句会」・「川柳教室」の開催等)の活性化と「石川県川柳協会」会長等の活動を通じて、川柳人口の拡大と日本の伝統文化の発展・普及に努めている。 現役時代から行っている「保護司」の取組を継続しつつ、平成20年から地区集落の区長として、「自主防災会」の設立と地域の歴史「ふるさと上田の歩み」の編纂の取組を行なった。また、防災士として、自然災害が多発する中、地域防災の意識(自分の家族・地域は、自分が守る)向上に努めている。 |
20 | 福井県福井市 | よしかわ ふみこ 吉川 富美子 | 77 | 絵手紙公認講師として、自宅で週に2回教室を開いており、地域のシニア層を対象に指導している。特に、障がいのある方や病気の方を受講生として積極的に受け入れ、絵手紙を通して生きる希望を与えている。また、地元の小学校や公民館でも指導するほか、チャリティーアート展に毎年欠かさず出展して収益を寄付するなど、自らの持てる技術を社会に還元し、世の中の人のために活動を続けており、地域の高齢者に多くの活力を与えている。 |
21 | 長野県長野市 | いけがみ ともみ 池上 友視 | 87 | 現職時代、選手の傍ら多くの試合で審判員として貢献。退職後も75歳過ぎまで各種大会の審判員として活躍。また、長野県軟式野球連盟の役員として若手審判員を指導・育成するなど長野県の軟式野球の発展に貢献した。また、長年青少年の野球指導に熱意を持って当り、青少年の健全な育成に寄与、地域の皆様からも活動は高く評価されている。 囲碁についても日本棋院免許アマチュア6段の資格を生かして、退職後は公民館主催の「囲碁講座」等で講師を務めるとともに、講座修了者で更に棋力を高めたい者の学びの場として囲碁クラブ「山囲会」(会員20名)を立ち上げ、毎週木曜日の例会には欠かさず指導に当たるなど、現在も囲碁の指導・普及に尽力している。 |
22 | 長野県飯田市 | きのした かずひこ 木下 和彦 | 79 | 郵便局に在職中より飯田市竜丘地区の古墳群の保存・継承活動に関心を持ち、保存会の活動に協力してきた。 平成24年からは公民館長を始め地域の要職を8年間にわたり歴任する傍ら、古墳の保存活動に尽力しながらボランティア団体としての「丘の草刈り隊」を立ち上げ、平成元年から隊長で活躍している。 平成25年には「竜丘古墳の会」を立ち上げ、平成30年4月から会長に就任し、古墳の見学者に対する説明員のほか、地元の小学生に対して「はにわ」作りの講習を行うなど地域の歴史文化教育に尽力し、見学者や地域住民から感謝されている。 |
23 | 長野県須坂市 | わくい みよ 涌井 美代 | 85 | 小学4年生の時(終戦の年)に東京から長野へ疎開し、祖母から様々な郷土料理の作り方を教えてもらったことが土台となり、地元の郷土料理を伝承する活動を行っている。平成10年から「そば打ち体験教室」「やしょうまづくり教室」「地元産の味噌を使った料理教室」等の講師を務め、子供から高齢者まで幅広い年齢層を対象として、郷土料理の伝承と食を通じた健康増進に取り組んでいる。平成30年1月には(一財)日本食生活協会から「郷土料理スペシャリスト(師範)」に認定され、県内各地の郷土料理も研究したいと意欲的な活動を続けている。 |
24 | 静岡県三島市 | きくち ひろし 菊池 博 | 76 | 平成18年頃、貧困であえいでいる一人のお母さんと知り合いになり、「母子家庭で満足な食事がとれていない」状況を目の当たりにした。そこで、自ら会員になっている食料品の健康教室のメンバーと協議を重ね、「何とかしよう」と決意した。このことをきっかけに地域の人たちとボランティアグループ「たまごの会」を平成18年5月に立ち上げ、代表として現在まで食糧支援を継続している。現在は、母子家庭にとどまらず、消費するのに十分な安全性のある食料品について「捨てずに活かす」取り組みをし、生活の苦しい家庭にも食料品を届けたり、他のNGOと協力し、外国人労働者への食料支援も実施している。 |
25 | 愛知県豊川市 | うえだ もとむ 上田 求 | 79 | 社会還元をしたいと考え、①小学生の登下校時見守隊活動(SG活動)のSGに登録し、1日朝と夕方の2回見守りを15年間活動しており、交通事故防止のほか犯罪防止や子供の相談相手となり保護者からも信頼が寄せられている。②豊川海軍工廠と平和公園内のボランティアガイド活動で工廠の歴史・大空襲、戦後の復興、空襲犠牲者の手記や供養等について、市内小学生や陸上自衛隊の新人隊員、各種団体・企業の社員等を対象にガイドをしている。平和な時代の尊さを説明するなど、世の中に貢献できる活動となっている。 |
