令和6年度 エイジレス・ライフ実践事例

都道府県・指定都市・中核市から推薦のあったエイジレス・ライフを実践する70名、社会参加活動を行う48団体の中から、内閣府に置かれた選考委員会(委員長:有馬廣實 拓殖大学名誉教授)の案を踏まえ、内閣府において、今年度のエイジレス・ライフ実践事例49名社会参加活動事例29団体を決定しました。

決定されたエイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章」、社会参加活動団体に対し「社会参加章」を章する書状及び記念の楯を授与します。

令和6年度 エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例選考委員会

委員長

有馬 廣實
拓殖大学 名誉教授

委員

澤岡 詩野
東海大学健康学部健康マネジメント学科 准教授
菅原 育子
武蔵野大学ウェルビーイング学部 教授
藤原 佳典
東京都健康長寿医療センター研究所 副所長
牧野 篤
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻 教授

(敬称略)

エイジレス章受章者

※ 年齢は令和6年4月1日現在

通し番号 活動地域 (ふりがな)
氏名
年齢 エイジレス・ライフの概要
1青森県
南津軽郡大鰐町
二川原 節子(にがわら せつこ)92 昭和63年に青森県食生活改善推進員資格を取得し、大鰐町食生活改善推進員会を発足し会長となる。乳幼児検診時の栄養士指導による離乳食作りや地場産品を使った手作りおやつの試食会等を実施するほか、小学生を対象としたおやこ食育教室、男性向け料理教室、小学校野球部への料理の差し入れ、健康フェスティバルでの栄養相談等、幅広いボランティア活動を精力的に行っている。
 現在は名誉会員となり、92歳に至る現在も保健所や行政と連携をとりながら36年に渡り活動を続けている。 同時に大鰐町からの声掛けにより、放課後児童クラブで年中行事補助業務を行っているほか、茶道を習った経験を活かし、地域の納涼祭などの年中行事でお茶席を設け提供する等、様々な社会活動に取り組み、地域に貢献し続けている。
2岩手県
一関市
及川 征記(おいかわ せいき)85 観光バス乗務員当時のことや自身の子育ての体験談等を老人クラブや高齢者サロン等で講演することで、過去に培った自身の経験を伝え、時には子育て相談にも応じながら、地域住民の社会生活に自身の経験を活かしている。
 また、自身の健康づくりとしてランニングや老人クラブの活動のほか、カラオケサークルを結成し、仲間との交流を図ることで、自分だけでなく地域の健康増進・体力向上・生きがいづくりに大きく貢献している。
 さらに、防災訓練への積極的な参加やこどもの登校時の見守り活動を行い、防災訓練への積極的な呼びかけをするとともに、挨拶を交わしながら児童と高齢者の交流を図るなど、安心して暮らせる地域づくりに寄与し、防災・防犯の協力体制確立に努めている。
3岩手県
奥州市
渡辺 クラ子(わたなべ くらこ) 81 地域住民との繋がりを重視し、自らが経営する縫製工場に地域の女性たちを雇用し、住民たちとの交流を深めた。
 また、町内会の理事や民生・児童委員を長年務め、老人クラブや婦人会でもリーダー的存在として活躍しており、サロンを主催するなど、地域に居住する高齢者の健康・仲間づくりの場を提供している。
 さらに、ヘルパーの資格を取得し、通院介助を行ったり、地域福祉スタッフの活動を行ったりしており、福祉活動にも積極的に参加し地域福祉の向上に努めている。
4秋田県
秋田市
佐川 篤(さがわ あつし) 78 約400年の歴史を持ち秋田県の無形民俗文化財に指定されている伝統芸能「秋田万歳」の伝承者として、郵便局在職中から地域の行事等で芸を披露する等活動を展開。
 二人一組で演じていた万歳を鼓(つづみ)の代わりに頬(ほほ)をたたくという一人万歳の独創的手法により、多くの観客から支持され地元の老人クラブや福祉施設等から多数の公演要請を受け実演している。
 定年退職後参加したイベントで好評を博し口コミで評判が広がったことから、仲間とともに活動範囲を拡大し現在は秋田県全域で活躍している。
 平成25年に、秋田生まれの芸達者なメンバーによる「あきた芸能つどいの会」を結成。事務局長として積極的に会を牽引し、施設や自治体等の各種イベントに活動の輪を広げ笑いを届けている。
5山形県
最上郡鮭川村
髙橋 眞一(たかはし しんいち) 75  山形県指定無形民俗文化財である鮭川歌舞伎伝承のため、昭和46年に鮭川歌舞伎保存会が発足した当初から座員として活動している。本人の切磋琢磨により技量を深め、鮭川歌舞伎保存会の中核的な存在として、座員仲間のまとめ役を務めるほか、座員の資質と技能の向上に大きく貢献している。
