第1章 高齢化の状況 

ウ 傷病状況

 65歳以上の高齢者人口10万人当たりの推計患者数の割合を示す受療率は、平成11(1999)年において、入院が3,909、外来が1万2,824となっている。これは、調査日に、65歳以上の高齢者の3.9%が入院しており、12.8%が外来を受診していることを示している。他の年齢階級に比べて高い水準であるが、近年は安定的に推移している(図1−2−33)。

 
図1−2−33 受療率の推移

図1−2−33受療率の推移

 高齢者の受療率が高い主な傷病をみると、入院では、脳血管疾患(男性739、女性935)、悪性新生物(男性546、女性282)となっている。外来では、高血圧性疾患(男性1,612、女性2,222)、脊柱障害(男性1,304、女性1,387)となっている(表1−2−34)。

 
表1−2−34 主な傷病別にみた受療率(人口10万対)

表1−2−34主な傷病別にみた受療率(人口10万対)

 高齢者の死因となった疾病をみると、65歳以上の高齢者人口10万人当たりに対する死亡者数を示す死亡率は、平成13(2001)年において、がんが977.5と最も高く、次いで心疾患554.2、脳血管疾患505.4の順になっており、これら三つの疾病で高齢者の死因の6割を占めている(図1−2−35)。

 
図1−2−35 65歳以上の高齢者の主な死因別死亡率の推移

図1−2−35 65歳以上の高齢者の主な死因別死亡率の推移

 

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