第1章 高齢化の状況(第2節5(1))

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第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向

5 高齢者の社会参加活動

(1)高齢者の社会参加

ア 高齢者のグループ活動への参加は約6割で、今後参加したい高齢者は約7割

60歳以上の高齢者のグループ活動への参加状況についてみると、59.2%が何らかのグループ活動に参加しており、10年前と比べて15.5ポイント増加している。具体的な活動についてみると、「健康・スポーツ」30.5%、「地域行事」24.4%、「趣味」20.2%、「生活環境改善」10.6%の順となっており、いずれの活動も10年前と比べて増加している(図1-2-5-1)。

また、何らかの活動に参加している人のほうが、活動に参加していない人よりも生きがい(喜びや楽しみ)を感じている(図1-2-5-2)。

今後の参加意向についてみると、「参加したい」(「参加したい」、「参加したいが、事情があって参加できない」と回答した人の計)と考える人は70.3%となっており、過去の調査と比較すると増加傾向にあり、初めて7割を超えた(図1-2-5-3)。

イ NPO活動に対する関心は高く、特に近所の人たちとの交流の有無、親しい友人の有無でその関心度は異なる

60歳以上の高齢者に、地域の福祉や環境を改善することを目的としたNPO活動に関心があるかについてきいてみたところ、「既に活動に参加している」が4.0%、「今後参加したいと思っている」が9.1%、「関心があるがよく分からない」が43.0%となっており、これらを合わせた「関心がある」は56.1%となっている。一方、「関心はない」が37.4%となっている(図1-2-5-4)。

また、近所の人たちとの交流の有無や親しい友人の有無と、NPO活動への関心度との相関をみると、近所の人たちとの交流がある方が、また、親しい友人を沢山もっている方がその関心度が高くなっており、社会参加の状況が高齢者の中で二極化している可能性がある(図1-2-5-5、図1-2-5-6)。

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