 平成25年に同保存会の座長に就任以降、物産交流をしているさいたま市や友好都市交流をしている東村山市への出張公演も実施し、鮭川村のPR活動の原動力として活躍している。平成29年度から鮭川村教育委員会の要請を受け、総合学習として、鮭川小学校5年生全員を対象に「鮭川歌舞伎」の演舞指導を行い、無形民俗文化財の伝承と後継者育成・青少年健全育成に大きく貢献している。
6福島県
郡山市
川上 朝子(かわかみ ともこ)88 鳴神長寿会老人クラブ会長として会員の健康づくり活動、友愛活動、奉仕活動など各種事業の活性化に取り組み、平成16年からは大成小学校において昔遊びなどを通して児童との世代間交流を図っている。また、老人クラブに「子供見守り隊」を結成しリーダーとして隊員25名をまとめ、毎日下校時に4名ずつ日替わり当番制で活動し、地域の安全安心に貢献している。他に鳴神町内会総務副部長や地区社会福祉協議会のボランティア活動補助員など各種団体の役割を担い、地域からの信頼も厚い。
7福島県
南会津郡南会津町
澤田 けい子(さわだ けいこ) 75 学芸員の資格を活かし、奥会津博物館に勤務するなかで、「田島藍染保存会」を設立した。伝統ある藍染技法を残すべく、現在も藍染体験を頻繁に開催され、地元の小学生から地域住民まで多くの方に、絞染や型染の技法を伝えている。地元の山開きイベントでも藍染ハンカチを記念品としてプレゼントするなど、ますます精力的に活躍の場を広げている。また、在職中に博物館事業として「奥会津昔ばなしの会」を設立され、地元で民話を語り継いでいく人材育成に貢献した。現在も「奥会津昔ばなしの会」会長を務めるほか、「全会津の民話まつり」理事となり、民話を語り継ぐだけでなく、後継者の育成と語り部の研鑽の場づくりに励んでいる。この他にも、老人クラブの会員として、グラウンドゴルフ大会や輪投げ競技会に参加し、健康づくりに励んでいる。
8福島県
双葉郡浪江町
鈴木 喜美子(すずき きみこ) 86 若い時からボランティア活動に関心があり、30年ほど前に福祉レクリエーションとの出会いをきっかけに、レクリエーション指導者資格を取得する。その後、福祉ボランティア活動だけにとどまらず、レクリエーションダンス等をとおして、20年近く、地域の健康づくりを推進してきた。
 平成23年3月11日の東日本大震災により、避難を余儀なくされたものの、避難先においても福祉レクリエーションボランティアの活動を継続し、その活動は30年を超える。避難区域が解除となって早期に浪江町に戻り、帰還者の地域サロンなどで活動してきたが、その活動の中、レクリエーション指導者としての知識と技術を十二分に活かしながら、認知症予防のハンドゲーム、介護予防体操等の活動をとおして、高齢期における心の元気づくりを実践している。
9茨城県
取手市
星 正博(ほし まさひろ)80 取手市に転居後、地域活動を通じて「この街に貢献したい」という思いが芽生え、取手市防犯連絡員協議会の活動を開始し、これまで55年もの間、最前線で活動を継続している。防犯パトロール、街頭キャンペーン等の各種活動を通じ、そのリーダーシップを認められ、2市1町(取手市、守谷市、利根町)からなる取手地区連合防犯連絡員協議会会長に就任したほか、取手地区セーフティ・マイ・タウンチームの初代会長として立ち上げに深く貢献するなど、様々な防犯活動や団体の運営等に関わってきた。
 現在でも、各団体の顧問、評議員等を務める傍ら、「死ぬまでやりきる」という気持ちのもと、先頭に立って各種防犯活動を推進しており、各種犯罪の減少や地域の防犯意識の向上に大いに貢献しているものである。
10埼玉県
越谷市
熊谷 春枝(くまがい はるえ)82 過去に培った経験を活かし、地元の障害者の余暇支援の活動に取り組み28年が経過した。利用者との信頼関係が厚く、様々な障害者の特性に合わせ、体操や折り紙、工作等のアイデアを出し、余暇の支援を行っている。
 その他、専門学校の講師も勤めている中で、障害者スポーツや高齢者・認知症の方々の支援、地区の婦人防火クラブ、日本赤十字に所属し、ボランティア活動を行っている。また、新たな学びとして聴覚障害者とのコミュニケーションを図るため、手話講座を受講し、手話を学びながら支援の幅を広げていきたいと考えている。いつまでも学び続け、常にチャレンジする姿勢は、エイジレス・ライフの実践者にふさわしいと思われる。
11埼玉県
秩父郡小鹿野町
淺香 繁(あさか しげる) 73 限界集落の中での民生委員活動を通して、地域が抱える様々な問題を解決していくためにはどうしたらよいか考え、平成28年6月に「上郷健交サロン」を立ち上げ、この中でこじか筋力体操やペタンクなどの運動で体力維持向上と、講演会や勉強会で健康意識や知識の向上を図り、地域住民間の交流を深め、助け合い支え合える地域づくりを目指している。住民が結束し様々な課題に向き合える体制を築き上げ、地域の活性化に尽力している。また、年々荒廃していく地域を「花咲く美しいふる里を未来に残す」ため住民に働きかけ、令和3年5月から約2,000本の花木を植樹し管理していく「上郷花の会」も設立して活動している。
