第1章 第3節 人口減少社会における高齢者の能力発揮

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第3節 人口減少社会における高齢者の能力発揮

高齢者が、就業やボランティア活動を始め様々な活動を通じて多様な可能性に挑むことを可能とし、その能力や経験の発揮を促すことは、高齢者自身はもとより、高齢化の進展と人口減少という問題に直面している我が国経済社会にとって、極めて重要な課題である。

そこで、内閣府では、平成17年の政策研究において、「高齢者の社会参加の促進に関するアンケート調査」を実施した。この調査は、

  1. 〔1〕高齢者等を始めとする人材の活用に係る今後の方向等を把握することを目的とし、全国の従業員数30人以上の企業約8,000社を対象とする「企業調査」
  2. 〔2〕特定非営利活動法人(NPO法人)が高齢者のボランティア活動の場として機能する上での課題、実際に活動している高齢者の状況等を把握することを目的とし、全国のNPO法人5,000団体及び当該団体の活動に参加している60歳以上の高齢者(各団体最大3名ずつ)を対象とする「NPO調査(法人・参加者)」

の二つからなる。

この節では、主としてこれら調査の結果を用いて、企業での就労、NPOを通じたボランティア活動等における高齢者の能力の発揮に係る現状、課題等を明らかにする。

さらに、地域における高齢者の活動の事例として、シルバー人材センターや老人クラブを通じた子育て支援の取組を取り上げる。

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