26 | 愛知県大府市 | こんどう えつこ 近藤 悦子 | 91 | 50歳を過ぎた頃に子どもが大学を卒業し、お世話になっている地域社会に恩返しをしたいと考えていた。当時社会的に活動が広がっていたボランティアに関心を持ち、活動を模索していたところ、夫や知人の働きかけや紹介もあり、友人とともに施設での洗濯物整理、衣服の補修、利用者との交流などのボランティア活動を開始した。以来、40年以上に渡り施設運営のサポートや施設利用者の支援に取り組んでいる。また、大府市社会福祉協議会総合ボランティアセンター運営委員を25年間務めており、ボランティアの発展に大きく寄与してきた。市内のボランティア活動者からの信頼が厚く、91歳になった現在でも様々なボランティア活動や行事に積極的に参加しており、若い世代に助言を行うなど、人材育成や裾野を広げる活動に取り組んでいる。 |
27 | 愛知県長久手市 | やまもと いそこ 山本 磯子 | 75 | ボランティア活動を通して高齢者と関わる中で、困りごとや寂しさを抱えて生きる方々の存在を知り、高齢者が集える場を作ってきた。平成30年には自ら古民家を借り上げて集いの場を作り、ボランティアの方々とともに週に2回運営している。参加者とともに食事を作り、大勢で食事をする楽しみを皆さんとともに共有。中には認知症を抱える方やその介護を担う男性もおり、社会とつながる場として多くの方が参加している。 |
28 | 三重県三重郡朝日町 | いとう しげる 伊藤 茂 | 76 | 平成19年から、地域のために自治会長ほか多くの役職につき精力的な活動をしてきた。特に、自ら埋縄(ウズナワ)まちづくり協議会を発足させ、自分の田圃2反ほどを地域の子ども会に「どろんこあそび」の場を長年提供すると共に、自らも率先し活動し青少年育成に貢献している。また、地域の指導者としてボランティア活動にも誠心誠意尽しており、その姿は輝いている。更には、自ら自身の山林を開拓してそこにログハウスを建て、地域の人たちとのコミュニケーションの場を提供するなど精力的な活動を実践している。 |
29 | 大阪府大阪市 | くわき さちこ 桑木 幸子 | 85 | 保護司、社会福祉委員、婦人部地域部長、認知症活動、防犯パトロールと多様な活動を精力的にこなしている。コロナ禍の中では手作りマスクを配布する等時代の要請にも敏感。洋裁教師の技術をいかしボランティアで洋裁教室も開催している。20年から30年以上継続して活動をしているものが多い。 今も、大阪府高齢者大学校の受講生として「勉強出来る喜びが自信に繋がり、人に喜んでもらえることに生きがいを感じている」とのこと。 |
30 | 大阪府枚方市 | なかお ひでお 中尾 英夫 | 79 | 平成20年から令和2年までの12年間、「食の安全と有機栽培」「食育」の重要性を認識し、所有の農地を開放し、試行錯誤して習得した有機野菜の栽培を行い、地元の小学校3年の児童(80~90名)を対象に、通年15~20種類の無農薬野菜を自ら収穫させる体験学習をさせ、食の安全を教えている。収穫した野菜は持ち帰らせ、家族と一緒に調理させている。この取り組みは食の安全と食の大切さを未来の子供たちに教える大人の使命ととらえるとともに、高齢者の社会貢献としての生きがいである。児童からは感謝の手紙が多数届けられ、教育関係者からも評価され、枚方市長からも感謝状が授与されている。 |
31 | 奈良県御所市 | さたけ りきえい 佐竹 力英 | 83 | 区民生委員として活動や地域ボランティアを続けていく中で、認知症サポーター養成講座の開催に携わり、地域住民の認知症に対する正しい理解普及に貢献している。また、「御所ふるさとクラブ」の代表として、市内高齢者の健康促進にも尽力している。 令和3年度より始動予定の奈良県初の住民主体の移動支援サービス団体「つつじメイト」を創設し、住民主体の地域づくりの一翼を担っている。 |