12千葉県
山武市
藤田 進久(ふじた のぶひさ)77 平成22年5月に、山武市シルバー人材センターに入会し、センター運営の根源である受託業務の拡大に向けて精力的に取り組んできている。センター内の奉仕活動も積極的に行いつつ、町村合併に伴うセンター統合等の諸問題に対処すべく、平成30年6月に会長に就任した。新分野での受託業務獲得に動く中で、とりわけ、市の広報紙配布に関しては、約半年間という限られた準備期間で、現場を熟知した本人が先頭に立って、人員確保や配布ルートの作成等の業務構築に取り組むことで、業務受託を達成した。これがセンター魅力化にも寄与し、新たな会員層の獲得に繋がっている。
 この他、定年制のないシルバー人材センターにおいて「健康になる就労」の実現に取り組む等、人との交流を第一に、生涯現役のあり方を体現するリーダーシップを発揮している。
13東京都
江戸川区
山㟢 一男(やまざき かずお)86 江戸時代から続く農家として、江戸川区名産の小松菜を栽培し、15年間にわたり農業委員を務め、江戸川区の農業の推進に寄与した。
 現在も日々畑での農作業を続けながら、後継者である孫夫婦へ指導・助言を行い、精力的に後進の育成に努め、小松菜の品質向上、伝統野菜の継承に力を注いでいる。
 農業を営む傍ら、消防団をはじめ、こども会や町会、民生委員などの長年の地域活動が高く評価され、くすのきクラブ(老人クラブ)の会長、江戸川区くすのきクラブ連合会の副会長を歴任し、令和6年1月からは、連合会会長に就任し現在に至る。
 温厚な人柄と献身的な姿勢は、多くの熟年者から慕われ、笑顔の絶えないクラブ活動を続けている。現在は、江戸川区の代表として生きがいづくりの輪を広げるべく、連合会の更なる発展に向けて尽力している。
14神奈川県
小田原市
穂田 芳雄(ほだ よしお)79 令和元年よりNPO法人おだわらイノシカネットを設立し、理事長として地域農林地におけるイノシシやニホンジカなどの獣害撲滅に向け、被害に悩む農林地での捕獲請負や地域の自然保護活動などにも携わっている。また、担い手不足とされる獣害駆除の技術を、後世へ継承することを目的とした、人材育成も積極的に行っている。具体的には、令和2年より「小田原くくり罠塾」を毎年開催し、県内外、世代を問わず、これまで約100人を指導しており、指導を仰ぐ参加者の育成にも寄与している。また、その活動から幅広い世代間のネットワークやコミュニティの醸成、関係人口の増加など、様々な地域社会問題の解決に資するものとして貢献している。
15新潟県
佐渡市
佐々木 伸彦(ささき のぶひこ)83 中学3年生のとき短歌に出会い、現在に至るまで歌作を続け、この間、地元の短歌の会に入会し、郵便局の勤めや農作業の傍ら同会発行の歌誌の編集人や事務局を務めたほか、地元紙の文芸欄の短歌選者やケーブルテレビの文芸番組の短歌解説者として協力を惜しまず取り組むなど、歌づくり文化の発展と短歌愛好者の増加・技術向上に貢献している。
 一方、郵便局を退職後、老人クラブ会員としてボランティア活動等に参加し、その後役員として秀でた行動力と厚い信望をもって共助・互助活動としての地域住民による見守隊を立ち上げ、老人世帯等への生活支援態勢をスタートさせた。また、会議等で老人クラブの活動意義と使命を説くなど、その啓発・浸透にも務めた。現在も会員として定例会に積極的に参加し、老人クラブ活動の活発化に寄与している。
16富山県
射水市
藤田 實(ふじた みのる)89 地域の凧作りを継承する「越中だいもん凧の会」を立ち上げ、小学校や地域での凧作りを指導し、普及させることで、地元大門を「凧の町」として広く認知させてきた。また、地域に根付く行事として「越中だいもん凧祭り」の開催に尽力し、多くの人々に凧あげの楽しさを伝えてきた。さらに、大門町消防団大門分団分団長に就任した時には、人と人との間を取り持ち、幾多の交渉役を務めて地元の人々の絆を深める役割を果たし、地域の安全活動に貢献した。近年では、射水市の地域提案型市民協働事業の一環として、地元庄川の鮎を使った郷土伝統料理の講習会講師を務め、レシピ集作りにも大いに貢献するなど、大門地区の食文化を守る活動にも取り組むほか、市の生涯学習活動事業においても子どもたちに野菜作りを指導している。
17石川県
羽咋市
出村 亮一(でむら りょういち)76 平成10年から保護司を務め、犯罪に手を染めた人や非行に走った人の更生と社会復帰に尽力しており、令和5年秋の褒章において「藍綬褒章」を受章した。
 また、平成30年から地元町会5地区の連合老人会会長を努めるとともに、令和2年からは羽咋市老人クラブ44団体の連合会長として各種行事を企画・開催し、会員の福利厚生に努めている。
