第1章 第2節 4 高齢者の就業
第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向
4 高齢者の就業
○高齢者の雇用情勢
- 全産業の雇用者数の推移をみると、平成23(2011)年時点で60~64歳の雇用者は450万人、65歳以上の雇用者は308万人となっている(図1-2-26)。
- 定年到達者の状況をみると、平成23(2011)年6月1日時点において、過去1年間の定年到達者のうち、継続雇用された人の割合は73.6%となっている(図1-2-27)。
- 近年、経済情勢の急速な悪化を受けて完全失業率の上昇がみられたが、23(2011)年は低下した(図1-2-28)。
○労働力人口
- 平成22(2010)年の労働力人口は、岩手・宮城・福島の3県を除き6,261万人であった(図1-2-29)。
- 労働力人口総数に占める65歳以上の人の比率は8.9%となり、昭和55(1980)年の4.9%から大きく上昇している。
○就業者の状況
- 65歳以上の高齢者について、週間就業時間別の就業者数をみると、全産業では1~14時間が88万人(16.1%)、15~34時間が196万人(35.8%)、35~42時間が118万人(21.5%)、43~48時間が56万人(10.2%)、49~59時間が46万人(8.4%)、60時間以上が39万人(7.1%)となっている(表1-2-30-(1))。
- 65歳以上の高齢者について、職業別の就業者数をみると、「生産工程・労務作業者」が148万人(26.0%)で最も多く、次いで「農林漁業作業者」が113万人(19.8%)となっている(表1-2-30-(2))。
(万人) | |||||||
従業員総数 | 1~14時間 | 15~34時間 | 35~42時間 | 43~48時間 | 49~59時間 | 60時間以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全産業 | 548 (100%) |
88 (16.1%) |
196 (35.8%) |
118 (21.5%) |
56 (10.2%) |
46 (8.4%) |
39 (7.1%) |
農業、林業 | 104 (100%) |
17 (16.3%) |
40 (38.5%) |
21 (20.2%) |
7 (6.7%) |
12 (11.5%) |
7 (6.7%) |
非農林業 | 444 (100%) |
71 (16.0%) |
156 (35.1%) |
97 (21.8%) |
49 (11.0%) |
35 (7.9%) |
33 (7.4%) |
資料:総務省「労働力調査」 | |||||||
(注1)データは平成22年平均 | |||||||
(注2)総数には「週間就業時間不詳」を含む。 |
(万人) | |||||||||
総数 | 専門的・技術的職業従事者 | 管理的職業従事者 | 事務従事者 | 販売従事者 | 保安職業、サービス職業従事者 | 農林漁業作業者 | 運輸・通信従事者 | 生産工程・労務作業者 | 分類不能の職業 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
570 (100.0%) |
44 (7.7%) |
34 (6.0%) |
53 (9.3%) |
75 (13.2%) |
80 (14.0%) |
113 (19.8%) |
19 (3.3%) |
148 (26.0%) |
4 (0.7%) |
資料:総務省「労働力調査」 | |||||||||
(注)データは平成22年平均 |