32 | 和歌山県和歌山市 | うつみ としお 内海 敏雄 | 81 | 平成20年に「わかやま楽落会」、「和歌山市語り部クラブ」及び「和歌山県腹話術協会」に入会し、落語やマジックなどに一から挑戦すると共に、高齢者施設、幼稚園や外出が難しい高齢者宅などを訪れ、落語などを通じて「笑いと元気」をお届けしている。また、令和元年には、和歌山市から和歌山市ミニ観光ツアーの「語り部」の要請を受けるなど、長年にわたり、年間で平均50回以上活動を行っている。これらの活動が自分の元気と健康の源となっていると同時に地域貢献にも大きな役割を果たしている。 |
33 | 島根県大田市 | みつい さよ 三井 サヨ | 95 | 農業のかたわら竹細工(背負い駕籠等)、藁草履(嘗てはワラジ、足中を僧職の修行用にとして、最近では飾りや置物用で販売)、しめ縄などの手づくり技術を修得した。しめ縄は神棚や正月の玄関飾りに使われ、今でも地元神社に納めるだけでなく近隣や知人に対しても販売している。今でも毎日作業を続けており、高い制作技能と精巧な作りのため、地元の文化祭などでは優秀作品としていつも展示の中心にある。 |
34 | 島根県大田市 | まつお いわいち 松尾 岩市 | 95 | 一人漁(一本釣り漁)に従事する現役の漁師である。一人漁は体力と熟練技能を要する過酷な仕事のため、ほとんどの人は60~70歳代で船を降りるが、95歳の現在でも3.4トンの船を操縦して一人で漁に出て、夏には剣先イカ、秋~春にかけてはアマダイを狙う。ご本人は柔和・明朗な人物で、地域から親しみを持たれている人格者でもある。 |
35 | 岡山県倉敷市 | いのき かつた 猪木 克太 | 80 | 42歳の厄年を機に、地域貢献と健康づくりを考え、茶屋町鬼太鼓を昭和58年設立。ボランティアとともに子供達に和太鼓の良さを伝え残す活動を行う。すそ野を広げるため茶屋町小学校で全クラスで和太鼓を体験することができる。 ペタンクの発祥国はフランスで、55か国以上で競技が行われている。倉敷市ペタンク協会を平成11年に設立した。年齢を問わないペタンクは世代間交流も楽しめる生きがいスポーツである。今後もジュニアの育成にも努めたい。 |
36 | 広島県広島市 | しばた たけし 柴田 武志 | 73 | 退職後、「地元貢献につながる活動をしたい」と平成28年4月に広島市観光ボランティアガイド協会へ入会し、修学旅行生や観光客に対して、戦争の悲惨さや平和の大切さ、広島の歴史や魅力を伝える活動を行っており、その回数は5年間で延べ931回に及んでいる。 また、東日本大震災の教訓から防災に向けた地域貢献を決意し、平成25年12月に防災士資格を取得した。地元町内会の要請を受けて平成30年4月に防火・防犯副部長に就任してからは、広島市中区では初めてとなる自主防災訓練を企画・立案し成功させるなど、地域から高い評価を受けている。 |
37 | 山口県周南市 | ふじもと けんじ 藤本 賢司 | 77 | 山口県少年少女発明クラブ活動推進協議会の事務局長として「青少年の創造性育成」支援体制の強化を目的に活動するほか、大学の特任教授として教壇に立つ等、小学生から大学生まで幅広く世代間交流に取り組んでいる。また、シニア世代を地元企業へ紹介する活動も行っており、約400名の再就職を支援し、地域社会が抱える課題を解決したり、様々な県民活動にもボランティアとして協力したりしている。 |
38 | 徳島県三好市 | にしおか たかあき 西岡 孝明 | 71 | 昭和49年から、過疎化の進む山間部の小中学校生に対し、スポーツ(卓球)を通じて強く逞しく生きる精神と強靭な肉体を作るための指導を行っている。併せて、生徒と協力して年2回、通学路3キロを中心に草刈り清掃を実施するなど地域の美化活動にも取り組んでいる。平成20年から自宅周辺に福寿草を栽培する「ふくじゅ園」を開設するとともに、祖谷落合地区の山全体に福寿草を再生するなど地元活性化の拠点づくりを行っている。更に、市からの要請で、地元の温泉宿「いやしの温泉郷」の経営立て直しを実現したり、市の審議委員としての貢献もしている。 |
39 | 福岡県北九州市 | あわむら りつこ 粟村 律子 | 72 | レクリエーション指導員の資格を生かし、当初は1か所のデイサービスセンターで健康体操を教えていたが、口コミ等で活動の場が広がり、現在は門司区や小倉南区など市内14か所の介護施設等で、高齢者に体操を教えるボランティア活動を行っている。介護施設では、体操のほか、音楽に合わせて踊りも披露し、利用者の方に喜ばれている。原則、個人で活動しているが、自身が会長を務める老人クラブ「フレッシュクラブアイリス」の会員たちといっしょに活動する場合もある。活動は週に2回程度で、年間の活動回数は約100回にのぼる。 |
