第1章 高齢化の状況(第1節 2)

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2 地域別にみた高齢化

都道府県別の高齢化率について大まかな傾向をみると、東京、大阪、愛知を中心とした三大都市圏で低く、それ以外の地域で高い。平成16(2004)年現在の高齢化率は、最も高い島根県で26.8%、最も低い埼玉県で15.5%となっている。

今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、平成37(2025)年には、最も高い秋田県で35.4%、最も低い沖縄県でも24.0%に達すると見込まれている。また、首都圏など三大都市圏では、高齢化がより速く進み、例えば埼玉県の高齢化率は、16(2004)年の15.5%から37(2025)年には27.8%、大阪府においても17.5%から27.4%に達すると見込まれるなど、今後我が国の高齢化は、大都市圏を含めて全国的な広がりをみせることとなる(表1-1-5)。

表1-1-5 都道府県別高齢化率の推移

また、高齢化率による市区町村の分布をみると、昭和55(1980)年、60(1985)年には、多くの市区町村が高齢化率10~15%未満を中心としてその付近に集中していたが、平成12(2000)年には、高齢化率20~25%未満の市区町村が最も多くなるなど、市町村レベルでも高齢化が進展している(図1-1-6)。

図1-1-6 市区町村別にみた高齢化率(高齢化率による市区町村の分布)

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