第1章 高齢化の状況(第2節 3)

[目次]  [前へ]  [次へ]

第2節 高齢期の暮らしの動向(3)

3 学習・社会参加

(1)60歳以上の者のグループ活動

ア 60歳~69歳の約7割、70歳以上の約5割弱が働いているか、またはボランティア活動、地域社会活動(町内会、地域行事など)、趣味やおけいこ事を行っている

60歳以上の者の社会活動の状況についてみると、60歳~69歳では71.9%、70歳以上では47.5%の者が働いているか、またはボランティア活動、地域社会活動(町内会、地域行事など)、趣味やおけいこ事を行っている。

男女別に70歳以上での社会活動の状況をみると、男性は51.7%、女性は44.2%の者が働いているか、何らかの活動を行っている(図1-2-3-1)。

また、現在、何らかの社会的な貢献活動に参加しているとの回答の合計は約3割(図1-2-3-2で「特に活動はしていない」と回答した者を除いた計)となっている。

参加している活動は「自治会、町内会などの自治組織の活動」(18.9%)、「趣味やスポーツを通じたボランティア・社会奉仕などの活動」(11.0%)が多い(図1-2-3-2)。

社会的な活動(最も力をいれている活動)をしていてよかったことを尋ねたところ、全体では「新しい友人を得ることができた」(56.8%)や「地域に安心して生活するためのつながりができた」(50.6%)が5割台で高い(図1-2-3-3)。

今よりもっと活躍するために60代になる前からやっておけばよかったと思うことは何かと尋ねたところ、「やっておけばよかったと思うことはない」との回答が全体では52.6%、社会的活動に参加していると回答した人では43.5%といずれも最多であった。

やっておけばよかったと思う事項では、社会的活動に参加している人は、「社会活動の地域行事に参加すること」(11.1%)や、「自治会・町内会等の自治組織に参加すること」(9.2%)が多かった(図1-2-3-4)。

(2)60歳以上の者の学習活動

ア 生涯学習を行っている60歳以上の者は4割以上、内容は「趣味的なもの」、「健康・スポーツ」

60歳以上の者の生涯学習への参加状況についてみると、この1年くらいの間に生涯学習をしたことのある人は、60代でも70歳以上でも4割以上となっている。内容は、「趣味的なもの」が最も多く、60代で24.6%、70歳以上で24.9%、ついで「健康・スポーツ」が60代で23.7%、70歳以上で20.3%となっている(図1-2-3-5)。

イ 生涯学習を行うことによって、「人生がより豊かになっている」

この1年くらいの間に、「生涯学習をしたことがある(小計)」とする人に、生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験を、どのように生かしているか聞いたところ、「自分の人生がより豊かになっている」が60代で59.5%、70歳以上で63.2%と最も多く、次いで「自分の健康を維持・増進している」が60代で55.7%、70歳以上で58.8%となっている。(図1-2-3-6)。

[目次]  [前へ]  [次へ]