 高齢者サロン「白山よりあい処・とくよもさ」を開設し、地元の高齢者の拠り所として、コミュニケーション作りに貢献している。
 さらに、高齢者の野球チームを組成して現在は30名程のメンバーで活動し、ピッチャーを務める。石川県還暦軟式野球連盟主催の大会(年間12試合程度)に参加するとともに、毎年、地元学童野球チームとの交流試合を開催し、孫世代との交流も図っている。
18福井県
三方郡美浜町
原 智津栄(はら ちづえ)87 平成17年から美浜町老人クラブ連合会の女性部長や副会長を歴任し、平成24年からは同会初の女性会長に就任、現在も顧問として現役で活動に参加している。そのほか、平成14年に読書ボランティア「めめたんごの会」を結成し、22年にわたり、町内保育園や小学校で定期的に読み聞かせを実施している。平成17年には「大正琴教室」を開設し、自らが講師となり、月4回練習を行うほか、町内の高齢者施設等への慰問も行っている。また、美浜町老人クラブ連合会の事務局職員として、独自の「エイジレス・ライフ実践事例」を発案し、平成5年から現在まで、町老人クラブ大会において、会員の表彰や紹介コーナーを設けるなど、大会の目玉企画として継続している。
19山梨県
笛吹市
沼田 三郎(ぬまた さぶろう)88 鉄筋会社を経営しており、一線を退いた現在も会長という立場で関わっている。平成13年よりシニアクラブ会員として活躍し、令和4年度より町シニアクラブ会長に就任、町の歴史ある公園の清掃活動や体力維持の体操教室、こども向けの福祉教育への協力・支援など、参加者のニーズや状況に沿った多様な活動を実施してきた。
 「困っている人をそのままにしておけない」「今後地域を担っていくこどもたちにたくさんの経験をさせてあげたい」との考えのもと、町のシニアクラブ会長としての活動にとどまらず、長年にわたり地域のボランティア活動や地域のこどもたちとの交流を行い、仕事でのスキルや農業経験の知識を生かし、地域に貢献してきた。
 自身の活動に生きがいを持ち、88歳を迎えた現在も、生き生きとした生活を送っている。
20山梨県
西八代郡市川三郷町
諏訪 初枝(すわ はつえ)100 長年にわたり編み物を続け、地域の人に寄付したり、被災地(岩手県大槌町など)の復興支援の為に寄付を行ってきた。令和5年8月には本人が大槌町に行き、当時靴下を配布したスタッフと再会、寄付した靴下が総数約1,500足になったことなど、日々の活動が新聞でも取り上げられた。
 こうした活動のほか、帽子やベスト、カーディガンなどのニット製品を制作し、老人クラブの文化祭に展示したり、町の文化展に展示をしたりしている。
 100歳という高齢になったが、現在も毎日5時間ほど作業に取り組んでいて、「喜んでくれる人がいると励みになる」と語る。「元気なうちは編み続ける」と、意欲的に活動に取り組む姿勢は、年齢にとらわれない前向きな生き方を体現するものである。
21山梨県
南都留郡忍野村
渡邉 悦郎(わたなべ えつろう)99 昭和26年に歯科医師免許を取得し都内の歯科医院で勤務した後、当時歯科医師のいなかった地元忍野村に帰郷して、昭和28年に渡辺歯科医院を開設。 以来70年以上の長きにわたり、開業歯科医師として地域住民の歯科診療等に携わってきた。昭和35年からは、地元の小中学校の学校歯科医としても活躍し、児童・生徒への口腔・歯を通しての健康教育へ尽力するとともに、学校歯科医を通じて地域で口腔保健活動などを行ってきた。  現在も毎週月曜日から金曜日までの午前診療を行っており、最高齢開業歯科医師としてギネス世界記録に認定された。会員最高齢かつ現役の開業歯科医師として活躍する姿が、人生100年時代における会員、シニア世代のお手本となっている。
22静岡県
焼津市
増田 勝幸(ますだ かつゆき)79 地元小学校の安全協力員に登録し、平成24年から12年にわたり、こどもの交通安全のため、登下校時に1日3か所通学路にて見守り及び交通安全指導を行っている。
 ほかにも、さわやかクラブやいづ連合会(焼津市老人クラブ連合会)会計、同連合会豊田支部副支部長、第三喜楽会(老人クラブ)副会長及び会計、静岡県綱引連盟事務局、焼津市綱引連盟事務局、焼津市バレーボール協会事務局を務めるなど、様々な地域貢献活動に取り組んでいる。
23静岡県
御殿場市
松永 英子(まつなが ひでこ)80 退職後、シニアクラブ萩原八千代会の会員となり平成30年度から4年間女性部長を歴任した。男性中心のシニアクラブの組織の中で、女性部長として、シニアクラブの運営に活躍していた。令和4年2月に、次期会長が決まらないことから、八千代会の休会が発表された際に、「そんなことはさせない」と奮起し、多くの会員を集め話し合いを重ね、自ら会長の重責を負い、熱意を持ってクラブ再開を果たした。静岡県老人クラブ連合会よりクラブ再開の尽力にあたり表彰状も授与された。その後、令和4、5年度の八千代会の会長としての活躍は目覚ましく、新しいシニアクラブ活動事業を企画し、文化事業、体育事業、社会福祉事業、趣味娯楽事業には、多くの会員が参加するようになり、会員の参加率は格段に増え、とても活気のあるクラブへと変革させた。
