平成25年度 高齢社会対策 第2 2 (4)高齢者医療制度の改革
第2 分野別の高齢社会対策
2 健康・介護・医療等分野に係る基本的施策
(4)高齢者医療制度の改革
ア 高齢者医療制度について
平成20年度に創設された新たな高齢者医療制度は、施行から6年目に入り、概ね定着しつつある。
今後も高齢者の増加等により医療費の増大が見込まれる中、高齢者が将来にわたり安心して医療を受けられるよう、その医療給付費を世代間・世代内の公平に留意しつつ支えていくため、医療保険制度の財政基盤の安定化、保険料に係る負担の公平等とともに、今後の高齢者医療制度について、社会保障制度改革国民会議の議論等を踏まえ検討していく。
イ 地域における包括的かつ持続的な在宅医療・介護の提供
国民が、可能な限り住み慣れた地域で療養することができるよう、地域包括ケアシステムの実現を目指し、医療・介護が連携して必要な支援を提供する必要がある。
平成25年度からの医療計画に、新たに「在宅医療について達成すべき目標、医療連携体制」等を明記すべきとされたことを踏まえ、地域医療再生基金を活用し、各都道府県が行う取り組みを支援する。また、地域において多職種がチームとして協働し、在宅医療・介護を提供する体制を構築するため、平成24年度より都道府県及び市町村単位で育成した人材が、地域で在宅医療・介護に関係する多職種を対象として行う研修を支援していく。