第1章 高齢化の状況

第3節 地域における高齢者の「出番」と「活躍」〜社会的孤立を超えて地域の支え手に〜

本節では、高齢者の社会的孤立の実態をさまざまな角度から眺めた上で、社会的孤立の解消・防止に向けた各地域における取組事例を紹介し、今後の取組の方向性について考察する。

1 社会的孤立の実態

○調査結果から見た高齢者の家族や地域社会との交流の状況

・60歳以上の人の実態を見ると、全体の9割以上は「毎日会話をしている」と回答し、「2〜3日に1回以下」の回答は6.9%に留まっている。しかし、性・世帯構成別に見てみると、一人暮らしの人は「2〜3日に1回以下」の割合が高い。また、近所づきあいや友人づきあい、グループ活動をしない人ほど、会話が少ない傾向にある(図1−3−1)。

(注)「2〜3日に1回以下」は「2日〜3日に1回」、「1週間に1回」、「1週間に1回未満、ほとんど話をしない」と回答した者の合計。

・困ったときに頼れる人がいない人は、「一人暮らしの男性」、「近所づきあいがほとんどない人」、「親しい友人・仲間をもっていない人」に多い(図1−3−2)。

・「地域のつながりは必要」と思っている人は90%を超えるが、実際に居住地域で「地域のつながりを感じる」人は77%にとどまっている。また、都市規模が大きいほど、「地域のつながりを感じる」人の割合が低い(図1−3−3)。

図1−3−1 〈会話頻度〉あなたは普段どの程度、人(同居の家族を含む)と話しますか?(電話やEメールも含む)
図1−3−2 困ったときに頼れる人がいない人の割合
図1−3−3 地域のつながりの必要性と実際

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