第1章 高齢化の状況(第3節2)
第3節 地域における高齢者の「出番」と「活躍」~社会的孤立を超えて地域の支え手に~
2 国際比較調査で見る日本の高齢者の特徴
○国際比較調査の結果から見た日本の高齢者の特徴
- 60歳以上の人の日常における「会話の頻度」を見ると、日本は、「ほとんど毎日」会話している人の割合が5か国(日本、韓国、アメリカ、ドイツ、スウェーデン)中アメリカに次いで高い(図1-3-4)。
- 「同居の家族以外で困ったときに頼れる人」として「友人」、「近所の人」を挙げる人の割合は5か国中最も低い(図1-3-5)。
- 「家族以外の人で相談し合ったり、世話をし合ったりする親しい友人」がいない人の割合は、韓国に次いで高い。また、そのような友人がいる場合でも、「同性の友人のみ」の割合が高い(図1-3-6)。
- 日本の高齢者は家族・親族という血縁関係を中心に人間関係を構築しており、近所の人や友人との関係がやや希薄である様子がうかがえる。