24愛知県
稲沢市
鈴木 みさ子(すずき みさこ)83 還暦を過ぎた頃から愛知県尾張北部のパソコンクラブ創設に参加するほか、稲沢市市民活動支援センター設立当時の登録団体・ネット木曜会にパソコン指導者として加わり、稲沢市内で地元の高齢者に広くパソコンソフト一般の使い方を指導してきた。特にワードを用いた絵画指導に努め、令和3年に稲沢市高齢者趣味の作品展でパソコン画奨励賞を受賞される等長年にわたり活躍している。近年では、高齢者を対象にパソコンを使って絵画を描く仲間を集って、作品の意見交換会を開催する等、高齢者の脳の活性化と生き甲斐作りに貢献している。また、年1回の作品発表会として、稲沢市福祉まつりにて作品を展示即売し、売上金全額を稲沢市社会福祉協議会に寄付する等、社会貢献活動にも努めている。
25愛知県
新城市
筒井 博仁(つつい ひろひと)75 社会貢献として各種活動に取り組み、平成6年4月より新城警察署からの委嘱を受けて新城少年補導委員を務めている。少年の補導活動や健全な育成を阻害する有害環境浄化の活動、少年保護対策などの活動に取り組んできた。平成20年4月から会長を務め、新城市の桜まつりほか各イベントで警察署と合同で防犯チラシ配布や個別指導等実施し、事故犯罪の未然防止に努めている。また補導委員の研修旅行を企画し、昨年11月松本刑務所内の旭町中学校桐分校を見学して教育指導実態を把握する中で委員全体のレベルアップにも努力している。平成28年から毎日小学校の通学時の見守立会声掛け活動を続け、児童の安心安全に貢献し、平成30年からは「マイロード布里」のリーダーとなり、12名の仲間と地区内の県道の路肩草刈りと整備作業に取り組んでいる。
26愛知県
大府市
戸田 勇(とだ いさむ)86 定年退職前に地域の自治会会長を受けたことが地域活動に参加するきっかけとなった。定年退職後に銀行員として培ってきた行動力と温厚な人柄から、地域より自治区区長になって欲しいと声がかかり、自治区区長のほか、地区老人クラブ会長、市老人クラブ連合会副会長を務め、地域の防犯・防災活動、児童の健全育成及び高齢者の福祉の発展に尽力した。また、趣味で始めた絵手紙を通して、約20年間にわたり小学生に絵手紙の魅力や楽しさを伝えながら、世代間交流にも積極的に取り組み、地域社会に貢献している。
27三重県
亀山市
伊藤 千恵(いとう ちえ)75 三重県津市・亀山市を中心に、公民館活動などで、地域住民を対象とした絵手紙教室で講師を務めている。また、自らが主宰する絵手紙サークル「関宿絵手紙SEN」では、会員に絵手紙の作成を指導しているほか、会員の作品発表の機会として年1回の絵手紙展を開催するなど、絵手紙文化の振興と地域の活性化に貢献している。
 また、地元小学校の学習の一環として、絵手紙作成の講師を務め、子どもたちへの多様な体験活動の提供に寄与してきた。
 さらに、東海道53次の宿場町である「関宿」及び「坂下宿」に立ち並ぶ町屋の木製建具に取り付けた焼き杉の額に、春・秋の年2回、併せて500点の絵手紙を作成・展示することで、町並保存・地域振興・観光振興に寄与している。
28三重県
伊賀市
重倉 貢(かさくら みつぎ)76 農林水産省が制定する「つなぐ棚田遺産(ポスト・日本の棚田百選)」の認定に当たり、棚田の保全・地域の環境、農村風景の維持・農村後継者の育成等に尽力されたとして、令和4年3月25日、農林水産大臣から申請者が代表を務める「西山ふるさと保全会」が認定書を授与された。これは、地域の住民が一体となり、景観の維持・保全に取り組んできた結果が評価されたものであり、この活動は推薦者のリーダーシップがあったからこそ継続できたものである。高齢者をはじめ、地域住民の一人ひとりがこの活動に参画し、地域との接点を生み出し、地域を生き生きと発展させている。
29三重県
員弁郡東員町
太田 文宏(おおた ふみひろ)81 郵便局退職後の運送業で培われた幅広い人脈と誠実な人柄から、数多くの地域ボランティア活動に勧誘され、精力的に活動を行い、81歳になった今でも、地域社会のリーダー的役割を発揮している。また、郵便局の現役時代から馬を飼う、庭木を育てるといった趣味を持ち、自由で生き生きとした生活を送っている。
 地域の農道、水路の草刈、水門ゲート機能点検、同ゲートペンキ塗り、水路補修、農道法面等に尽力している。
 また、月2~5回程度、徘徊老人の捜索、火事のアフターフォロー、郵便物等が溜まっている空家と思われる家の在宅調査等の生活環境改善に貢献している。災害時も住民同士で支えあうまちづくりを目指し、月1回、町内の危険箇所を点検して町へ報告し、県内外のボランティア活動に参加する等のまちづくり活動をしている。
30滋賀県
蒲生郡日野町