40 | 福岡県北九州市 | てしま としゆき 手島 稔之 | 79 | 海外での生活で得た知識やこれまでの経験等を生かし、地域の安全・安心や、文化・芸術活動の推進等のため、以下の活動に取り組んでいる。①「子どもひまわり学習塾」での指導。②ボランティア団体「錦まちづくり工房」を立ち上げ、市民花壇の花苗植付・維持管理等の取組。③「錦健康ハツラツ会」を発足し、「ハツラツ体操」や健康ウォーキング、グラウンド・ゴルフの大会及び練習会を定期的に開催。④シルバー人材センターの違反広告物除却作業に参加。⑤地域の医療関係者を講師とした健康講座を開催。⑥防災活動を通じた人のつながりの強化。⑦清掃ボランティアの立ち上げ、門司港周辺の定期的な清掃活動。⑧錦町まちづくり協議会及び市民センターの周年事業への参加、記念誌の編さん。⑨地域の歴史や郷土芸能の学習。⑩エコバスツアーの開催。 |
41 | 福岡県北九州市 | いで くにあき 井手 國昭 | 81 | 本市の「とばたガーデニング物語事業」に参加し、市民センター、まちづくり協議会と協働で「花菖蒲の植えかた教室」を開催している。自身は友人とともに講師として指導にあたり、約13年間に渡って、花の株分け、鉢植え、育て方を多くの人に伝授し、菖蒲の花を広めていった。現在は三六市民センターに211鉢45品種、三六地区の路地に150鉢の菖蒲があり、毎日の水やり、年4回の施肥を行うなど、丹精込めて育てている。5月の開花を地域全体で心待ちにしており、三六市民センターの名物として定着している。令和3年度からは、市民センターでの「生き生き子ども講座」において小学生向けにも講座を開催し、花を愛でる心を養い、これを次世代に繋げていく活動をしている。 |
42 | 福岡県北九州市 | まつお ちから 松尾 力 | 76 | 現役時代から40年にわたり、校区自治会の青少年の体位向上、非行化防止、父母との親睦・交流などを目的とした「子供育成会ソフトボール部」の結成時から指導に携わり、青少年育成、子育てに関する父母の悩み相談等地域のリーダーとして活躍している。 また、地域奉仕活動として「公園愛護会」の会長を努め、通学路や公園の花の手入れ、子供への声かけ等行い、地域の美化活動と児童の安全を見守る活動を行っている。これら青少年育成の指導、地域社会づくりの功績を称えられ、平成5年には毎日新聞社から表彰されている。 |
43 | 佐賀県三養基郡基山町 | ますだ かつとし 益田 勝俊 | 77 | 「犯罪のない安全なまちづくり、自分たちの町は自分たちで守ろう。」と地域住民に呼びかけ、平成15年12月に「基山町12区防犯パトロール隊」を結成して以降、同パトロール隊の代表として地域住民を牽引し、児童の見守り活動、地域の防犯パトロールを実施した。平成22年に結成された「鳥栖・三養基地区防犯ボランティア連絡協議会」にも進んで参加し、平成28年からは同協議会の会長として、活動の範囲を広げ地域の安全・安心確保に尽力している。 上記防犯ボランティア活動のほか、30年前から現在まで少年野球・ソフトボールの指導及び試合時の審判等を通じて少年の健全育成活動を推進している。また、社会福祉協議会の苦情処理委員として、住民の苦情事案等の解決にも尽力している。 |
44 | 長崎県長崎市 | たじま けいこ 田嶋 桂子 | 78 | 長崎市少年消防クラブ及び第2式見少年消防クラブの会長として、また鼓笛隊の指導者として、昭和60年から現在まで活動を続けている。また、昭和52年から令和2年まで、交通安全母の会の会長も務め、子供達を守る活動を行った。交通栄誉賞や消防庁長官表彰等を受賞しており、子供達の安全や少年育成に大きく貢献している。 |
45 | 長崎県長崎市 | つるた やすお 鶴田 康夫 | 72 | 退職後は人の役に立つ活動を自分の生きがいにしたいと考え、退職後必要な資格を自ら学習・取得し実践している。
