第1章 第3節 5 住宅に関する備え
第3節 高齢期に向けた「備え」に関する意識
5 住宅に関する備え
(1)高齢期に住みたい住居形態は持家が多い
高齢期に住みたい住居形態についてみると、「持家(一戸建て)」とする人が62.2%と最も多く、次いで「持家(集合住宅)」が13.0%となっており、「持家」が75.2%を占めている。「サービス付き高齢者向け住宅」は9.2%となっている(図1-3-5-1)。
(2)高齢期に住みたい住居を選ぶ際の条件は引き続き住み続けられること
高齢期に住みたい住居を選ぶ際の条件についてみると、「引き続き住み続けられること」が59.8%と最も多く、次いで「家賃を支払う必要がないこと」が45.0%、「高齢者への支援・サービスが充実していること」が30.1%となっている(図1-3-5-2)。
(3)高齢期に備えた建替え・リフォーム・転居は日常生活に不便がでてきたら
高齢期に備えた建替え・リフォーム・転居の時期についてみると、「自分または配偶者の日常生活に不便がでてきたら」が48.9%とする人が最も多く、次いで「自分または配偶者が要介護・要支援状態になったら」が25.7%と日常生活を送る上での必要に迫られる時期となっている(図1-3-5-3)。
高齢期に住みたい住居形態として多くの人が持家を挙げているが、住居における支援・サービスの充実が必要とする人も多いことから、今後、持家以外の形態の住居についても、良質なものを適切に選択ができるための支援が重要であろう。