堀江 清一郎(ほりえ せいいちろう)73 退職後、地域美化活動を続けるとともに、マジックや腹話術の技術を磨いていたところ各所から地域活動の依頼を受けるようになった。社会福祉協議会の役員としては、独居老人への訪問活動等を中心に活動した結果、平成26年に社会福祉協議会会長賞を受賞。現在は日赤奉仕団の団長も努め各種ボランティア活動のリーダー的存在として活躍している。そういった活動が契機となり、10年前に薬物乱用防止認定講師の資格を取得し、地元の各小学校に腹話術を使いながら授業として公演活動を行っている。また、マジックについても地域イベントや老人会、女性会やこども会といった各所から依頼が殺到し、簡単なマジック指導も行っている。このように積極的かつ継続的な美化活動や奉仕活動は、地域から高い評価を得るとともに大きな社会貢献をしていると言える。
31大阪府
大阪市
田中 徹(たなか とおる)77 若い頃、中国に興味を持ち中国語を習得。教員生活を通じ、学童保育や障害児(視覚障害ろうあ者)と接触して点字及び手話を修得。これらのことが、学校だよりの点字編集や手話通訳での障害者のサポートに繋がった。さらに、帰国子女(特に中国人家族)の通訳として学校生活にスムーズに溶け込むよう支援を続けている。定年退職後も活動を継続するとともに、生涯学習の場である認定NPO法人大阪府高齢者大学校でも学習仲間に社会参加活動のきっかけ作りの役割を担っている。
32大阪府
八尾市
大東 淸孝(おおひがし きよたか)73 教員時代に同和地区問題・ハンセン病問題に取り組んでいた経験から、定年退職後に先輩及び大阪府教育委員会の方から声を掛けられ「人権擁護委員」に就任した。1期3年の任期で現在4期目に突入している。①人権相談:面接相談・電話相談・LINE相談②人権教室:小学校低学年・中学年を対象としたいじめ対策(29回/年)、③人権作文コンテスト:中学生を対象とした本事業に委員として取り組む④人権の花運動:こどもたちが協力して花を育てることで命の大切さ・相手への思いやりの心を育む活動など、継続して人権啓発活動に努めている。
33大阪府
東大阪市
成林 能理子(なるばやし のりこ)72 PTAでママさんソフトボール・バレーボールで活動後、東大阪市バレーボール協会理事として指導し19年目となる。自治会活動にも携わり、住みやすいまちづくり活動を推進している。また、退職後に認知症サポート研修を受け、お話ボランティア・脳トレボランティアを高齢者対象に実施中である。愛ガード活動としては、小学校登校時横断歩道での見守り活動や地域周辺のパトロール活動も継続している。さらに、東大阪市地域包括支援センター運営協議会審議委員として運営に関与し、地域社会に貢献している。上記活動に加え、認定NPO法人大阪府高齢者大学校ではクラス運営を担うクラス・ディレクターを引き受けている。
34大阪府
東大阪市
小野 榮治(おの えいじ)78 居住地の東大阪市でメンバー8人で「地域資源わくわくプロジェクト」を立ち上げ、地域の歴史・史跡や食文化・伝承文芸等をテーマに“体験型ファミリーウォーキング”イベントの企画運営をしている。老若男女3世代を対象に地域活性化を目指して継続し、11年となる。3年前からは、居住地に加え近隣地域に範囲を拡大して活動しており、企画会議は月に2回、イベントは土曜日・日曜日に開催している。
 また、地域活動に加えて認定NPO法人大阪府高齢者大学校でもボランティアスタッフとして13年間にわたり運営に参画している。
35大阪府
交野市
田中  曉子(たなか あきこ)86 大阪府シルバーアドバイザー養成講座となる府民カレッジを受講し、大阪府が地域活動を実践するものとして認定するシルバーアドバイザーとして、平成12年から手作り玩具の交流活動とふれあい訪問のボランティア活動を行っている。また、大阪府高齢者大学校の国際交流専攻コース出身者として、交野市で外国人への「日本語支援活動」をしたいとの思いから、NPO法人交野市国際交流協会に入会し、仲間と一緒に「日本語プラザ教室」を立ち上げ、語学研修活動をしている。
 交野市でシルバーアドバイザーをとりまとめる、大阪府シルバーアドバイザー連絡協議会交野市の代表理事として、おもちゃ作りのボランティアやおもしろ算数教室のサポーターとしても地域社会に貢献している。
36兵庫県
丹波篠山市
森本 宏之(もりもと ひろゆき)81 退職後、地元で各種ボランティア活動に取り組むほか、篠山まちなみ保存会理事や民生委員、法人後見活動支援員など地域活動にも携わりながら、観光ボランティアガイド(ディスカバーささやまグループ)の一員として12年間という長きにわたり活躍され、丹波篠山の魅力の発信と観光産業に貢献されている。また、地元篠山小学校で毎年行われている“児童による子供ガイド”の指導・支援にも携わっており、世代間交流活動にも積極的に取り組み、地域社会に貢献している。
37和歌山県
岩出市