要約筆記奉仕者としては、平成26年長崎国体の要約筆記ボランティア募集をきっかけに専門講座を受け、要約筆記奉仕員となり「PCながさき」に所属し、中途失聴者や難聴者のための各種会議や講演会などでパソコン通訳を行い、現在は、広報番組の字幕作成も行っている。 更に、平成26年には日本レクリエーション協会インストラクター養成講座を受講、資格を取得し、インストラクターとして自治会サロンや介護施設、デイサービス施設に講師として訪問し、「脳トレ、筋トレ、脂肪トレ」のレクリエーションや自分の趣味・特技を生かした絵手紙教室や三線演奏など合せて地域貢献活動を積極的に行っている。 |
46 | 長崎県島原市 | あらき まなぶ 荒木 學 | 83 | 介護予防ボランテイア養成講座修了後、ボランテイア連絡会会員となる。自主活動組織として、自主体操グループ「元気かい」を毎週開催し、ボランティアやリーダーとして会を盛り上げるとともに、プログラム内容を充実させ仲間の輪を拡大している。その他の取組として、陶芸クラブを週二回開催し、参加した方が作成した作品を焼く作業、釉薬の調合を行うなど、お世話役を担っており、地域の方々との交流や周知の場ともなっている。地区のふれあいサロンは夫婦で支援者として開催。ご夫婦の明るい性格で自宅はサロンや「元気かい」の参加者が立ち寄り、高齢者の寄り合い所として日々訪問者がある。高齢化が進み、地域が希薄化する中で、男性のリーダーは貴重な存在であり、多くの活動の支援者として、生き生きと活躍されている。 |
47 | 熊本県上益城郡益城町 | むらかみ まちこ 村上 眞智子 | 76 | 若い頃から、ボランティア、民生委員として、地域活動等を行ってきた。「地域のために何かしたい」という思いから、「お茶しませんか」を立ち上げ、「人々が集まって一息つける場」として活動、平成28年の地震により一時中断するも、平成29年4月には活動再開し、助成金を活用し、様々な方々の支援を受けながら活動を継続していた。しかし、令和2年2月以降、コロナ禍により「お茶しませんか」の活動は休止。夏頃、活動を再開しようとするが再び感染が拡大し活動できない状況が続いた。そんな中、地域の方々の要望もあり、令和2年10月より、新たに神社に講師を呼び健康体操を行う活動を開始、令和3年4月現在週2回活動を行い、密を避けながら集い健康を維持する場となっている。状況に応じて、様々な形で集いの場を作る活動を行っている。 |
48 | 鹿児島県大島郡知名町 | にいのう みすず 新納 美壽 | 73 | 長年保育士として勤め、定年後に当時住んでいた大阪で介護予防運動指導員の資格を取得した。現在、地区の高齢者への運動指導や老人施設への慰問を行い、体力アップや体力維持の為の指導を行っている。季節に合わせた童謡を歌いながら体操に取り組むほか、しりとりや暗算などの脳トレを行い、身体だけでなく、脳の活性化も行っている。体操後、利用者からは、「楽しく運動ができ、元気が出た」と、笑顔が見られる。 |
49 | 沖縄県豊見城市 | あらさき ぜんはちろう 新崎 善八郎 | 80 | 「人の為に出来る事をしたい」と音楽教師としての経験を活かしアコーディオンの生演奏と独学で学んだマジックショーで市内外の老健施設やこども園で公演活動を行い大変喜ばれている。また歌好きな方を集い3団体の歌声サークルを立ち上げ歌声を指導し、高齢者の健康づくり、生きがいづくり、地域活性化に取り組む。他にも故郷の同期約200名を会員とする月刊誌「龍巻友の会」を創刊し現在まで発行している。これらの活動を「愛のボランティア」として平成14年から無償で続け今年で20年を迎え、市内外で見る人に笑顔と元気を与えている。 |
50 | 沖縄県うるま市 | もりね ちずこ 森根 千寿子 | 79 | 平成14年から現在まで20年にわたり青少年健全育成や子ども達の登校時間に県道で道路横断の誘導を行い、交通事故防止に貢献している。平成19年から志林川区老人クラブ活動に参加し、会長としてリーダーシップを発揮し、会活動を盛り上げている。老人クラブでは、コーラスサークルも立ち上げ、公民館から歌声が聞こえる豊かな地域環境になっている。また、市老連具志川支部長を兼務し、これまでの人生経験を活かし、支部全体の老人クラブ活動の牽引者として老人クラブの発展に寄与している。地域の見守り隊活動も行っていて、支援を必要としている高齢者世帯の安否確認や身の回りの支援活動を行っている。一人住まいの高齢者が室内で倒れたが、森根さんの発見で大事に至らなった事例もあった。 |