第1章 高齢化の状況(第1節 6)

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第1節 高齢化の状況(6)

6 高齢化の社会保障給付費に対する影響

(1)過去最高となった社会保障給付費

国立社会保障・人口問題研究所「平成30年度社会保障費用統計」により、社会保障給付費(年金・医療・福祉その他を合わせた額)全体について見てみると、平成30年度は121兆5,408億円となり過去最高の水準となった。また、国民所得に占める割合は30.06%(前年比0.08ポイント増)となった(図1-1-13)。

(2)高齢者関係給付費は引き続き増加

社会保障給付費のうち、高齢者関係給付費(国立社会保障・人口問題研究所の定義において、年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた額)について見ると、平成30年度は80兆8,268億円となり、前年度の79兆7,396億円から1兆872億円増加した。なお、社会保障給付費に占める割合は66.5%で、前年度から0.2ポイント増加となっている。

また、平成30年度の年齢階級別1人当たり医療費(医療保険制度分)を見ると、60歳から64歳で36.8万円であるのに対し、75歳から79歳で77.0万円、80歳から84歳で92.4万円となっており、平成20年度と比べるといずれも増加している(図1-1-14)。

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