市野 弘(いちの ひろし)76 個人や団体で活動しているボランティアをつなげる「いわで地域ボランティアネットワーク」の代表を務めており、会員同士協力しながら、様々な活動をしている。「ふれあい処ふらり赤垣内(相談室併設)」として自宅の一室を開放し、地域の高齢者の方々の様々な相談に応じるとともに、自宅前のガレージに自分の蔵書や寄付していただいた本を置いた、こどもも大人も集う「ふらり図書館」も開設している。また、地域の元気な高齢者で「健康生きがいづくり一座」を結成し、歌や踊り、フラダンス、南京玉すだれ、マジックなど、メンバーの特技を生かした涙あり笑いありの公演を、高齢者施設や障害者施設などで行っている。長距離を歩くのが大変な高齢者の方々が散歩や買い物をあきらめることがないよう、街中に休憩スポットを作る取組も行っている。
38和歌山県
岩出市
島本 忠生(しまもと ただお)81 日本絵手紙協会公認講師の資格を取得後、平成20年から毎月2回、カルチャー教室や公民館の絵手紙クラブで絵手紙の講師をはじめ、同24年からは毎月2~3回、高齢者等を対象にカルチャー教室、公民館活動及び高齢者施設において絵手紙教室を開催している。更には、岩出市内の6つの小学校からも講師依頼があり、放課後に希望する児童(1校約50名)を対象に、年1回開催している。また、地域住民、とりわけ高齢者の交通手段となっている和歌山電鉄株式会社貴志川線が赤字で困っていたことから、同社に集客の一環として車内に絵手紙の展示を提案し実施することとなった。以上のとおり、同人は長年にわたり絵手紙を通じて、文化の振興のみならず児童の豊かな心を育み、高齢者の生きがいを引き出し、更には地方創生にも多大なる貢献をしている。
39島根県
松江市
佐藤 健次(さとう けんじ)86 戦時中、ぜいたく品というレッテルを貼られ、飼育数が激減していた地金魚「いづもナンキン」を、戦後、本家から受け継ぎ飼育技術を継承した。以降、自宅の池で約千匹のいづもナンキンを飼育する飼育家であるとともに、郵便局勤務の20代から現在まで、年1回秋に松江市で開催される「いづもナンキン品評会」の審査委員長を務めている。また、「いづもナンキン振興会」の名誉会長として、いづもナンキンの質の向上を図るとともに、いづもナンキンを絶やしたくないとの思いから、若い飼育家に惜しみなく飼育技術を伝承するなど、安定した飼育者数の確保にも貢献している。
40広島県
尾道市
佐藤 圭史(さとう けいし)85 幼少の頃より絵画に大変な関心と実力を有し、平成19年から尾道美術協会会長として活動を開始し、平成24年に自身の作品集「太鼓の響き」を発刊した。また、同年に発足した「原田歴史文化同好会」の会長に令和2年に就任すると、本格的に郷土の歴史や文化、伝統、偉人などに関心を持ち、地域の仲間と「ふるさと」を大事にする活動に専心する。令和5年、自身が所蔵していた原画(全42点)を福山市人権平和資料館に寄贈し、現在も、原田歴史文化同好会会長として、会報「原田文化」を発行、和太鼓教室、「原田の歴史探訪」開催等、自身の市教育行政や専門分野の経験を存分に生かし、多種多様な活動を続けている。
41愛媛県
今治市
宇野 須美惠(うの すみえ)87 退職後から、人権擁護委員や民生・児童委員に従事し、平成24年には、単位老人クラブのなかった小泉地区に老人クラブを設立し、歌や体操を中心としたサロンの開催や地区小学校との交流事業を実施し、地域高齢者の中心となって活動している。また、別団体として、平成11年に泰栄すずらん会を設立し、無縁墓地や四国遍路周辺などの清掃や老人ホームの花壇などの手入れを行うなど、地域の環境美化活動のけん引役である。
 また、個人では、生け花の今治華友会副会長や今治市文化協会常任理事などを務めており、文化祭や地域小学校入学式の大瓶花などへの協力や今治市観光ボランティアガイド会員として今治城のツアーガイド、地域小学校の見守り隊員活動をするなど、様々な地域貢献活動を行っている。
42高知県
高岡郡佐川町
西村 啓子(にしむら けいこ)75 平成18年に定年退職し、縁もゆかりもない佐川町に平成20年に移住。人とのつながりを形成するために百歳体操や佐川町社会福祉協議会が主催する講座などに参加するようになった。このことをきっかけとして、「お元気コール」という電話を通じた独居高齢者への支援を開始。その後、高齢者の生きがい・健康づくりのために講座の企画・立案・運営を行う「セカンドライフ夢追い塾」の運営委員、佐川町健康福祉課が主で運営しているいきいき百歳体操及び定期健康診断在宅のスタッフ、佐川町にある牧野公園の環境整備活動を行う「牧野公園花もりC-LOVE」のメンバーとして活躍している。多数の団体で日々ボランティア活動に奮闘しており、地域にも貢献している。
43福岡県
柳川市
