第1章 高齢化の状況

(3)高齢者による犯罪の増加

近年、高齢犯罪者の増加が著しい。平成20年では検挙人員はほぼ横ばいで犯罪者率は若干下がったものの、平成11年と比較すると検挙人員では約3倍、犯罪者率では約2.3倍となっている(図1−3−10)。

図1−3−10 高齢者による犯罪(高齢者の包括罪種別刑法犯検挙人員と犯罪者率)
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平成19年の東京地方検察庁(本庁のみ)及び東京区検察庁における高齢犯罪者に対して行った調査結果から高齢犯罪者の生活状況についてみると、過去に前科や受刑歴などがあり、犯罪性が進んでいる者ほど初犯者に比べ、単身者が多く、親族や親族以外との接触がない人が多いことがわかった(図1−3−11、図1−3−12)。また、収入がないまたは低収入の人、過去に安定した就労についたことがない人が多く、経済的にも不安定であることもわかった。

図1−3−11 前科・前歴分類別同居者別構成比
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図1−3−12 前科・前歴分類別親族・親族以外との関係
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高齢犯罪者は、約3割が再犯者であるが、社会的な孤立が犯罪を繰り返す要因の一つとなっていることが推察される。

(注)「高齢初発群」とは、前歴及び前科がなく、初犯の者。「前歴あり群」とは、前歴を有しているが、前科はない者。「前科あり群」とは、前科を有しているが、受刑歴はない者。「受刑歴あり群」とは、受刑歴を有する者。


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