山田 良治(やまだ りょうじ)76 平成26年3月に管内タクシー会社と柳川警察署が締結を結んだ「地域を見守るサポートタクシー」制度では、タクシー部会の代表として運用開始から現在まで積極的に携わっている。細部にまで通行できる特性を生かして、地域に密着した見守り活動を心掛けていて、公共交通機関が少ない地域で高齢者の利用が多いことから、乗用時に目につくようヘッドレスにニセ電話詐欺被害のチラシを掲示するなどの工夫もしている。特殊詐欺、ニセ電話詐欺の被害が増加するなか、柳川警察署で、親族や警察官等を装った事前の確認電話であるアポ電と思われる事案が発生した場合は、ニセ電話詐欺の手口や被害防止に関するチラシを掲示したり、客に対する注意喚起を行う活動を継続している。
44福岡県
糟屋郡篠栗町
松尾 久子(まつお ひさこ)79 平成15年郵便局を退職後、自らの介護経験を元にヘルパー2級を取得し、障害者施設にて補助ボランティアを開始する。平成17年から篠栗町の「いきいきサロン」の福祉協力員として活動。また平成18年からは、高齢者の介護予防体操である「ピンシャン体操」の福岡県指導者となり、公民館にて月2回約45名に指導を行っている。平成27年からは「すずめの学校」を自宅にて開催。昼食、おやつの提供及び脳トレ、筋トレ、カラオケなどを行っている。平成28年から「こども食堂」、令和5年から「安心安全子どもの居場所づくり」のお手伝いを行うなど幅広く活動し、地域社会に多大な貢献をしている。
45熊本県
熊本市
餅󠄀崎 学(もちざき まなぶ)75 平成元年4月に自治会長に就任以来、自治会や防犯協会の活動をとおして地域の安全確保や少年の健全育成のために防犯パトロールなど様々な活動に取り組んでいる。
 令和5年3月に後進の育成のため熊本東地区防犯協会副会長等の要職を辞した後も、会の運営や後進の指導にあたるなど同協会の要として活動を続けている。
 また、地域、学校、PTAや警察等関係機関と積極的に交流し、各種防犯活動や防災訓練などのイベント等を企画。常に地域住民や関係機関と共に地域一体の活動を実現し周囲の信頼を構築。地域社会のリーダーとして現在も地域のために活動中である。
46大分県
竹田市
阿孫 久見(あそん ひさみ)88 長年、郷土の植物に関わる調査研究を行うとともに、希少植物の保護活動に従事。自身が講師を務める年8回の自然観察会は27年を迎え、ここ数年は市内だけでなく県外からも植物愛好者が参加し会員数も増加している。
 また、市内の小学校へ出向き、身近にある植物に触れながら、森林の大切さや自然と人間との関わり方を伝える森林教室を開催。
 さらに、郷土植物に関する著書を発刊したり、市の広報誌の「郷土植物特集コーナー」の掲載を35年間続けており、郷土植物の生態を写真と文章で紹介し、市民にとっては親しみ深いものとなっている。
 令和5年には、自然保護・環境保全の普及啓発活動に多年にわたって尽力したとして、環境省や県知事表彰を受けており、高齢になっても今なお地域における自然保護活動者として活躍している。
47宮崎県
都城市
平山 和子(ひらやま かずこ)82 県職員当時から地域の様々な活動に参加しており、定年後平成13年4月から現在まで都城市スポーツ協会をはじめ役員兼指導者として多くの役職を務めている。また、宮崎県レディーステニス大会ではダブルスで数回の優勝、全国健康福祉祭では、ペタンクの部で宮崎県代表として出場し優秀な成績を収めるなど、選手としても現役で活躍している。
 地域活動では、小学校での奉仕活動や交通安全の啓発活動、スポーツ振興等の企画立案、世代間交流普及活動に尽力している。地域行事にも積極的に関わっており、培った知識と技術を生かして、地域活動や青少年育成に多大な貢献をしている。
48宮崎県
延岡市
しゅどう くにこ72 日本レクリエーション協会公認指導者として、世代を超えた市民・近隣市町へ、レクリエーションやニュースポーツの普及活動を行っている。
 また、延岡市健康教室推進協議会会長を務めており、住民を対象に多くの地域で健康教室を実施し、地域住民の健康づくりに貢献している。
 さらに、学校や各種施設で郷土芸能「ばんば踊り」を指導しており、ギネス記録「最多人数で踊る盆踊」(2,748人、平成29年7月22日当時)の達成に寄与した。
49宮崎県
小林市
中村 祐一(なかむら ゆういち)72  10年間の区長(自治会長)や公民館長としての自治会活動や地域づくり活動の経験を生かし、地域の高齢者のためにサロン団体やボランティア団体の設立に寄与し、高齢者が「気軽に」「無理なく」「楽しく」参加できる様々な支援活動を行っている。
 近年はこれらの活動内容が認められ、県内の多くの社会福祉団体から講演依頼が増加しており、特技であるアルトサックスの演奏を絡めた講演が人気を博し、サロン活動やボランティア活動の普及に貢献している。
 また、活動をSNSで発信するなど時代に即した柔軟な活動は、地域の新しいつながりづくりにも貢献している。

社会参加活動事例(社会参加章受章団体)